↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
61/104

第59話 スーちゃん専用座布団ハンバーグ!

今回はハンバーグで1話丸々使っちゃいました!

スーちゃんと沢山戯れていたらお昼が近づいてきたので、スーちゃんリクエストのハンバーグを作る準備をしなきゃ。


「んー、今回はスーちゃんのリクエストだから前作ったのよりもちょっぴり豪華にしたいなぁ。

そうだ! チーズインハンバーグにしよう! あれだろ? ハンバーグにとろけるチーズ突っ込んだら終いだろ? よし、決定!」


とか色々考えてたら、ドワーフ達がもう米を炊き出しているのが見えた。


あっちゃー、これ今から変更するのは流石に難しいか? でも、スーちゃんにはハンバーグ作るって言っちゃったし、でも俺だけ違うご飯食べるのは失礼だし、寂しいし。


・・・これはスーちゃんには夕飯までハンバーグは待ってもらうことにしよう。


『ご主人様のハンバーグが食べれるならスーはいつまでも待ちますよっ!!』


「おわぁぁぁ! スーちゃん居たんだ!」


『スーはいつでもご主人様のお傍にいるんです! もう離れませんからね!』


わふわふいって胸を張る仕草をするスーちゃん。多分、島に1人残されたのが寂しかったんだね。ごめんね、スーちゃん。

俺がナデナデすると目を細めて気持ちよさそうにする。


「じゃあ、俺はご飯作るの手伝ってくるから、待っててね」


『はい!』


俺はドワーフ達がお米を炊いている所まで駆け寄る。

ちなみにだが、俺も料理を手伝ってくれるドワーフ達もお米の炊き方はディアンヌから教わりマスターしている。


「ご飯作ってるなら手伝うよ!」


俺は1番近くにいたシャロに話しかける。


「あぁ、ハルさんかい! おかえり! 手伝ってもらえるのは助かるよ」


シャロは手を一旦止め、俺に挨拶を返してくる。どうやら今はグリーンサラダを作っていたようだ。


「ただいま。それで、今日の献立は?」


「んー、まだ決まってないんだよなぁ。最近はハルさんが居なかったから魚ばっかだったんだよ。だから肉系がいいかなって考えてたんだよな」


「えっ? マーシーがそこら辺管理してるから大丈夫なんじゃないの?」


たしか、マーシーに許可を出せばマーシーが勝手に俺のマナを使ってマナ変換を使用できたはずだ。


「んー、そうなんだけどさ。この島魚が腐るほど余ってんだよな。妖精たちが無尽蔵に取ってくる割に使う量がそんなに多くないからさ。

だから、ハルさんがいない間はそれで十分やりくり出来たんだよ」


なるほど、確かに妖精達は毎日漁に行ってはバンバン魚を取ってくるから保管庫のなかが魚で埋め尽くされてるんだよな。

正直、魚とかも貿易に出しちゃっていいような気がするんだけど、ディアンヌはそこんところどう考えてるんだろうか。


「なら、今日はハンバーグでもいい?」


「おっ! あのお偉いさんたちに出してた料理か! 良いぜ!」


「そして、今日は中にチーズも入れちゃおう!」


「チーズ? チーズをハンバーグの中に入れるのか?」


「うん、スーちゃんのリクエストだからね! 一生懸命作るよ!」


「お、スフィアのリクエストなのか! それなら手は抜けねぇな! よし、まずは何をすればいい? 出来れば玉ねぎのみじん切りだけはやめてくれ」


俺はそういうシャロの前に山ほど島で出来た玉ねぎを積み上げる。


「ま、まさか、、、こ、これを俺一人で?」


「ちっ、ちっ、ちっ!」


俺は人差し指を上に向けて横に振った。


ふふーん! 俺がこの旅で習得した唯一使い物になりそうな魔法のミキサーでこれをみじん切りにしてやる!


「俺の旅の成果をみせてやろう!」


「マジかよ! この量の玉ねぎをみじん切りにするってのか!?」


「そうだよ!! あっ、皮むくのだけ手伝って」


「わ、私も手伝います!」


最近、俺と1対1でも喋ってくれるようになったミスラの手伝いもあって、玉ねぎの皮むきや根っこを取るのは直ぐに終わった。


「それでは、目に焼き付けるがいい!! 俺の旅の成果を!!」


ビュウゥゥゥゥ!


風が螺旋状に渦巻き、その中で玉ねぎがどんどんみじん切りにされていく。風で玉ねぎが飛ばないように風の壁を作っているので、あの忌まわしき目潰し成分もこちらまで飛んでこない! まさに完璧!


