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第68話 お風呂上がりのお楽しみ!

「ふあーー、いい湯だったなぁ」


「えぇ、そうね。とっても気持ちよかったわ」


『スーも楽しみました!』


両性類組はかなり充実した入浴となった。途中、リーフィアとサウナ勝負とかしたんだけどサウナに入った瞬間後悔したよね。

だって俺サウナ苦手なんだもん。暖かいのは気持ちいいんだけどあの息するとあっつい空気が体の中に入り込んで来るのが耐えられない。

だから入る時はいっつも濡らしたタオルを顔の前に下げてた。


まぁ、そんなわけで俺は十数分でダウンして水風呂にぼちゃん。その後10分間リーフィアの自慢に耐えるという苦行を味わった。


一方女湯グループはみんななんか顔がピッカピカに輝いていた。多分お湯の効果に美肌とか色々あったんだろうね。流石女湯って感じだな。

でも、妖精さん達の様子はあんまり変わってなかった。妖精さん達にはちょっと効きにくい効果だったのかな?


男湯の方も楽しんでいたみたいだ。「腰の痛みが和らいだわい」とか言ってたからこっちは腰痛とかに効果があったのだろう。男湯女湯によって効能が違うのは面白いね。


てことでお風呂上がりといえば、、、


「酒じゃ! 酒を飲むぞっ! 冷えたエールが恋しい!」


ドワーフの男達はなんか酒だ酒だと騒ぎながらどっか行ってしまったのでまた今度でいっか。


俺はみんなに冷えた牛乳を配る。勿論妖精さん達の分もある。今回、一番人気だったのは千代子のフルーツ牛乳だ。妖精さん達がこぞってこれを選んだ。


俺はナツのミルクを飲むつもりでいたのだが、ヒカリの猛烈な推しによってヒカリのミルクを飲むことになった。流石に泣きながら縋りつかれたら断れないよ、、、

でも、ヒカリのミルクも濃厚で甘みがあって美味しかった。脳裏にヒカリの姿がよぎる度にそれをかき消す必要があるけど朝とかに飲むのにはバッチシだと思う。


「さぁて、次はアイスクリームか」


こいつは鬼門だ。もし、美味しく出来てなかったら次作る気力が起きないと思う。でも優子のミルクを使ってるんだから不味いわけないと思うんんだけどなぁ。


俺はみんなにアイスクリームを配り終えた後、シャロとミスラと共にアイスクリームを口に運ぶ。


「お、、、美味しいっ!」


「おぉっ! こりゃうめぇや! 冷たくて濃厚で甘くて凄いな!」


「ふわぁ、口の中で溶ける、、、美味しいです」


アイスクリームは大が着くほどの成功だった。とっても濃厚なミルクの風味なんだけど全くくどくない。溶けると口の中でスっと消えていくのがいいね! あと、冷やし方も完璧だ。硬過ぎずやわ過ぎず。流石妖精さん、仕事が細やかだ。


あっ! そうだ! 確かラムレーズンもあったな! よし、それも使おう!


俺はラムレーズンを保管庫から取り出し、スプーン一すくい分をアイスクリームにかけて、一緒に口に運ぶ。


「ふわぁ、うまぁぁい!」


これはヤバいっ! ラム酒の鮮やかな香りがアイスクリームに絶妙なアクセントを加えてくれる。更にレーズンの甘酸っぱさもアイスの濃厚さとマッチして最高だ!

あーー、これナッツとか入れたら更に美味くなるぞ、、、 入れちゃう? いいや! 入れちゃおう!


「うまあぁぁぁ」


やっぱりうめぇわ! 風呂上がりのアイスクリー厶ほんとうめぇわ! 作って良かったよ!


「ご主人様、1人だけ勝手に楽しむのは良くないと思います」


なんかシャルルが俺の元に詰め寄ってきた。

確かに俺だけアレンジするのは不公平で良くないよな。今度からは沢山そういうのを用意するか。


「ですから、私にも分けてくれませんか?」


あー、シャルルもラムレーズンとか好きそうな顔してるもんな。独り占めするようなもんでもないしいっか。


「では、失礼して」


シャルルはそう言うとしゃがんで口を開けた。

ん? これは口の中に入れろ、つまりアーンしろってことですかい? ・・・まぁいいけどさ。


「はい、あーん」


俺がそうやってシャルルの口の中に特製アイスを突っ込むと、シャルルの顔が急に真っ赤になってしまった。

へー、シャルルってお酒弱かったんだ。確かにちょっとだけアルコール入ってるからね。無理な人は無理だろう。でも、シャルルがそんなミスするなんて珍しいな。


あっ、シャルルが倒れた! なんか鼻血も噴いてるし大丈夫じゃないよな!? てか、お酒そんなに駄目な人居るんだな!


