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大宇宙時代☆ギャラクシーオンライン☆  作者: AN@RCHY


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074 今度は何が起きるのかな?

アクセスありがとうございます。

 待ち時間がもったいないというのも変だが、長時間になりそうだったので、時間加速を切って船のAIに、レーダーに反応があったら時間加速状態にして、警告を出すようにしてもらった。


 時間加速を切って1時間、造船シミュレーターをいじくりまわして、3個ほど候補を作ってみた。


 1つは正面から見ると、主砲を頂点にEMLが下側に2つ、三角形のように配置されているものだ。


 2つ目は、主砲が底辺で上側にEMLが2つ、逆三角形のように配置されているもの。


 3つ目は、主砲が下側で、上側にEMLが前後に向けて1つずつ配置されているものだ。


 いくつか船や軍艦を見ているが、基本的には前面に向けて攻撃するように作られている。そもそも、逃げながら攻撃するということは想定されていないので、後ろに向けた砲門という物はない。


 進行方向と逆側へ砲撃をしたいのであれば、引き撃ちをすればいいだけなので、後方にも攻撃できるように作る意味が無かったりする。


 じゃぁ何故俺が後ろにも砲門を付けた船を作ってみたのかといえば、引き撃ちは警戒されるから、逃げるふりをして撃ち込むのも良いし、本当に逃げる時は引き撃ちなんてしてられないので、散弾を撃ちながら逃げるのもありかな? と考えてみた結果の一作品だ。



 警告が入り、セバスがレーダーを大きく映し出してくれていた。


「宙賊は……3隻? 向こうの船が狙われている感じかな?」


「宙賊が3隻なのは間違いないですが、もう1つの船は良く分かりません。護衛もつけずに危険区域にいますし、武装が強いというわけでもなさそうです。かといって、発掘船でもなさそうですので、どう判断したものかという感じですね」


「傭兵やバウンティハンターでもないのに、単独でこのエリアにいるのは確かに不自然ではあるな。掘削でひっそりと来たわけでもなさそうだし、何がしたいんだろうな……あの船から、トランスポンダーは出てるか?」


「今調べます……一応出ていますね。これは偽造が不可能なので、間違いはないはずです。ですが、このエリアに商船はさすがに怪しさ満点ですね。トランスポンダーの情報をコピーして、後で軍へ報告しましょう」


 十中八九、黒だろうな。関連する商会や商人も調べて、ブラックリストへ入れておこう。変な物を押し付けられても困るからな。


 俺たちが監視している状況で、宙賊船3隻と商船がドッキングした。これで100パーセントクロが確定。


 宙賊相手に商売をすれば、宙賊と同じ扱いになるので、現時点をもってあの船は宙賊となった。まぁ、俺が情報を渡すまで確定にはならないんだけどね。渡すのは確定しているから、逃れる術はないな。ゲームの仕様で俺は死なないし、船は全壊してもブラックボックスは回収出来るので、もうどうにもならないな。


 商会も連座で責任の追及をされ、幹部は有無を言わさず捕まるだろうと、メイが教えてくれた。


 そりゃそうか。宙賊と分かっていて取引すれば、宙賊を助長させることになるわけだからな。日本でも、反社会的勢力への利益供与は犯罪だから、捕まっても文句は言えんだろうな。


 個人的には、犯罪者同士の取引には興味はないが、取引に用いられる物には興味がある。商人が渡すのは、クレジットや換金率の良い物、依頼されている品だろう。


 では、宙賊側から商人に渡される物は?