「うおぉぉぉ! すげぇ! あんなにあった玉ねぎが一瞬で!」


「す、凄いですね!」


ドワーフ2人が俺の事を尊敬のこもった眼差しで見つめてくる。

それもそのはず、ただいまこの島に居る料理出来る組の中で玉ねぎのみじん切りを難なくこなせるのは俺しか居ないのだ。


俺もミスラもシャロも玉ねぎのみじん切りをすると涙が止まらなくなってしまう。慣れで大丈夫になるとか言うけど俺は一向に慣れる気配がない。


なので、玉ねぎのみじん切りの省略は俺達料理組にとって偉大なる進歩なのだ!


「よし、次はこの玉ねぎを炒めといて。飴色になるまでね」


「わかったよ」


「分かりました」


2人に大量の玉ねぎを炒めて貰っている間に俺はお肉とか調味料の準備をしておく。牛乳にパン粉を浸したりね。


「よし、全部炒め終わったぜ!」


「分かった」


俺は沢山の飴色の玉ねぎの粗熱を風魔法を使ってとっていく。

そして、先程準備していた食材をいくつかに分けてみんなでこねこねする。


「お、終わったぁ」


「結構疲れたな・・・」


「はい、思ったより量がありましたからね、いつもの4倍位はあったんじゃないですか? シャルルさん達ってそんなにご飯食べるんですか?」


「ん? 言うほど食べないよ。あっ、でもクリスは沢山食べるな」


いや、でも今はルーちゃんが食べないからトントンぐらいかなぁ?


「なら、なんでこんなに?」


「ん? だってスーちゃんお腹すいてそうだったし、普通にこんぐらいペロリだと思うけどなぁ」


「それ、大丈夫なのか? スフィアはいつもそんなに食わないぞ?」


「んー、まぁ余ったら保管庫に入れておけばいいし良いんじゃない?」


スーちゃんがお腹いっぱい食べられないのは嫌だからね。そんなこんなで話をしているとリタがお手伝いをしに来てくれた。


「あっ、もう終わりかけじゃないですか。なにか手伝えることありますか?」


んー、一応リタにもチーズインハンバーグの作り方聞いておくか。なんかヘマしたら嫌だしな。


「チーズインハンバーグですか! 良いですねぇ!あの、中から出てくるチーズが堪らないんですよねー!」


「あ、あのー、作り方を、、、」


「そんなの知りませんよ? 私は味見専門ですから!」


え、えー、、、 俺がドワーフ2人に振り返ると2人は首を縦に振っていた。


「リタさんの舌は確かですから。とっても頼りになるんですよ」


んー、リタもチーズインハンバーグの作り方知らないなら仕方ない。そのままチーズぶち込むしかないよな。


てことでハンバーグを整形してからマナ変換で取り出したチーズをぶち込む作業を3人で行った。

リタにも手伝わせたのだが、ハンバーグを手に叩きつけて空気を抜く作業がどうしても出来なかったので、見学という運びになった。


「あ、あの、ハルさん? なんで、そんなに大きいハンバーグを作ってるんでしょうか?」


「ん? これ? スーちゃん用だよ?」


「は、はぁ、、、」


俺が作っていたのは座布団ぐらいの大きさがあるハンバーグ。頑張って中にチーズも詰めたよ!


「さ、流石にスフィアでも食いきれねぇと思うぞ?」


「スーちゃんなら食べられるんじゃないかな?」


「ハル様、それはスフィアさんを過信し過ぎじゃありませんか?」


んー、リタまでそういうか。でも、スーちゃんなら余裕で食べ切るような気がするんだよなぁ。


「まぁ、いざとなったら俺が食べるから大丈夫だよ!」


「まぁ、そこまで言うなら良いけどさ。でもこんなにでかいハンバーグ焼けねぇだろ?」


フライパンを熱しながら言う。何かと要領がいいよなシャロって。


「ふふーん! それは大丈夫! この前ムガルに大きな鉄板作って貰ったからそれを魔法で熱するんだ」


そういって俺は保管庫からムガル特製の鉄板を取り出した。

ムガルが言うには、この鉄板は特殊な加工が施してあり、ものが引っ付かず超高温で熱しても殆ど形が変化することなく、熱伝導もいいらしい。


・・・まぁ、俺は鉄板なんか使ったことなくて、精々がホットプレートだから分かんないんだけどね。


「ほぉ、親父の特製か! でもハンバーグってひっくり返さないと行けないよな? 大丈夫か?」


「ふふーん! こういう時のために2枚作って貰ってたんだー!」


まぁ、作ってもらってた理由は全く違うんだけどね。


「なるほど、なら大丈夫そうだな! よし、こっちはもう準備が整ったからジャンジャン焼いていこうか!」


てことで、みんなのハンバーグはシャロとミスラに任せて俺はスーちゃん特製ハンバーグの準備をする。

鉄板を風魔法で浮かせ、火の魔法で温める。火加減は中まで火を通すために弱火に設定。この鉄板はものが引っ付かないので油はひかなくてもOK! ヘルシーだね!


