合意なのか強要なのか
男性が女性のブラウスのボタンを外して、前開きの合わせ目を後ろから両手で掴んで左右に開くと、白いブラウスの下から一際白い胸元と、覆いきれない乳房の裾野の膨らみと白さを際立たせる、淡いピンクのつるんとしたシンプルなデザインのブラジャーが現れた。
男性は、スカートの中からブラウスを全部引っ張り出して、ブラウスの前ボタンを全て外した。
驚いたことに結子が今日つけているブラジャーと全く同じものだった。
結子はワイヤーの窮屈感が苦手なので、一体型のカップがしっかり胸をホールドしてくれて、楽なこのブラが気に入っている。
アウターのブララインが響きにくい着用感も、薄手のお気に入り服が着やすいので、講義の時はもちろん、ネット番組の取材でTシャツのような薄着で人前に出る時には、特に愛用している。
ヘビーローテーションアイテムなので、一目見てわかった。
もし結子が今の女性と同じ姿にさせられたら、色も形も全く同じ下着姿の女性が二人並ぶことになる。
後ろからジャケットごとブラウスをはだけされた女性は、両手を胸の前で交差させて、男性の視線からブラジャーが守る胸を隠した。
それ以上、特に抗う様子もなく声もあげない。
胸を手で隠すのが精一杯の抵抗なのかもしれないし、この女性が持つ恥じらいなのかもしれない。
結子も何もできない。
物理的に二人の身体をすり抜けてしまう結子にできることはない。
合意の上での情事なのか、強要されて女性が従わざるを得ないのか。
状況を見るしかない。
ぞっとするようなにやけた顔で、男性は女性から離れて自分が先ほど座っていたソファーの位置に戻って、意外なことを言った。
「ここでお帰りになってもいいんですよ。」
女性は驚いた様子で顔を上げた。
言葉とは逆に、その後の行動は明らかに女性を求めていた。
男性はにやけた顔のまま、女性を舐め回すように見ながら、自分の服を脱ぎ始め、脱いだ服をソファーの上に投げ置いていく。
やがて薄いグレーカラーのブリーフ一枚の裸姿になった。
すでに股間のものは存在感を強調するようにそそり勃って、形がわかるほどブリーフの布地を押しのばしている。
ヘソ下から少し下のお腹のあたりでブリーフを留めるゴムの少し下には、もうすでに先から押し出された我慢汁がシミを作って、隆起物先端の形と色と大きさを透かし出していた。
結子もそんなつもりはなかったが、視点がそこに固定されて凝視してしまった。
女性は、はだけさせられたジャケットを脱ぎ、ソファーの背もたれにかけた。
スカートの横のファスナーを下ろし、腰から脱ぎ取って、それもジャケットの上に重ねてかけた。
ブラウスも、両方の袖のボタンを外して脱いで、スカートの上にかけた。
靴下を脱ぎ、白いストッキングも脱ぎ取って、ジャケットとスカートが背もたれにかかるソファーの上に置いた。
ストッキングまで女性が自分で脱いだことと、ハーフショーツまで自分と同じ物だったことに、結子は驚いていた。
この状況で考えることではないが、このブラジャーとハーフショーツはセットで、結子が大学に通うようになった時、乗り換え駅の地下街のショップで購入したものだ。
商品も自分が知る範囲のショップでは、常に揃っているのはそこにしかなくて、お店もスタッフさんも気に入って、その店を知ってからはほとんどそこで買っている。
ひょっとしてこの女性も同じ店で買ったのかもしれないと、この状況で思った自分が不思議だった。
女性は、ブラジャーとレースのハーフショーツだけを身につけた姿で、右手で左乳房とその上腕で右乳房を、左手を股間に当てて男性の目から隠すように立った。
男性から目をそらすように左下に顔を向けて、落ち着きなく視線を泳がせている。
男性はギラついた欲望を隠すこともせず、ニヤニヤと気色の悪い笑いを浮かべながら下着姿の女性を見ながら
「このままか?
これも、俺が自分で脱ぐのか?」と、ブリーフのゴムに両親指をかけて、前にゴムを少し引っ張った後、パチンと弾かせて女性に聞いた。