俺は急いでシャルルに保管庫から取り出した完全回復薬を飲ませる。


「えぇぇぇぇっ! 治らないっ! 治らないよっ!?」


確か部位欠損でも治るとか言ってたよねっ!? なんで鼻血如きが止まらないの?


・・・まさか、呪いっ!? お酒を飲んだら鼻血が噴き出る呪いなのか! なんて恐ろしい呪いなんだっ!?


俺は急いで聖水をシャルルに飲ませる。それでも鼻血は止まらない。そんな慌てる俺に気づいたディアンヌが傍によってきた。


「マスター、何したんですか? シャルルがこんなになるなんて尋常じゃありませんよ」


「シャルルがお酒弱いの知らないでラムレーズンの入ったアイス食べさせちゃったらこうなった!」


ディアンヌは一瞬眉を顰めたが、すぐに笑顔になり、俺の方を向いた。


「これはシャルルの発作なんですよ。たまーにシャルルは鼻血を噴き出すんですよ」


なにそれこわい! てか、ディアンヌってなんでもかんでも発作にしたがるけどそれって絶対適当だよね? 大丈夫なの!?


「まぁ、時間が経てば治りますよ。ここに置いとくのもアレなんで私が連れていきますね」


ディアンヌはそう言うと鼻血を垂らしているシャルルを脇に抱えてどっかに飛んでいってしまった。それに加えて女湯に浸かってたディース以外の神達も飛んでいってしまった。

ディースは相変わらず幸せそうにアイスを頬張っている。


そのあとはほんとーに平和だった。

ルーちゃんがアイスを食べて幸せそうにしているのを観察したり、スーちゃんが口元をベットベトにしてたからそれを拭いてあげたり、リリスがあーんして欲しいって言うからしてあげたらヒカリが突進してきたり、、、最後のやつは平和じゃないな。


とにかくみんなアイスを完全に気に入ってしまったので、俺達はまたアイスを作ることを確約させられてしまった。その代わり、ハンドミキサーが出来てからだ。

つまり、この約束の矛先は全てドワーフ達に向いたってことだ。やったぜ!


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「ん、んぅ? ここはどこですか?」


「シャルル、あなたマスターに何してもらったんですか?」


「そうですよ。シャルル。抜け駆けはダメだって温泉で約束したばかりじゃないですか!」


今行われているのは主殿から生まれた女神たちの会議だ。今回はシャルル殿の犯した罪についての断罪を行っている。


「い、いや、まさかご主人様があんなに簡単にあんなことをしてくれるとは、、、」


「お、おいっ!! まさかアイツにアレしてもらったのかっ!?」


マーシー殿が机から乗り出してシャルル殿に問う。


「えぇ、それはもう至福の時間でした・・・」


「これは大罪、、、 写真全没収に値する」


そんなヤミ殿の無慈悲な言葉にシャルル殿は絶句する。


「流石にそれはやり過ぎでしょう。ですが、罪が重いのは変わりありませんね」


ディアンヌ殿はヤミ殿を宥めながらも罪が重いことを指摘する。


「そうですよっ! あんなことまでするなんて! ずるいです!」


ルージュ殿はディアンヌ殿に便乗した。


「そうですね、、、 確かに私の罪は重いのかも知れません。ですが、これで分かったことがあります。 ご主人様はあの行為に対してそこまで重く捉えていないっ!!」


シャルル殿のその言葉で会場に電撃が走るっ!


「た、確かにっ! それなら私達ももしかしたら?」


「えぇ。えぇ! アレをしてもらえるかも知れません!」


途端に沸き上がる女神たち。


「分かりました、今回はこの発見に免じてシャルルを無罪とします」


「あ、ありがとうございますっ!!」


こんなに大事になっているが、この会議はただシャルルがハルにあーんをしてもらっただけなのだ。まさに狂っている。


あっ、拙者でござるか? えぇ、勿論主殿のことは好いているでござるよ。

ですが、このような好き方ではないでござる。もっと高尚な、主を敬うような敬愛を持って好いているでござる。


こんな下品な女どもとは、、、 えっ!? シャルル殿!? 何故ここがっ!? それに皆々様もっ!?


・・・無念。

ここまでご覧いただきありがとうございます!

よろしければブックマーク登録などよろしくお願いします!


ちなみにハルはディアンヌ達に好かれていることは知っててもこういう方向でどの程度なのかということは全く把握していません。

何せ恋愛経験皆無なんですから。

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