教務課の建物を出たところで
丸山先生も交えて、由依と3人で和やかで新しい展開も期待できる話ができて、有意義な昼食の時間を過ごせた結子は、近いうちに由依と一緒に、研究施設に行く約束をして、3コマ目の準備がある丸山先生を由依と一緒に控え室から見送った。
結子もあらかじめ済ませてある、3コマ目の講義の準備物の確認して、同じく結子の講義に出席する予定を知っていた結子は、由依の講義までの時間の予定を聞くと
「特に何もないです。
よかったらこのまま結子先生と一緒にいたいなぁ。」と言ってくれたので、結子は笑顔で由依の湯のみと自分の湯のみに、熱いほうじ茶を注いだ。
来週早々に、由依と豊功と3人で、結子の講義の後に、研究施設に行くことにした。
午後の講義も無事に終わり、控え室に戻って片付けを終えて、教務課の受付職員さんに退勤の挨拶をしながら鍵を返却すると
「お疲れ様でした。今日も先生の講義、受講者が多かったですね。
また来週、よろしくお願いします。お気をつけて。」と、声をかけてくれた。
「ありがとうございます。来週もよろしくお願いします。」
結子も挨拶をして、教務課の建物を出た。
「結子先生。」と、声をかけられ振り向くと、笑顔の由依とちょっと緊張した面持ちの豊功が立っていた。
「大島豊功くん。由依ちゃんの彼氏ね、こんにちは。」
「水戸先生。こんにちは。いつも講義を楽しみに出席させてもらってます。」
「ありがとう。
いつも、最前列右端の席、由依ちゃんの隣。気になってたわ。」
「ほんとですか?」
それまで緊張気味に結子を見ながら話していた豊功の顔が、ぱあっと明るくなった笑顔になる。
「ばっかねぇ、いつも同じ位置に座ってる生徒がいたから気になってただけだよ。あなたのことを気にしてたわけじゃないわよ。」
由依が笑いながら茶化す。
「わ、わかってるよ。」
うろたえる豊功を見て、結子も笑った。
「今日、由依ちゃんの彼氏って聞いて、午後からの講義はそこも気になったかなぁ。
うちの息子と同じくらいだなぁ、って。」
「え?息子さん?俺と同じくらいの?」
「ええ、由依ちゃんと同じ歳の娘が上にいてね。下に中学2年生の次女がいるのよ。」
「見えないわぁ。」由依と豊功が声を漏らす。
「ありがとう。
そうだ、来週。豊功くんも一緒行ってくれるのよね、楽しみにしてるわ。」
「ああ、研究施設ですね。僕も楽しみにしてます。よろしくお願いします。」
「こちらこそ。二人が今ここにいるってことは、二人とも4コマ目はないのね。」
「そうなんです。私の予定が休講になったんで、これから夜ご飯の食材買い出しに行って、豊功の部屋で過ごそうかと思ってます。」
豊功の部屋で過ごす、と聞いた結子は反射的に、Healingのシーンで見た豊功の性棒に手を絡めて握りこする由依の姿を思い浮かべた。
が、目の前のいたずらっ子の笑みを浮かべる由依の顔を見て、結子はとっさに
「しまった!頭の中、由依ちゃんに見られてるんだった。」と思いついて、両手で頬を押さえて由依を見た。由依は
「ふふふ、先生。それもあるので、先生の美肌づくりのお役に立てると思います。」と笑いながら言った。
「何の話?」という顔をする豊功を見た後、由依は結子を見て
「先生、一緒に写真撮らせてもらってもいいですか?」と聞いてきたので、
「もちろんいいわよ。」と結子は快諾した。弾むような笑顔で結子を見た由依は、
「豊功。結子先生と一緒に写真撮ってよ。」と言って、自分のスマートフォンを豊功に渡しながら、結子の腕を両手に抱えて、豊功が向ける自分のスマートフォンに笑顔を向けた。




