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大宇宙時代☆ギャラクシーオンライン☆  作者: AN@RCHY


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072 都合よすぎないか?

アクセスありがとうございます。

「ん~、船を全体スキャンした結果は……民間の船っぽいけど、この国の船ではなさそうだね。異物感の強いこの主砲も、この国の物ではないですね」


 ふむ、到着してすぐに船全体を調べたらしい。その中で分かった情報は、この国の船ではない……


「って、自走してきたか運ばれてきたかは分からないけど、他国の船が王国の中心に近い宙域にいたってことですか?」


「そういうことになるね~。メンテナンスの具合を考えると、自走ではなく運ばれてきたものだと思うよ。通商破壊工作かもしれないね。船だけ渡して、宙賊に船を狙わせるってあれね。どの国でもやってるしね」


 サラッとすごい情報が出てきたんですが!


 俺が驚いていると、研究員にさらに情報が届いたのか、


「ん~、やっぱり他国の介入だね。この主砲は帝国の一世代前の軍用のもののようですね……よく耐えられましたね。確か被弾してシールドが弾けたと報告にありましたが……あなた、クラス2の船でしたよね?」


「えっと、俺のって実験船のせいか、シールドも主砲もクラス4相当のモノが積んであるんです。そのおかげで、撃沈せずに済んだのだと思います」


「なるほどね~、それでも一世代前とはいえ軍用のクラス5を耐えたのはすごいね。2発目は完璧に抑え込んでいるから、船の性能だけじゃなさそうだね」


 そう言いながら、色々な指示を出して、船を調べている。


「ステルス性能が異様に高く感じたんですが、どんな仕組みか分かりそうですか?」


「ん? ステルス性能に関しては、すぐに分かったよ。船に使われている塗料のせいだね。民間では使用できないものだから、軍が関係していると判断した材料の1つですね」


 塗料だけであのステルスが再現できるなら、俺もぜひ使いたいところだったけど無理っぽいね。


「軍でも使ってないから民間に許可を出してもいいと思うんだけど、軍のお偉いさんたちは、ステルス性能の高い船が宙賊に渡るのを恐れてますからね。


 あの船は、活動を開始してからあまり時間が経っていないようなので、被害は少なかったですが、今回鹵獲や撃沈されなかったら、かなりの被害が出たでしょうね」


「活動期間が短いとかって、分かるようなものなんですか?」


「簡単に分かるよ。宙賊の船なんて、碌なメンテナンスをされていないから、各部品の摩耗具合を調べれば、大体の期間は分かるよ」


 研究者って、そんな事もすぐに割り出してしまうんだな~、すげえわ。


「やっぱり気になるのは、主砲とストレージ、ジェネレーターとエンジンってところだね。えっと、ナイン君、この船は君たちで使う予定はあるかい? 他国製の物になると、メンテナンスが不便だろうけど性能は良いはずだよ」


「メイ、貰う予定の主砲のデータを出してもらっていいか? 新しくする船に積む主砲なのですが、この船についている物に比べてどうですか?」


「……へ~、これを貰ったのか。性能的に見れば、若干この船についている主砲の方が性能は良いけど、他のパーツの兼ね合いなどを考えたら、貰った主砲の方がいいだろうね」


 性能が劣っていても、包み隠さず話してくれるんだな。研究員の性みたいなものなのかね?


 メイも研究員と同じ意見なようで、軍から貰う主砲等の方がコストパフォーマンスがいいので、そちらを採用しましょうと、チャットが入る。


「では、この船は必要ないですね。少し調べたいくらいで、それ以外は必要なさそうです」


「一緒に調べるようにってこっちに来たから、一緒に調べるのは問題ない。船の買い取りについては……相談するのは、メイ君とセバス君、どっちがいいだろうか?」


 俺は既に候補から外れているな。メイは一緒に調べるから、セバスと相談するようにお願いしておく。


 船の中に入って少しビックリ……予想以上に散らかっていた。主砲による破壊の影響ではなく、単純に掃除がされていない散らかりだ。


 強化外骨格を着込んで突入した時には、大して気にならなかったが、生身……といっても、薄い宇宙服でここに入ると、近付きたくなくなる。


 研究員たちもこれには驚いて、すぐに退避させられた。


 船にチューブのようなものが何本もつけられて、何やら作業を始めた。


「不思議そうな顔をしているね。これは、固定されているモノ以外を、吸い出しているんだよ。あんな状態じゃ、調べられないからね」


「吸い出す物の中に、大切なものがあったりしないのですか?」


「ないない。僕たちが欲しいのは、船の情報だよ。調べる場所は、生活空間や通路じゃなくて船の裏側の部分だから、この程度の事ではびくともしない場所にあるものだよ」


 言われてみれば納得だ。


「一応生体反応は確認したけど、人間サイズのものはなかったから、こうやって荒業を使っているんだけどね。突入部隊の人たちは、こんな汚い中を進んでいくんだから、頭が下がるね~」


 ケラケラと笑いながら、突入部隊の人たちを……憐れんでいた?


「おっと、その突入部隊の尋問班から、2ヶ月ほど前にブラックマーケットで、安く買ったという情報が回ってきたね。これは、久しぶりに大掃除が行われるのかな?


 っと失礼。宙賊は、運ばれてきた船をブラックマーケットで買ったようだね。相手の出自は分からなかったようだが、十中八九帝国の紐付きだね」


 どんどん丸裸にされていく情報。


「となれば、そのブラックマーケットは、帝国の干渉で作られたものだから、早めに潰す必要があるね。座標のデータなんかを先に吸い出さないといけないかな~」


 のんびりとした口調なのだが、出している指示は的確で早かった。


 中に入って調べてみたけど、メイ的には特に気になる物はなかったようだ。


 船から出ると、何となく伸びをしたくなり、ググっと体を伸ばして上を見た……


「ねね、あれは何ですか?」


 ドックの中に不思議なものが置かれていた。


「ん? あぁ、あれか。軍で試作したEMLだよ。それも10年とか昔だったかな? 当時の最新の技術を駆使して作ったのですが、クラス4の武装としては使い勝手が悪いから、倉庫の隅で埃をかぶっているよ」


 真空で無重力だから、埃なんて溜まらないんだけどね! といって、笑っていた。ん? これは何かのジョークだったのだろうか?


「EMLですか……」


「おや? 興味があるんですか?」


「そうですね、実験的にEMLを船に積もうかと考えてまして……」


「珍しいですね。傭兵の船に積むには、過剰な威力ですが積むのですか?」


「まぁ実験を兼ねていますからね。俺にどんな船があっているかの模索でもあります」


「なるほどね~。じゃぁ、あのEMLを船の買い取りと相殺して、余った分をクレジットで渡す形も可能だけど、どうかな?」


「下手なところで買うより、軍が作った物なら信用度が高いよな? メイどう思う?」


「不良在庫の破棄ですので、メンテナンス料プラスαで買い取れるなら、よろしいのではないでしょうか?」


「ははは、手厳しいね。本当ならタダでも持って行ってもらいたいのだけど、軍の物をタダというのはね、色々疑われてしまうからね。メンテ代と本体の1割の値段でどうかな? 欲しいなら2セットと輸送費込みでどうだ!」


「買いましょう。セバスに伝えておきますので、よろしくお願いします」


 ……こんなにとんとん拍子で、船のパーツが揃ってもいいのだろうか?


 導入パッケージのイベントは終わっているはずなのに、俺に色々有利にはたらきすぎて怖いんだが!?

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。

ブクマや評価をしていただけると幸いです。

これからもよろしくお願いします。

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