そして、座布団ハンバーグを慎重に鉄板の上にのせる。ジュワァァァァっていう音が俺の胃袋にダイレクトアタックしてくる。このままいい具合になるまで置いておく。


数分経つと片面に焦げ目がいい感じになったので、弱火で用意していた鉄板を風魔法で持ち上げ、ハンバーグの上に位置取らせてそれを引っくり返す!


すると、ちゃんと綺麗にハンバーグをひっくり返すことが出来た。


「完璧だ! あとはこのまま数分ハンバーグを焼いて、油を取ってまた、数分蒸したら完成だ!」


てことで、完成しました! 座布団ハンバーグ! 思ったよりも綺麗に出来て大満足だ。


「あとはハンバーグを作る時に出てきた油でソースを作ろう」


作り方は簡単。残った油にケチャップとウスターソースを混ぜてちょっと火を通せば完成!


「おぉ、凄いな。ますます、スフィアが食いきれるのか心配になってきたぜ」


「あっ、ちょうどお米も炊けましたよー」


「んじゃあ、盛りつけしようか」


ちなみに、俺がこの座布団ハンバーグを作ってる間にシャロとミスラが作ってくれたハンバーグは冷めないように俺の保管庫へと収納してる。だから、まだアッツアツなのだ!


ということでシャロはみんなを呼びに、俺とミスラは盛りつけをすることにした。


「ぬおぉ!? なんじゃこのハンバーグは!? デカすぎじゃろ!」


最初に来たムガルがスーちゃん専用座布団ハンバーグに腰を抜かす。


「これはスーちゃん専用だから食べちゃダメだぞ!」


「こんなもん、食いたくても食えるか! ワシは普通の量で十分じゃ!」


てな感じで集まる人みんながスーちゃん専用座布団ハンバーグに仰天する。

唯一、クリスだけが 「これは俺とルプルが一緒にならねぇと食えねぇなァ!」 とか言って笑ってた。


みんなはそれぞれいただきますをして、ハンバーグを食べ始めている。てことで、俺もスーちゃんに座布団ハンバーグを届けますか!


「スーちゃーん! 昼ごはん出来たよーー!」


俺は赤い裂け目のダンジョンの前でスーちゃんを呼ぶ。


『ご主人様ぁぁぁ! お待ちしておりました! うわぁぁぁ! すっごく美味しそうです!』


スーちゃんは座布団ハンバーグをみて尻尾を千切れんばかりにブンブンと振っている。


「さぁ、召し上がれ!」


『いただきまーーす!』


スーちゃんは大きく口を開けて、ハンバーグに思いっきりかぶりつく。すっ、すげぇ! 一口でチーズまで達したぞ!


あっ、スーちゃんが熱そうに口をはふはふさせてる。可愛い。


『あ、あふぅい! でも美味しいです、ご主人様ぁ! このトロトロの奴が肉汁ドッバァなハンバーグに絡んでとっても美味しいです!』


そういってスーちゃんは肉汁で口をベッタベタにしながら座布団ハンバーグを貪る。良かったぁー! スーちゃんがこんなに喜んでくれて嬉しいよ。


「俺もたーべよっと」


俺はミスラ達の焼いてくれたチーズインハンバーグと白ご飯とグリーンサラダを保管庫から取り出す。


「いただきまーす」


俺がハンバーグにナイフを入れると、中から肉汁と共にチーズがとろーんと溢れ出る。ハンバーグは焼きたて熱々なため、切り口からはふわふわと湯気がたっている。


俺はしっかりとハンバーグにソースを付けて、ご飯にバウンドさせてから口に運ぶ。


「ん〜!! おいひい!!」


濃厚なチーズの香りとコクのある味わい。そして、お肉の溢れ出す脂と旨み。


俺はハンバーグの味が口に残っている間にご飯を口に運ぶ。


うんうん、これだね。やっぱりこういう濃い味のハンバーグにはご飯が最っ高に合うね!


俺はそうしてどんどんハンバーグを夢中になって食べ進め、すぐに完食してしまった。


「あー、美味しかった! スーちゃんは流石にあの量は、、、えっ?」


俺がスーちゃんの方を見ると、あの特大ハンバーグはもう既に姿を消しており、悲しそうに残ったソースを舐めるスーちゃん。


「・・・お代わり作ろうか?」


「はい!! ご主人様ぁ!! やはり、ご主人様はスーの事を1番理解してくれてますね!」


その後俺はあと2回スーちゃん専用座布団ハンバーグを焼いた。

ここまでご覧いただきありがとうございます!

よろしければブックマーク登録などよろしくお願いします!


あと感想くださった方、ありがとうございます! 感想にはできる限り全部返信させて頂こうと思います。


あと、次の投稿は少し遅れるかも知れません。すいません。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。