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大宇宙時代☆ギャラクシーオンライン☆  作者: AN@RCHY


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55/141

055 訓練って大切なんだな

アクセスありがとうございます。

「それにしても、貴族だって1世代前の軍艦を購入できるはずなのに、何でこうも一方的にやられているんだろうか?」


「貴族の私兵となると、練度はピンキリですからね。特に自分の領地なのに守る気のない貴族の私兵は、スラムにいるチンピラと大して変わりません。大きな器をもらって、気が大きくなっているだけですから。


 それにここの貴族は、宙賊とも繋がっていたので、わざわざ戦う必要がありません。さすがに1世代前の軍艦を横流しすればバレるので、していなかったようですが、通常の兵器は横流ししているようです」


 そうでなければ、宙賊がジャンプアウトしたエリアの近くから、コロニーを観測できるような装備があるわけがないんだってさ。


 言われてみれば、もっともだ。普通の船には、高価な光学望遠鏡なんて積まないからな。


 状況を説明されても、一方的なのには疑問が残る。素人の俺でも、それなりに戦えるのに、1世代前とはいえ軍艦を使っている貴族の私兵が、こうも一方的にやられるのはおかしくないだろうか?


「おそらくですが、搭載されているAIが、本来の軍用のものではなく、無理やり民間のAIを乗せているのでしょう。軍用のAIであれば、相手を沈めることは出来なくとも、シールドなどで防ぐことができるはずです。


 他の要因をあげるとするなら、今回貴族の殲滅に関わっている傭兵たちの練度や連携が、圧倒的に勝っているからでしょう。船の装備も負けていないようにも見えますし」


 メイの話では、相性の悪いAIを乗せているため、一方的にやられている可能性があるみたいだ。


 セバスの話だと、貴族の私兵と傭兵の船に差はほとんどないらしいので、練度が高く連携の上手い傭兵が一方的に勝っているんだとさ。


 言われてみれば、フォーカスが合っていて、1隻ずつ的確に落としている。ソロの俺にはできない連携だな。


 この傭兵たちって、軍の信頼度が高いから軍用の装備を購入できているか、こういった作戦に参加して軍用グレードの武装を手に入れているってことか。


 もうすぐ終わりそうだな。


 残り3隻になったところで、旗艦に見える1隻が反転して逃げるようにして、俺たちの方へ向かってきた。


 正確に言うと、宙賊の方に向かっているのだろう。一応手を組んでいた相手だし、助けてもらえると考えているのだろう。まぁ、合流しても十中八九後ろから撃たれるだろうけどな。


 とはいえ、こちらに向かってきているので、間にいる俺の船が狙われる可能性は高い……というか、既に狙われていた。


 的外れな方向へ砲撃が飛んでいるが、明確にこちらを攻撃してきている。


 船のサイズはクラス5……また俺の船の武装じゃ撃ち抜けない相手じゃないか。


「進行方向から逃げるように移動して、どうせ落とせないけど牽制で何発か砲撃を撃ち込もう。傭兵たちも動き出して追ってきている船もあるので、逃げたところで意味はないだろうけどな」


「一番シールドが弱くなる、宇宙船の腹からエンジンにかけて撃ちます」


 おそらく親玉が乗っているであろう船の下部側へ移動して、セバスが80パーセントほどの威力で主砲を3連射する。


「えっ……」


 2発でシールドが飽和して、3発目が見事に腹部を貫通しエンジンを撃ち抜いた。


「すいません、こちらX-354。牽制のために砲撃したら、行動不能にしてしまいました……えっと、どうしたらいいでしょうか?」


『お~、新人っぽいのにお手柄だったな。基本的にラストアタックをした船のスコアになるから、その船は君のスコアになるぞ。親玉をよく仕留めたな』


「ですが、そちらの獲物ですよね? 横取りした形になるので、そちらに返します」


『わざとであれば咎められるが、今回はこちらのミスだしな……それなら、中身の人間はこっちがもらってもいいか? それ以外は……いったん後に置いておいて、話し合いっていうのでどうだ?』


