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第83話 魔導書作製①

や、やばい。統治って何したらいいかわかんねぇ!

まぁ、あれです。ぼかしぼかしそれっぽくやっています。


追記:すいません! まだ書きかけの小説を間違えて投稿してしまいました! 本当に申し訳ありませんでした。

ダンジョンから出ると、もう日が暮れてしまっていたのでその日はみんなでご飯を食べて俺は聖水を作り、みんなは眠りについた。


「おはようございます、マスター。あっ、朝食ありがとうございました」


どうやら1番最初に起きてきたのはディアンヌのようだ。俺が聖水を作っていると一礼をして俺の作業部屋へと改築されたダンジョンの秘密部屋へと入ってきた。

俺が朝食用に置いておいたフレンチトーストも食べてきたようだった。俺はシナモンが好きなのでたーっぷりかけたやつだ。


「あぁ、おはよ。美味しかったなら良かったよ。でも、シナモン強くなかった? 大丈夫?」


「あぁ、確かにシャロが苦手そうでしたね」


んー、やっぱりシナモンは好き嫌い分かれるよね。


「そっか、じゃあ次はシャロの分だけ変えておくね」


「はい、分かりました」


シャロだけじゃなくて他の子達の好みも把握しとかないとなぁ。無理に嫌いなものを食べさせるのは逆効果だしね。特にシナモンなんて食べれなくてもなーんにも困んないんだからね。


「あっ、そういえばここに来たってことはなんか用があるの?」


「えぇ、今日のマスターの予定というか当面の目標を伝えに来ました。

あと、この作業はヴィーナスとシャルルとの行動となりますのでくれぐれもご用心を」


げっ、よりにもよってあの二人? ちゃんと俺の事指導できるの? すぐそっち方面にズレていきそうな気がするんだけど。


「まぁ、マスターの心配も分かりますよ。ですが、今回の作業にうってつけな能力を持っているのはこの2人しか居ないんですよ。

というのも今回マスターに頼みたいことというのは魔導書の作製なんです」


「魔導書? なにそれ」


名前から考えるに魔法の教本的な感じなのかな? 確かこの前アイネ達に魔法を無理やり覚えさせたよね。そんな感じなのかな?


「いえ、あれはかなり強引な方法での魔法の習得ですね。まぁ、基本から話しましょうか」


ディアンヌはその後事細かに魔法について語り始めたが、とてつもなく長かったので俺が理解しきれたのは以下のことだけだ。


まず、魔法の習得の仕方について。

魔法の習得には大きく分けて3つの方法がある。

1つ目はその魔法が使える人から事細かにその魔法の感覚や構築の仕方を学び、体に染みつける方法。これは時間がかかり、習得出来る確率も良くないものの、魔法への理解度を高めることが出来るため、他の魔法を作り出す時のヒントなどが得られやすい。


2つ目は独学だ。魔法を何度も何度も見てそれを自分のものにする。まぁ、大抵は不可能らしい。

その代わりとにかくお金がかからない。1つ目も3つ目も高度な魔法の場合は一般人には到底不可能な方法なのだ。


3つ目が今回俺が作成する魔導書での習得。まず魔導書にも種類があり、基本的には魔力を通すことで魔法を発動するタイプと読むことで魔法を習得できるタイプ、2種類の魔導書がある。


前者の魔導書は魔力を通せば誰でも発動できるためとても使い勝手が良い。その代わりまだ人類には作り方が分かっておらずダンジョンなどに勝手に生成されたものしか出回っておらずとても高価なものだ。


ただ、魔法の習得方法や練習方法を書いてあるだけなので後者は人から教わるのとさして変わらない。

これもまだ印刷術の発展していないこの世界では手書きの本しかなく庶民の手が届かない品となっている。


しかし、今回俺が作るのはこの2つの魔導書とは異なる、別名魔導擬似録という魔導書らしい。


これはたまーに魔界からこの世界に漂着するものであり、魔界では生成方法が困難ながらも確立しているものらしい。


この魔導擬似録はうすーく貼られた魔力の層に細かく魔法を発動するための回路が彫られていて、そこに自分の魔力を正しい量を適切に通すことで、なんやかんやあって一瞬にしてその魔法を覚えることが出来るというものである。


ただし、先程も言った通り魔界でしか作り方が確立されておらずこちらの世界ではほぼ手に入らない他、魔界であっても簡単な魔法のものしか作れないといったデメリットも存在する。


