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大宇宙時代☆ギャラクシーオンライン☆  作者: AN@RCHY


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53/141

053 フラグ建てんな

アクセスありがとうございます。

 スリープポッドで目が覚めた俺は、すぐにコクピットへ移動する。


 次の交易品となる医療物資は積み込まれており、次の目的地への航路もしっかりと選定されていた。


 今回の航路は、治安が良くないと言われたので、注意する必要がありそうだ。ゲートを出てから3回のショートジャンプが必要なのだが、1回目の終わりから3回目のジャンプに入るまでの間に、宙賊がそこそこでるそうだ。


 軍も動いているのだが、重要拠点とは言い難いので、どちらかというと対症療法的で、宙賊が出たら動くという受けの姿勢らしい。


 人手が足りないってことだよな。貴族は戦力を持ってはいけないのだが、有事の際に軍の指揮下に入るという条件で、自分の管理する星系を守るための力は持っても良い事になっている。


 自衛力は戦力とカウントされないので、メインとなる星やコロニー周辺に定められた限界値まで置いて、宙賊に攻められないようにしているだけで、それ以上に船は持っていないらしい。


 自分たちが守れれば航路の安全は関係ないというスタンスで、軍に協力する気はなく戦力が足りていないんだとさ。


 軍の指揮下……平民の下につくのが嫌だという時代錯誤した理由で、自分の星やコロニーに来てくれる人たちを守らないとか、頭の悪い理由から航路の安全を軽視しているんだとさ。


 宙賊は、ギルドの人間と軍で処理しろってことらしい。中には宙賊と繋がっているアホもいるらしいので、おかしいと判断されると強制捜査が行われるので、慎重にやってたりするんだとさ。


 来る船が減って被害が増えれば、管理不備で領主の資格を剝奪されるのに愚かですね……と、メイが言っていた。


 ギルドがここに来るようにお願いしてきたのは、領主が変わることが内々に決定しているところで、医療物資がかなり少なくなっており、出来る限り早めに持って行ってほしいとのことだった。


 それでも2番目に回されたのは、宙賊に動きがあるかもしれないとのことで、ギルドに警告が出ていたようだ。


 俺たちが戻ってくる少し前に解除されており、サクッといってしまった方がいいとセバスとメイが判断したようだ。


 ミッションコントロールに出発する旨を伝え、ゲートへ移動する。


 フラグがビンビンに立っているから、どういう風に対応するべきか……


「なあ、宙賊が多い宙域で鹵獲するのは、現実的じゃないよな? 逃げるのにも攻めるのにも邪魔にしかならないから、どうするのがいいんだ?」


「応援や増援が来る場合は、鹵獲して情報を得るよりは、数を減らすという意味で、撃沈させてしまった方がいいとされています。鹵獲しようと運んでいた船を奪われたら意味がないので、壊してしまえば再利用もできないですからね」


 なるほどね。船の中に収容できる中型や大型以上の船であれば話が変わってくるが、小型船で対応するのであれば、撃沈がいいってことか。


「撃沈して、情報だけ抜き取れるのが、今回一番いい結果になるでしょう」


 撃沈しても、ブラックボックスと呼ばれる、データを記録している箱を回収できれば一番いい結果らしい。


 ブラックボックスって、内部機構を見ることができない密閉された機械みたいなことを指すと思っていたが、この世界のブラックボックスは、文字通り黒い箱なんだとさ。


 黒い理由は、頑丈さを追求した結果たどり着いた金属が黒かっただけとのこと。白ければホワイトボックスだった可能性もあるらしい。


 爆散したがれきから探せるような物かと思ったら、レーダー波を当てると反応が返ってこないので、見つけるのは簡単なんだってさ。


 情報はある程度集まったな。


「もし宙賊が現れたら、即撃沈させよう。距離が遠ければセバスの長距離砲撃で、近かった場合は俺が操船と砲撃を担当する。メイは戦場を見極めて、逃げた方がいいと判断した場合は、すぐに教えてほしい」


 命を懸けて倒す……という、捨て身の精神は無いので、倒せなかったり危険ならさっさと逃げるつもりだ。俺にはまだ経験が足りないので、メイにその辺を判断してもらう予定だ。


 今回のゲートも待っている船が少なく、待つことなくすぐにジャンプすることができた。


「ご主人様、ショートジャンプした先から、宙賊が出る宙域になりますので、厳戒態勢で進んでいきましょう」


 俺たちがショートジャンプを準備している間に、一緒にジャンプをしてきた船は、各々違う方向へショートジャンプしていった。


 俺たちも、行きますかね。


 ショートジャンプした先は、アステロイドベルトと呼ぶには小惑星が少ないが、大型船ではかわして移動するのには困難な程度には小惑星があるエリアだった。


 なるほどな。確かにここなら狩りのしやすい場所ではあるな。


 クラス4~5の中型船なら問題なく通過できるので、ミサイルを積んだ小型をいろんな所に隠して配置して、飽和攻撃を仕掛ければ簡単に撃沈できるな……もし中型なら鹵獲したいだろうから、もっと違う作戦があるかもな。


 小型だったら周りを囲めば、すぐにシールドが飽和するので、こういったところは宙賊の大好物だろうな。


 反対に言えば、自信があるプレイヤーなら稼げるんだろうな。


 小型に対して宙賊がミサイルを使うことは稀なので、先に宙賊を発見できれば、こちらが負けるとは思わないから、メイのレーダーによる索敵を期待している。


 メイがメインでレーダーを管理しているが、俺とセバスも余裕がある時は一緒に確認している。


 動きながら索敵してジャンプエネルギーを蓄えるか、静止した状態で蓄えるか……ここはやっぱり、いきなり狙われた時に止まっていたら、ただの的なので見つかる確率が高くなるが移動しながらだな。


「メイ、あの小惑星の裏って、索敵できたりするか?」


 気になる小惑星を見つけたのだが、裏側が空白地帯になってしまっており、クラス3でも小さい船であれば隠れられる空白だった。


 レーダーの出力や種類を変えても、小惑星の裏はどうにもならなかった。


「主砲を何度か撃ってみますか? このサイズであれば、3発ほどで穴をあけられると思います。そうすれば、脅威になる船がいるのか判明するかと思います」


 セバスの提案は、主砲を撃つことで相手がいるかいないか判断できるようになるが、撃ったことでこっちが見つかる危険性も高くなるんだよな。


「主砲のエネルギーをショートジャンプのエネルギーへ回せば、小惑星の裏が見える前にジャンプできます」


 メイの提案は、危険な宙域からさっさと逃げようという感じだ。


「セバス、主砲のエネルギーをジャンプドライブへ、ジャンプした後は緊急チャージで主砲をすぐに撃てるようにしてくれ」


 ここから逃げても、次の宙域にも宙賊が出る危険があるので、主砲が使えないという状況のままいたくないと考えた結果だ。

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。

ブクマや評価をしていただけると幸いです。

これからもよろしくお願いします。

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