「多分貴族が乗っているんですよね? そんなのを手に入れても困るので、言葉は悪いですが先輩方に押し付けてもよろしいですか? 残りに関しても、こちらとしては渡しても問題ないのですが……」


『細かい話は後でするぞ。まずは、残骸の回収をするから、君はコロニーに入って医療物資を受け渡しておいてくれ。こちらの作業が終わったら、連絡を入れるから誰か待機させておいてほしい』


 そう言って無線が切れた。


 これって、明らかな横撃ちだよな……MMORPGでウザがられる行為の1つだったな。一方的に撃たれないように牽制した砲撃で、まさか行動不能になるとは思わなかった。


 ミッションコントロールから連絡が入り、順次待機していた船がポートへ入っていく。


 俺もほどなくして誘導され、何番ポートか分からないが誘導された。


 医療物資を運んできたことが伝わっていたためか、コロニーの担当者の中でもお偉いさんが来たようだ。多少傲慢な態度ではあるが、こちらの医療物資を現在の適正な値段より、高めの値段設定をしてくれていた。


 ここでもレアメタルを買う予定だったのだが、クソ貴族が持ち出してしまった後であるため、コロニーや資源衛星などに在庫がなかった。


「この後行く予定だった星系には、足を伸ばせないか? 物資がないのに向かっても……いや、距離だけ考えるなら、ここから首都星と大して変わらないよな。それなら、どんな物が売っているか確認しに行ってもいいか?」


 セバスとメイは、特に急いで戻る必要があるわけではないと思っているようで、俺が好きなように判断しても、特に問題ないとのことだ。


 日常物資は、今外に泊まっている大型船が大量に運んできているようで、困っていなかったようだ。医療物資は、問題となっているクソ貴族が持ち出していて、かなり厳しい状況だったんだとさ。


 コロニーや工作中の衛星などからお偉いさんが逃げる際には、医療物資を奪って逃げるそうだ。奪えない場合は、使用できないように破棄されたり、投棄されたりするらしい。


 何でそんなことを言うかと言えば、焦土戦術ではないが物資が足りなければ補充する必要性が出てくるのだが、食料品を全部破棄するのは現実的に不可能に近い。


 そのため必要量は多くないが、必ず必要となる医療物資を無くすことで、すぐに自分を追ってこれなくするのが狙いらしい。


 今回の貴族はただのバカだったためか、数が多いから勝てると思ったのだろうか、結果は惨敗で逃げるタイミングが遅すぎたから、どのみち捕まるか殺されていただろうだとさ。


 戦闘やその背景をセバスとメイが、このコロニーの情報にアクセスして色々と教えてくれた。


 ゲームとは思えないくらい、よく考えられているなと感心してしまった。


 時間ができたので、体も動かしてみたいと思い、戦闘訓練ができるようにトレーニングルームへ移動する。


 このゲームにはレベルのような物はないので、プレイヤーの基礎身体機能はほとんど変わらないように設定されている。それでも、体が大きい方が力が強かったり、体が小さいと持久力があったり、ちょっとした差異はあるそうだ。


 ダイブ中のゲーム内で運動……というのも変な感覚ではあるが、ダイブ式のゲームが販売されてからeバトルという物ができ、VR世界で格闘技だったりFPSだったり、そういったもので稼いでいる人たちもいる世界なので、ゲーム内で体を動かすことも、おかしなことではないのかもしれない。


 似たようなものでeスポーツという物があり、コンピュータゲームをスポーツ競技として捉える考え方の中で、ダイブ式の戦闘に関する物がeバトルと呼ばれている。


 ゲームをしてお金を稼げるって、ゲーム好きには夢のような仕事だけど、その分色々な縛りもあるし、ゲームを楽しむだけではないことも多い。そう考えると、そういうことができる人って、ゲーム好きとか言うだけでなく、一種の才能なんだろうな。


 リアルの運動不足を解消できるモノではないけど、多少のストレス発散にはなるかなと思い、全力で体を動かしてみることにした。

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。

ブクマや評価をしていただけると幸いです。

これからもよろしくお願いします。

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