うん、わかんないよね。俺も全くわかんないもん。とりあえず難しいってことだけは分かった。


んで、なんでシャルルとヴィーナスが必要なのかって言うとヴィーナスは魔界から来たため魔導擬似録について詳しいから。

シャルルはその試し打ちの際に俺の魔法に耐えられるのがシャルルしかいないからっていう理由だ。


「では、よろしくお願いします。ダンジョンマスター」


ディアンヌが出て言ってから5分後ぐらいにヴィーナスとシャルルがダンジョンの作業部屋へとやってきた。

シャルルは自分の出番はまだまだ後だということで部屋の隅っこで瞑想をしているらしい。


「まぁディアンヌさんから大体の説明を受けていると思いますので、私からはより詳しい作り方をお教えしていきたいと思います

まず、ダンジョンマスターは魔導紙をご存知でしょうか?」


全く知らなかったので俺は首を横に振る。


「魔導紙とは凝縮した魔力を薄くコーティングした羊皮紙の名称です。魔導擬似録はそれに特殊な加工を施したものなんです」


あー! ディアンヌが言ってたのは魔導紙の事だったのか。


「魔導擬似録を作るにはまず魔導紙を作らなければなりません。さぁ、早速やってみましょうか。」


そう言うとヴィーナスは羊皮紙をどこからともなく大量に取り出して1枚を俺に渡した。

そして、ヴィーナスがもう1枚羊皮紙を抜きだした瞬間その羊皮紙が淡く輝き始めた。


「さぁ、ダンジョンマスターもやってみましょう!」


「え? 今のが手本ってこと?」


俺が驚きのあまりヴィーナスに聞くと、ヴィーナスは当たり前のように頷いた。


「えぇ、勿論です。えっ? もしかしてダンジョンマスター、気を抜いてましたか?」


「えっ? 今からやりますよーとかないの?」


「えぇ、ありませんよ。普通」


いや、普通はあるんですよ。ヴィーナスさん。とにかく魔界のスパルタ具合が垣間見えた気がする。

でも、やるしかないよね。やらないとなんにも進まなそうだもんね。全く見てなかったし見てたとしても速すぎて見えなかったとおもうんです。


仕方がないので俺は適当に魔力を凝縮する。

あれ? 魔力を凝縮したらマナになっちゃったぞ?


「ねぇ、ヴィーナス。魔力を凝縮したらマナになっちゃったんだけどそのまま付与してもいいの?」


「えっ!? ダ、ダンジョンマスターってマナを操れるんですか? というより、魔力を凝縮するとマナになった? えっ? えっ?」


俺の言葉に目を見開き混乱するヴィーナス。あれ? 知らなかったの? てことはこれが仮初の姿ってことも知らなさそうだな。

あっ、混乱から解放されたみたいだな。って思ったらなんかこっちに詰め寄ってきた。怖い。


「ダ、ダンジョンマスター! マナは、マナはどれくらいの精度で操れるんですか!?」


なんだろう。すごくめんどくさい。なんか全てをディアンヌに横投げしたい。でもディアンヌは今内政の問題で手一杯だ。


「んー、一応得意な部類に入るけど?」


「得意どころじゃないでしょう。私たちがご主人様の中で唯一管理しなくてもいい項目ですよ。魔力とマナと妖気の管理と操作は。それが得意でなければご主人様は全て苦手ということになりますよ?」


なぜか今まで瞑想をしていたシャルルが褒めてるのか貶してるのか分からない言葉を投げかけてきた。


「勿論、貶してますよ」


貶されてた。虚しい。


「そ、そこまでのものなのですか。す、少しだけその片鱗を見せて貰えませんか!」


なんかヴィーナスの目がキラッキラに輝いてる。でも、そんな大層なこと出来ないよ? マナの性質を素早く変えたり、素早く体内外で動かしたり出来るぐらいなんだけど。


「いいけど、何すればいいの?」


「で、では! 私の前に丸く形づくったマナを浮かせられますか?」


「まぁ、それくらいなら」


俺はヴィーナスの目の前になにも手を加えていないマナを浮かべる。


「き、綺麗な球体ですね! マナの揺らぎもほとんどない。素晴らしいです!」


なんか、めちゃくちゃ褒められてる。でも、俺としてはあんまり練習とかしてないことだからなんだかなぁって感じだ。


・・・でも、美女に褒められるのは気分がいい。もうちょっと褒めてもらいたい。

ってことで俺はヴィーナスの目の前に浮かべたマナの性質をちょっとだけ弄る。基本的に俺のマナは魔力と不干渉だ。だが、その性質をちょちょいと変えてやると。

ほらっ、真っ赤になったり真っ青になったり少しの刺激で変化するようになる。まるで綺麗な水晶のオブジェみたいだ。


「ダ、ダンジョンマスター? な、なにをしてるんですか?」


「ん? マナの性質を変化させただけだよ?」


俺はちょっとカッコをつけてそう答える。あれ? ヴィーナスが動かなくなっちゃった。あっ、その代わりにシャルルがこっちに駆け寄ってきた。


「ご、ご主人様? マナの性質の変化とは?」


「へっ? マナをなんとなーく弄ったらなんとなーく変わるってだけの簡単なものだよ。

ほら、今は固体だけど液体にしたり気体にしたりも出来るよ? あとは質量を持たせたりも。

だから、もし魔導紙がマナでもいいんだったらマナを液体状にして霧吹きみたいに吹きかけた後に固体に変化させてコーティングしようと思ってたんだ」


俺はシャルルの前でマナを適当に変化させて説明する。

あっ、ちなみに最後のは嘘です。話している間に思いつきました。


「ご、ご主人様。なぜそんなことを?」


「えっ? いや、夜に退屈だったからマナで遊んでたら出来ただけだよ? あっ、マナを液体にしたものを聖水に混ぜたらなんか良さそうだったから今研究してるところだよ」


「そ、そうですか。分かりました。それでは私はまた向こうで瞑想しておきますので何かありましたらお呼び下さい。それでは」


シャルルはそう言い残してまた部屋の隅っこで瞑想をし始めた。



ここまでご覧いただきありがとうございます!

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最近全く伸びずに減っていくばっかりだったんですが、土日に増えてくれたおかげで突破出来ました。ありがとうございます!

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