094 ゲームの裏側の設定?
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「「誠に申し訳ございませんでした」」
俺は今、自分の船のリビングのような場所で、偉そうにしていた奴の上司であろう人物と、軍のお偉いさんであろう人物に頭を下げられている。
こうなった理由は、軍の本当の治安維持部隊が駆けつけて、俺の船の近くにいた人間が全員捕まり、何が起きたのかを知った所で、慌てて今動ける一番偉い人間がここまで来たという事だ。
ここがただの巨大な船であれば、偉そうにしていた奴の独壇場になっていたかもしれないが、ここが惑星開拓の拠点として使われている船だったことが、俺たちに幸いした形だ。
もしこれで、船の上層部だけでなく、軍の上層部も悪事に加担していたら、俺たちは無実の罪を着せられて、面倒なことになっていただろう。
他の国と比べればまともなはずのこの国で、これだけのトラブルにあうってことは、俺が他の国で始めていたら……考えるだけでも恐ろしいことになりそうだ。
他の国で活動している人は、どうしているんだろうな?
後で、他国で活躍している人たちの情報でも調べてみるか。
俺がこんなことを考えながら話に参加していないのは、話に参加しても訳が分からないので、全てセバスに丸投げしているからだ。
最終的に、偉そうにしていた人間は、もともと貴族であったため問題行動の多い人間だったが、明確に犯罪を犯していなかったので、悪さのできない平のちょっと上くらいの立場のままだったらしい。
今回は、明確に犯罪の証拠が残っているため、実家との繋がりを調べてから、罪に応じた処罰をするそうだ。
過去の事を全部調べることになるため、余罪が多くなればなるほど、重い刑罰になるから安心してくれとのことだ。
貴族の家族からの報復は?
とか考えたが、助けるような家族であれば、必ず本人と繋がっているので連座での処罰となるし、助ける価値がないのであれば、報復するようなことはないとのことだ。
元々、この開拓惑星の利権のために送り込まれた人物だったらしいが、余りにも無能だったため、利権に絡める立場になかったので、今回の事件を引き起こしたというのが今回の顛末のようだ。
一緒に捕まった軍人らしき人物たちは一応軍人だったようだが、給料の安さを補うために、ちょっとした悪事に加担していたらしい。
軍の給料って、安いっていうほど安いのか?
聞いてみれば、俺たちの報酬に比べれば確かに少ないのだが、一般的なコロニストと大差ない額を貰っており、更に住宅などの補助や家族扶養手当等々、全部含めればコロニストの倍は貰っていることになる。
それなのに安いって……それなら自分で船を買って、貿易するなりバウンティハンターになるなりすればいいのに……
そうならなかった理由は、それだけの才能がなかったという事もあるが、軍人を育てるにはお金がかかる。訓練期間を終えた軍人は、その訓練期間に応じて軍で働く必要があるのだ。
違約金を払えば、即時退役可能なのだが、その金を準備できず、能力があるのに下っ端のままで給料も安い……だから副業で稼いでいたとかなんとか。
問題児ほど、自分を過大評価する傾向があるようだな。
ギルドの支部は我関せずを貫こうとしていたが、首都星のギルドから紹介されたコースの1つでこんなことが起きたので、セバスが責任の追及をしていた。
俺が初心者という事もあり、比較的安全なコロニーや星を紹介してくれていたのに、こんなことが起こってしまったので、しっかりと監視の目を光らせていなかったことによるペナルティーがあるようだ。
先輩プレイヤーたちは、こんな交渉も自分たちでやっているのだろうか?
遠い目でセバスとメイの交渉を見ていた俺は思った。
最終的な補償は、俺たちが船を乗り換える際に、軍用グレードの装甲板に張り替える費用を、軍・ギルド・船の関係者で出し合うことが決まった。
まぁ、軍用グレードへ換装する費用のうち、俺たちが普通に張る装甲板の値段分は払う必要があるので、2~3割ほどは俺が払うことになる。実質……俺・軍・ギルド・船の関係者で同じ額ずつ払うことになるそうだ。
ギルドへのペナルティーは、個人の負担ではなくギルド全体での負担となるが、軍の方は今回加担した軍人全員で負担することが決まり、船の関係者に関しては、多少の利益供与があった事がすぐに発覚したため、関係者の資産から出されることになった。
船の関係者に関しては、支払いを拒否することも可能だったが、その場合は惑星開拓事業からの追放になるため、親族を巻き込んで払うことになるだろうとさ。
船の関係者の家族から恨みを買いそうだが、もし俺たちが不慮の事故にあった場合や、関係者の関与によって害された場合は、問答無用で隅々まで調べられることになるそうだ。
そういった者たちからすれば、俺たちは害する相手ではなく、守らなければいけない相手に変わるそうだ。
この国は、こうやって軍が足りない部分を、民間の力や金のある人間たちを使って守らせている部分があるようだ。
中には軍の命令に従わない商人もいたりするが、依頼される商会は脛に傷があるか、裏切ることのない商会と判断された商会だけなので、従わなければ圧倒的な武力で処理するようだ。
数が足りないだけで武力などは商会を潰すなら、過剰なほど持ち合わせているから出来る荒業なのだろう。
賠償の話が終わった後も、今後の事についてセバスが話し出すが、俺には訳が分からなかったので、また現実逃避をすることにした。
そういえば、アンドロイドを持たない初心者がこのような事件に巻き込まれた場合、どうするのかと思ってメイに暗号通信で聞いたところ……
ギルドの支部があれば、そこからアンドロイドが派遣され、今回のように話を付けてくれるそうだ。
ギルドの所有であれば、ギルドに甘い対応になるのでは? と思ったが、ギルドに置かれているアンドロイドは運営が配置しているモノであり、スペックとして見ればメイとセバスが2人がかりでも負けるほどの処理能力があるのだとか。
体もジェネレーターも、運営にデータをいじられたモノであり、単身で拠点艦を破壊できるだけの能力があるらしい。その上で、無傷で帰還する規格外なのだとか。
リアルに作られてはいるが初心者のサポートを考えて、色々準備しているようだな。
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