 それが違法な物なのかも気になるし、どうやって手に入れた物なのか、そういったところが気になるな。まず間違いなく、宙賊行為をして手に入れたナニカを取引の材料としているのだと思う。


「さて、どうするか?」


「どうするとは、どういうことですか?」


「宙賊3隻を狙うか、商人の船を狙うかだな」


「そういうことですか。どちらを狙ってもお金にはなると思いますが、商人の方は非合法の物を取引していた場合は、余り大きな利益にはなりませんが、どうしますか?」


「確か非合法の物だった場合、軍に没収されるんだよな?」


「船と一緒に没収されるので、協力金がわずかに支払われるだけですね。ですので、積んでいる物が高額で違法ではない物と分からない場合は、宙賊を優先するのが一般的だそうです」


「一般的……一般的……こういう言葉を聞くと、どうしても天邪鬼な気分になるのは、俺の悪い所なんだろうな。特にリアルではない、ゲームの中だと思うと、商人の方を狙った方が面白そうなんだよな……」


「それもありだと思いますよ。3隻を相手にするよりは、商人の1隻を狙った方が安全ですし。違法な物以外は回収できますから、船体を傷付けられない限りは、黒字になります」


 メイは、どちらでもいいというが、安全性を考えれば商人の船がいいだろうとのことだ。


 よし、4隻が離れて、あいつらのレーダーの範囲外になったら、エンジンに火を入れよう。


「4隻のレーダーの性能は調べられるか?」


「ステルス状態なので、どこまで詳しく調べられるか分かりませんが、可能な限り調査します」


 ドッキングしてから30分ほど経ったが、まだ動きがない。


「走査した結果と、飛ばされてくるレーダー波を調べたところ、宙賊船の方はクラス3の物が最大のようです。商人の船は、クラス5の船なので相応の物が積まれていますね」


「それってまずくないか? 向こうの方がレーダーの距離長いんだろ? それにシールドもクラス5だとしたら、撃ち抜くのに時間もエネルギーも無駄に使うことになりそうだが……」


「レーダーに関しては、問題ないと思います。こちらの事が分かったところで、逃げることは出来ないので間違いなく襲ってくるだけです。情報が漏れたら破滅ですから、何とかして沈めに来るはずです」


 こちらの事に気付けるほど頭が回るなら、こんなことはしていないだろうから、宙賊とのやり取りを見られてなければ、こちらがただの船と勘違いするだろうとセバスは予想していた。


 宙賊船3隻は、取引が終わったかと思うと、すぐにこの場から離脱し宇宙の彼方へ消えていった。商人の船はしばらく止まっていたが、思い出したかのように動き出し……コロニー方向へ移動を開始した。


「では、作戦を開始しようか。メイは、トランスポンダーのコピーした情報と、宙賊と接触していた証拠を軍に送ってくれ。一応、本部とゲートの駐留軍……後、コロニー宛にも送ってくれ」


「証拠が隠蔽されないようにですね。ですが、一番信用できないコロニー宛にも送るのですか?」


「もちろん送るよ。おそらく隠蔽されるけどそれをしたら最後、軍に目を付けられて、大掃除の前後で消毒が行われるんじゃないかな?」


「消毒ですか……言い得て妙ですね。悪い物を排除するという意味での消毒ですね」


 ニュアンスは伝わったな。


「エンジンが臨界点に到達しました。商人の船を追いかけて、移動を開始します」


 小さい船に大きなエンジンなので、すぐに目標に追いついた。


「ここまで来たのは良いけど、どうするのがいいんだ?」


「ギルドの登録証を出して、停船命令を出しましょう。ご主人様は軍人ではないので臨検は出来ませんが、ギルドに登録している人間は、治安維持の目的のもと、協力し合う必要があるとされています。


 両者が記録をとりながら、船を調べることが可能になります。逃げた場合はギルドへ報告がいって、後日関連施設まで調べられることになります。もし何もなかった場合は、ギルドが判断して不当だった場合、罰金を支払う形になります。


 今回に関しては、罰金を払わされることはありません。あの商船は宙賊と接触していますからね」


 こちらを見ていたセバスが、ニヤリと笑った。


「こちらX-354。治安維持の協力をしていただきたい。貴船は、危険区域で護衛もつけずに航行していた理由、トランスポンダーによると、ある場所から引き返してきたことになっているが、そこで何をしていたのか理由を聞かせてほしい」


 セバスは俺が許可を出すと、停船命令を出してくれた。

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。

ブクマや評価をしていただけると幸いです。

これからもよろしくお願いします。

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