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大宇宙時代☆ギャラクシーオンライン☆  作者: AN@RCHY


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087 勝った……?

アクセスありがとうございます。

 迎え撃つ準備を始めて1時間半ほどが経過した。


 メイの予想では、早ければショートジャンプをしてくる時間だと言われている。


 迎撃態勢は、6割ほどしか準備できていない。


 半分はオーバーロードの爆発の範囲内なので除外して、その残りの6割しか埋められていないのだ。全体から見れば、残りは2割ほど……


 現状5分の1の確率で、PKにダメージを入れられないということだ。


 この数字で勝てる確率が高いか低いかは、考え方によるだろう。


 沈没船の中にミサイルがあればもっと楽だったが、沈没船の中には何も残されていなかったからな……宇宙空間で解体が難しいエンジンやジェネレーターが残っていただけでも大助かりだから、贅沢は言えないな。


 セバスが強化外骨格を使って、遠距離オーバーロードの準備に入っている。


 爆発の範囲外であったとしても、オーバーロードを決行することが決まっている。


 範囲外だった場合は即時退却をする予定で動き、爆発の範囲内だったら全力で撃沈するつもりだ。


 爆発の範囲内だったとしても、シールドを削れるだけの微妙な距離ということもあるので、主砲のエネルギーは過剰気味に溜めている。あまり長く続けていると、この船までオーバーロードしてしまうので、注意が必要だ。


 メイの最短予想から10分遅れて、ジャンプアウトの出口に異物がありズレた位置へジャンプアウトした際の余波が広がる。


 10分間俺も何もしていなかったわけではない。5分の1を引いても、多少ダメージを与えられるように、苦肉の策で沈没船の周りに小惑星やデブリを可能な限り集めていた。


 遠くから軌道を調整して押したり、主砲で小惑星を砕いたりして、可能な限り頑張った。


 PKがジャンプアウトしてきた先は……5分の1の方だった。


 ジャンプアウトに合わせて、セバスが沈没船をオーバーロードさせる。爆発までラグはあるが、宙賊の船首が向いている方向が反対なので、オーバーロード自体は成功した。


 大量にエネルギーを溜め込んだ沈没船は、ほどなくして大爆発を起こす。


 俺の船は、爆発の影響を受けないように、大きめの小惑星の裏に張り付いている。


 爆発のエネルギーで周囲の小惑星やデブリが、外側へ向かって弾かれる。俺の船が張り付いていた小惑星も無傷とはいかずに、大きさが3分の2ほどまでになっていた。


 範囲外だったので、即時撤退行動をとろうとした。


「ご主人様、PKの船のシールドが割れました。ジャンプする前にシールドを回復していなかったようです。そのおかげで、苦し紛れに置いたデブリなどがシールドを割ったと思われます」


 シールドが割れたのなら……行くべきだろう。このまま逃げていても、不利になるだけなので、ここで雌雄を決する方が勝率が高いはずだ。


 俺は瞬時に判断して、アンカーを外し全速力でPKの船に近付く。


 PKの船は、シールドを割った上で、少し船体にもダメージを入れていたようだ。セバスの報告では、エンジンの出力が通常時の8割ほどに下がっているとのことだ。


 こちらに風が吹いているが、こちらの主砲を2発撃つ間に、向こうのシールドは回復するとの予想なので、そこで決めるしかない。


 3発以上はどのみちエネルギー不足で撃てないんだけどな。


 今は遮蔽物は俺の射撃の邪魔になる。元々沈没船のあったあたりまで移動して、全力の主砲をエンジンに向かって撃ち込む。


 落ち着いているつもりだったが、慌てていたのだろう……しっかりと止まれておらず、狙いが少しズレてしまう。


 それでもエンジンに当たった事は幸いだった。


 PKの船が旋回をしていたため、エンジンの中心は外れたが、周囲を貫通して小爆発を起こしている。


 シールド用とジャンプ用に溜められたエネルギーを、主砲のエネルギーへ転用して、2発目の主砲を撃ち込む。


 もうエンジンは狙えなかったので、むき出しになっている部分ということで、主砲に向かって打ち込む。


 主砲の付け根の部分に当たったが、爆発が起こりすぐに状況判断ができなくなってしまった。


 もし主砲が生きていた場合、距離が空いていると圧倒的不利になる。


 主砲の撃ち合いになれば、絶対に勝てない……ならば近付くしかない。


 主砲やシールドに回すエネルギーも使い、速度を一時的に限界以上に引き上げる。


 クラス2の主砲の範囲内になったところで、シールドが展開された。


 こちらに船首を向けているが、主砲を撃つ様子がない。回避行動をとっているが、この距離であれば連射して仕留めることだってできるはずだ。


 レーダーでは分からないが、主砲はほぼ使えなくなったと見ていいだろう。


 こちらが相手のシールドを割るには、体当たりという手段がある。


 PKの船の上側をとるように、船の軌道を変えた。


 頭上につく前にPKの船へと進路を変え、シールドを解いて船体でシールドにぶつかる。


 さすが軍用グレードの装甲だ。結構なダメージを負ってはいるが、クラス5のシールドをマックスの状態から割ることに成功する。


 シールド内に入ってしまえば、こちらのもの!


 主砲のエネルギーが溜まれば、倒せる!



 PKの船に突っ込まないように進路を変えた。



 ガクンッ



 俺の船が揺れた……


「ご主人様、主砲に被弾しました。主砲を撃てることは撃てますが、収束させることができない状態です」


 何が起こったのか理解できなかった。


 こちらがシールドを展開する前に、PKの船のオートタレットが主砲の大事な場所に当たってしまったようだ……


 ジャンプも主砲への被弾も、こちらにとって低い可能性だったのに、向こうに有利になるように働きやがって……


 こちらの攻撃に使える物は、オートタレットしかない。


 これは詰んだか……


「ご主人様、最後の足搔きをしましょう。敵の船の船倉部分に船首からぶちかましてやりましょう」


 セバスの提案を受けて、船倉を目指して船を移動させる。


 相手も旋回して、俺のシールドを削ろうとしてくるが、小回りはこちらの方が聞くので、何とか避けつつ船倉へ頭を突っ込むことに成功する。


 クラス5の船倉は、クラス2の俺の船が入る広さがある。


 強引にエンジンの出力を上げ、船倉の中へ入り込む。


 その時には、俺の船はもうボロボロだ。装甲が軍用グレードでなければ、既に撃沈していてもおかしくなかった。


 だけど、賭けに勝ち相手の腹の中へ……


 メイから、主砲を撃つように言われた。


 収束は出来ないが、船内でクラス4相当の主砲が拡散状態で撃たれれば……船内は阿鼻叫喚の地獄と化すだろう。


 勝った……


 主砲のトリガーを引いた。主砲のエネルギーがPKの船の中に解き放たれる……


「ご主人様! 後退!」


 何のことか分からず俺はフリーズしてしまう。


「後退してください!」


 2度目の忠告で、訳が分からないが船を後退させ、PKの船の腹から出ようとする。


 そのような状態で動いてしまったため、余計な場所をぶつけてしまい、腹から出るのに時間がかかってしまう。


 やっとの思いで腹からはい出したが、エンジンが破損して出力があがらなかった。


 PKの船から思うように距離が取れず、爆発に巻き込まれた……

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。

ブクマや評価をしていただけると幸いです。

これからもよろしくお願いします。

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