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大宇宙時代☆ギャラクシーオンライン☆  作者: AN@RCHY


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54/141

054 ちょっと話が違うんじゃないか?

アクセスありがとうございます。

 2回目のショートジャンプを終え、メイには周囲の全力索敵をしてもらっている。


 1回目と違い、小惑星が全くない宙域だ。遮蔽物が無いということは、撃ち合いになれば隠れられないということでもある。


 いち早く敵を見つける必要があるのだが、クラス5以上のレーダーでこちらを見られていた場合、距離によっては一方的に場所が知られている状態になってしまう。


 こういう宙域で活動しやすい宙賊は、クラス6以上の船を持っている規模の大きな宙賊になる。


 船が大きくなれば整備や補給が大変ではあるが、小型の船を収納して移動できるので、拠点をすぐに変えれる利点がある。


 お金のために闇商売をしている商人もいるし、ここの宙域を守っているはずの貴族が、宙賊と手を組んで補給物資を渡していたりすることもある。


 レーダーの範囲内には敵はいないが、いつ高速で接近してくるか分からないので、気が抜けない。


 主砲への急速チャージが行われ、そのままジャンプドライブのチャージも行われる。ストレージのエネルギーもほぼ空の状態なので、本当に気が抜けない。


 チャージされていくジャンプドライブのエネルギー%を横目に見ながら、3人で周囲の様子を確認している。


 やっぱり、レーダーは範囲が広い方が安心できるな。それだけエネルギーを使うから、かなり偏った船になってしまうのは困るけど、なんかいい方法があればいいな。


 不気味なほど静かな宙域を観察して5分程すると、ジャンプドライブのエネルギーが満タンになる。これでいつでも飛べる状態になったので、ついでにストレージへのチャージも行っておくことになった。


 3回目のショートジャンプ後は安全な宙域と言われているけど、初日にあった首都星近くの襲撃の件もあるので、余裕があるのなら使えるエネルギーは増やしておきたいと、セバスが言った。


 説明されれば納得できる理由なので、反対する必要もない。


 緊張の時間が流れるが、ストレージのエネルギーもマックスになる。


「じゃぁ、そのまま飛ぶぞ」


 3度目のショートジャンプを使い、目的のコロニーの宙域へ。


「ご主人様、後方レーダーギリギリの範囲にアンノウンがいます」


 ジャンプ後、すぐにメイから報告が入る。


 少しだけエンジンを吹かしてから、反転させ船首をアンノウン側へ向ける。


 レーダーによる集中走査を行うが、アンノウンに動きは見られない。見られているのは分かっているだろうが、反応を見せないあたり不気味だ……


 コロニーまでショートジャンプを必要としないエリアに、アンノウンがいることがまず信じられないのだが、セバスの読みが当たっていたということだろう。


 船のサイズはクラス3の中で真ん中ほどの大きさだな。武装だけで言えば、こちらの方が大分上ではある……


 範囲外に敵の増援がいれば、形勢は逆転されるだろうが……


 慣性で移動し続けると、アンノウンがレーダーの範囲外に出た。


「反転して、一気にコロニーへ向かう」


 コロニーへ船首を向け、エンジンを吹かして速度を上げていく。


 ほどなくして、コロニーの管制エリアへ到着する。


 コロニーを見て襲われなかった理由が判った。


「大型の船が2隻もいますね。それの随伴船も多数いるみたいです。何やらエネルギー反応が強いようですが……ミッションコントロールへ連絡を入れてください」


「ミッションコントロール、こちらX-354、この宙域では何が起きているのか説明してもらえるか?」


『こちらオペレーター25、X-354へ説明します。ただいまこの宙域では、総合ギルドに傭兵を派遣していただき、職務不履行の貴族の捕縛を実行しています。しばらくは入港できません。貴族のおこぼれをもらっていた人間たちが、一矢報いるために暴れていますので注意してください』


 オペレーターよ、宙賊に動きがあるんじゃなかったのか? 近々交代するって話は、今日だったのか……色々と情報があやふやで混乱するんですけど!


 さっき見つけたアンノウンも、この大型船2隻とその随伴船の様子をうかがっていたんだろうな。レーダーではここまでどうやっても届かないが、光学望遠鏡でもクラスの高い物を積んでいれば、あの位置からでも様子を見ることができるらしい。


 止まっているコロニーの監視であれば、光学望遠鏡の方が優秀なのか。船の出発なども見ることができるから、獲物を見つけやすいってことかな。


 宙賊ってどうしようもない奴らで、頭が悪い事ばっかりしているけど、悪知恵が働くんだろうな……こんなことばかり思いつきやがって、本当に面倒だな。


「それにしても、軍が最低限しかいないせいで、ギルドが捕縛に協力しているのか? そこまで軍に余裕がないわけじゃないだろうけど、そっちの方が安く済むのかね?」


「制圧するだけでしたら、軍艦を使った方が安上がりですが、事後処理のことを考えますと、長期間縛られることになってしまうので、長い目で見るとギルドに手伝っていただいた方が、安く上がるんだと思います。


 それに、ギルドは大きな組織ですので、コロニーの管理や宙域の警備なども、一手に引き受けてもらえるというメリットもあるのだと思います」


 事後処理は、ギルドから人員を派遣すれば問題ないし、宙域の警備に関しても捕縛した船に協力してもらえば問題ない。


 軍のようにお役所仕事で、遅々として話が進まないということがないので、時間的な面からも、人員的な面からも、ギルドがやった方が色んな意味でいいんだとさ。


 全てが終わる前に、引継ぎのために国から人を派遣してもらえばいいだけだ。


 しばらく待機していると、大型船のオペレーターから連絡が入った。


「こちらX-354。このコロニーには、ギルドから医療物資を届けてほしいとお願いされて、積んできている」


「うちもある程度は積んでいるが、自分たちの分だからな。医療物資が運び込まれるとなれば、俺たちが買いに行く必要はなくなるから、休暇みたいなものになるから助かるわ」


 コロニー関係の仕事をすべて、ギルドから押し付けられているような感じだな。ここにはもう一度来る必要がありそうなので、


「先ほど、ショートジャンプをしてこの宙域へ来た際に、アンノウンがコロニー方向を監視しているようでしたので、報告しておきますね」


「あ~、クソ貴族が宙賊と手を組んでるって言ってたな。貴族を殲滅したら、うちの血の気の多い若い奴らに狩らせておくから、心配しなくてもいいぞ」


 その後も情報をやり取りしたのだが、自分たちで買いに行きたくなかった理由は、医療物資を買いに行っても経費で落ちないから、自腹になってしまうらしい。


 そうなると不満が多くなるだろうと読んで、受付の人が俺にこのコロニーへ行くようにお願いしたんだろうな。俺が持っていく分には、コロニーで買ってくれるから誰も損はしない。


 往復に1日もかからないのに乗り気じゃなかったのには、こういった理由があったんだな。


 宙賊に関しては、撃沈すれば賞金がもらえるし、回収してお金にもできるから積極的だったようだ。


 狩りは若い下っ端に任せて、上の人たちは引継ぎまで休暇を楽しむようだ。


 オペレーターは、新人がやっていると思っていたけど、他の船と情報をやり取りすることもあるので、それなりの立場の人がこの世界ではやっているらしい。


 ギルドの受付と同じような理由っぽいな。

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。

ブクマや評価をしていただけると幸いです。

これからもよろしくお願いします。

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