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第125話 なぜ◯◯がそこにいるんだぁ!?

「…と、まぁそんな感じです」


『ありがとうございます。参考になりました』


今はムハンマドさんにエリクサーの効果と使用感を伝えた。そういう約束だったからな。


『しかし、思い切ったことをするものですね。エリクサーを使って奴隷の古傷を治すとは』


普通はそう考えるよな。レイラを喜ばせたいという気持ちは本当にあったのだが、もう1つ、エリクサーを使ったのには理由がある。前世の記憶だ。前世のゲームでエリクサーは貴重だから後にとっておこうとして、結局ラスボスを倒すまで使わずエリクサーが60個、70個余ってしまうことが何度もあった。そんなことになるなら使った方いい。今回はそう考えたわけだ。


「神眼をお持ちの貴方なら、夜の帝王というスキルを持つオレにとって奴隷がどれほど重要かお分かりになるでしょう?」


『確かに奴隷の強さが自身の強さに直結する貴方にとって奴隷は大切でしょう。しかし、費用対効果を考えるとエリクサーを使ったのはどうかと思い…いや、今回に限って言えば費用対効果は十分にありましたね。奴隷王の称号を得たのですから』


「意図したものではなかったのですけどね…」


『まぁ、そうでしょうね。しかし、奴隷王ですか。そんな称号は初めて見ましたよ。神眼を持っている私をこう何度も驚かせる人なんてそうはいませんよ』


「奴隷王に関してはオレ自身も驚いてます」


『ふふっ、そうですか…そうそう、頼まれていた物ですが、この日に合わせて完成させました。どうぞご確認ください』


ムハンマドさんに頼んでいた物。それはバーバラの素材を使用した杖だ。キャロル、フローラ、ラウラの杖の作成を依頼していた。貴重なエルダートレントの素材だから商会の力をフルに使って最上級の物を仕上げるようお願いしていたのだ。最上級となるように依頼していたのでお値段も最上級になるわけだが、そこは残りのエルダートレントの素材を全て売り払うことで賄った。素材を持っていると商人どもが群がってくるので全て売った。全て売ったので素材売却の値段の方が高くなりお金が入って来た。


『杖の作成は素材持ち込みですし、お売りいただいたのが1万年生きたエルダートレント素材でしょう。であれば素材売却の値段の方が高くなりますよ』


まぁそうなるか。ちなみに、弓が作れそうな大きさの素材はエルフに納めている。10本くらいは弓が作れそうと言っていた。その内の1本はオレが貰う約束になっている。


『うん、いい感じ。魔法の威力が増しそう』

『キャロルとお揃いだ』


先端の魔法石の属性だけ違うがデザインは似ている。

さて、用事は全て済んだし、そろそろ帰るか。


「では、ムハンマドさん、用事は済みましたので、そろそろバスクに帰ろうかと思います」


『分かりました。今後ともサルマン商会を御贔屓に…』


・・・・・・


バスクに帰って来た。帰ってきて早速だが一言いわせてほしい。前世で読んだスラム〇ンク。湘北vs陵南の試合で田岡監督が叫んだ言葉をオレにも言わせてくれ。


「なぜミレーヌさんがそこにいるんだぁ!?」


ミレーヌさんはローナにいるはず。オレがバスクに戻ってくるタイミングに合わせてローナを発ったのか?


『若返り効果は重要なことだからね。ミレーヌさんには事前に連絡しておいたよ』


とレイラが余計な気をまわした結果らしい。すると早速ラーニャさんとミレーヌさんに両脇を固められた。


『『さぁ、行こうか』』


「まだ夕方ですけど」


『すぐ夜だ。問題ないわ』

『逃がすわけにはいかないねぇ』


こうしてオレはバスク最強の魔法使いと、ローナ最強の冒険者にドナドナされていった。


・・・・・・


『若返ったわ。5歳というのは微妙な年齢だけど。毎日鏡を見ているわたしには分かるわ』

『たった5歳、されど5歳だねぇ』


ご期待に沿えてなによりですとも。

女性にとって老いへの抵抗は永遠の課題だからな。それを助けることができて良かったとは思うけど、このスキル効果を知った女性は皆こうなるのかねぇ?


それから若返った二人の体を再度堪能し、眠りについた…


・・・・・


そして翌日、意外な来客があった。昨日も言ったことだが大事なことなので2回言わせてほしい。前世で読んだスラム〇ンク。湘北vs陵南の試合で田岡監督が叫んだ言葉をオレにも言わせてくれ。


「なぜソフィア団長がそこにいるんだぁ!?」


『レイラから連絡もらってね、大急ぎでバスクに来たのさ』


「レイラ?お前何してるの?」


『ソフィア団長ほどの実力者であれば恩を売っておいて損はないと思って』


ここでソフィア団長が疑問を呈する。

『レイラから連絡を受けて急いできたけど、本当にスキル効果で若返るのかい?』


するとレイラがフローラを引っ張り出す。

『どうぞ』


『どうぞって扱いが雑じゃない?レイラ?』


フローラを見たソフィア団長が目を見開いて驚く。

『お、幼くなっている!』


『気にしてるのだからそんなハッキリ言わないでください』


ちなみにフローラの若返りは対外的にはダンジョン内の宝箱に若返りの秘薬が入っていてそれを飲んだことになっている。本当のことを公表したらオバサン世代が殺到するのが目に見えてる。そんなことできるか。


『本当に若返ることができるのね。じゃぁ今晩早速お願いね』


「分かりました」


『それと、レイラ、この恩は必ず返すわ。私の力を借りたい時はいつでも連絡してね』


『ありがとうございます』


主人そっちのけでスキル効果を上手く使っているな。頼もしい限りだが許可くらい取って欲しいものだ。


その晩、ソフィア団長と一夜を共にした。


・・・・・・


翌朝、ソフィア団長が王都に戻るとのこと。何という強行軍。


『仕事を部下に押し付けてきたから早く帰らないと怒られるのよ』


ちゃんとスケジュール調整しようよ団長。


「仕事押し付けたって…クリス様にチクりますよ」


『う、それはやめてほしいかな。今、リンドブルム王国で最も勢いがある公爵家の次期当主の不興は買いたくないからね』


「では次から余裕をもって来てくださいね」


『ああ、そうさせてもらうよ。ではそろそろ行く。またな、ガレス』


さて、これで若返りのスキル効果取得後、全員と関係をもったかな…あれ?

まだ1人やってないぞ。


「レイラ、ニーナはどこにる?」


『体調が良くないって言ってたから部屋で休んでいるよ』


・・・・・・


「ニーナ、体調はどうだ?」


『ガレス…わざわざ来てくれたの。大丈夫よ』


「そうか、若返りの件は聞いているか?」


『ええ、魅力的な話だけど、まずは体調を戻さないとね』


「なぁ、ニーナの体調不良って…」


『ガレス、まだ確認してないからもう少し待ってて。必ず報告するから』


「ああ、分かった…絶対に無理はするなよ」


『ふふっ、わかっているわ』


それから3日後、ニーナから妊娠したとの報告があった。



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