↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/36

教務課の建物を出たところで

 丸山先生も交えて、由依と3人で和やかで新しい展開も期待できる話ができて、有意義な昼食の時間を過ごせた結子は、近いうちに由依と一緒に、研究施設に行く約束をして、3コマ目の準備がある丸山先生を由依と一緒に控え室から見送った。

 結子もあらかじめ済ませてある、3コマ目の講義の準備物の確認して、同じく結子の講義に出席する予定を知っていた結子は、由依の講義までの時間の予定を聞くと

「特に何もないです。

 よかったらこのまま結子先生と一緒にいたいなぁ。」と言ってくれたので、結子は笑顔で由依の湯のみと自分の湯のみに、熱いほうじ茶を注いだ。


 来週早々に、由依と豊功《とよのり》と3人で、結子の講義の後に、研究施設に行くことにした。


 午後の講義も無事に終わり、控え室に戻って片付けを終えて、教務課の受付職員さんに退勤の挨拶をしながら鍵を返却すると

「お疲れ様でした。今日も先生の講義、受講者が多かったですね。

 また来週、よろしくお願いします。お気をつけて。」と、声をかけてくれた。


「ありがとうございます。来週もよろしくお願いします。」


 結子も挨拶をして、教務課の建物を出た。


「結子先生。」と、声をかけられ振り向くと、笑顔の由依とちょっと緊張した面持ちの豊功《とよのり》が立っていた。


「大島豊功《おおしまとよのり》くん。由依ちゃんの彼氏ね、こんにちは。」


「水戸先生。こんにちは。いつも講義を楽しみに出席させてもらってます。」


「ありがとう。

 いつも、最前列右端の席、由依ちゃんの隣。気になってたわ。」


「ほんとですか?」

 それまで緊張気味に結子を見ながら話していた豊功《とよのり》の顔が、ぱあっと明るくなった笑顔になる。


「ばっかねぇ、いつも同じ位置に座ってる生徒がいたから気になってただけだよ。あなたのことを気にしてたわけじゃないわよ。」

 由依が笑いながら茶化す。


「わ、わかってるよ。」

 うろたえる豊功《とよのり》を見て、結子も笑った。


「今日、由依ちゃんの彼氏って聞いて、午後からの講義はそこも気になったかなぁ。

 うちの息子と同じくらいだなぁ、って。」


「え?息子さん?俺と同じくらいの?」


「ええ、由依ちゃんと同じ歳の娘が上にいてね。下に中学2年生の次女がいるのよ。」


「見えないわぁ。」由依と豊功《とよのり》が声を漏らす。



「ありがとう。

 そうだ、来週。豊功《とよのり》くんも一緒行ってくれるのよね、楽しみにしてるわ。」


「ああ、研究施設ですね。僕も楽しみにしてます。よろしくお願いします。」


「こちらこそ。二人が今ここにいるってことは、二人とも4コマ目はないのね。」


「そうなんです。私の予定が休講になったんで、これから夜ご飯の食材買い出しに行って、豊功《とよのり》の部屋で過ごそうかと思ってます。」


 豊功《とよのり》の部屋で過ごす、と聞いた結子は反射的に、Healingのシーンで見た豊功《とよのり》の性棒に手を絡めて握りこする由依の姿を思い浮かべた。

 が、目の前のいたずらっ子の笑みを浮かべる由依の顔を見て、結子はとっさに


「しまった!頭の中、由依ちゃんに見られてるんだった。」と思いついて、両手で頬を押さえて由依を見た。由依は


「ふふふ、先生。それもあるので、先生の美肌づくりのお役に立てると思います。」と笑いながら言った。


「何の話?」という顔をする豊功《とよのり》を見た後、由依は結子を見て


「先生、一緒に写真撮らせてもらってもいいですか?」と聞いてきたので、


「もちろんいいわよ。」と結子は快諾した。弾むような笑顔で結子を見た由依は、


「豊功《とよのり》。結子先生と一緒に写真撮ってよ。」と言って、自分のスマートフォンを豊功《とよのり》に渡しながら、結子の腕を両手に抱えて、豊功《とよのり》が向ける自分のスマートフォンに笑顔を向けた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。