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大宇宙時代☆ギャラクシーオンライン☆  作者: AN@RCHY


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038 船が進化した

アクセスありがとうございます。

 ログイン……ダイブイン? どっちでもいいか。


 ポットの中で目が覚めると、まずは扉を開ける。閉所恐怖症だったら、この中で寝られないだろうけど、そういう時はどうするんだろうな? 部屋自体をポットと同じような扱いにするのかな?


 すぐに無線を繋いでセバスとメイに挨拶する。


 2人はブリッジで何やら作業をしているとのことで、会いに向かった。


 外装の装甲を軍用グレードに変えたため、多少重量が増加したので、その分の調整を行っているようだ。見た目は大して変わっていないけど、どんなふうに変わったんだろうか?


 すぐに答えが聞けた。今回不良軍人に攻撃されたランクの装備でなら、多少傷はつくが壊すのにかなりの時間がかかるそうだ。


 それはオマケ的な効果らしく、本命は船の速度が上がったんだってさ。何で重くなったのに速くなるのか不明なんだが……


 装甲は、宇宙のあらゆる影響を受けている。真空ではあるが、色々な影響を与えるものが存在していて、それらが船の速度に影響を与えているんだとさ。


 その影響を減らせるのが装甲で、軍用となればかなり影響を減らせるように作られているんだってさ。張り替えたことによって2~3割ほどショートジャンプの距離が延びたとか……伸びすぎじゃね?


 通常の航行速度も多少上がっているが、ジャンプ中の速度が大きく上がるため距離が延びるんだってさ。


 メイが食事を運んできてくれたが、俺は飯を食べたばかりで……あ~、そっか。このゲームって満腹度とか、喉の渇きとかがあるんだったな。それを考えて、食事を持って来てくれたみたいだな。ありがと、メイ。


 お礼を言って、食事を食べる。サンドイッチ美味しかった。味も再現されているけど、お腹が膨れたりはしない。


 以前は、満腹を感じるようなシステムがあったらしいが、長時間のダイブを続けて栄養失調で倒れる人間が続出したため、システムを書き換えて満腹を感じさせなくなったそうだ。


 すぐにでも出発できる状態になっているようで、新たに医療関係の物資を買うために、民間の宇宙港へ……


「物資も軍の方たちが積んでくれています。損害賠償で物資まで保証してもらいましたので、準備万端です」


 お金や改装だけじゃなくて、物資まで賠償に含まれてたのか。でもさ、俺たちが積んでた物資と、名前が違ったりするのは、問題ないのか?


 見た覚えのある名前もあったのだが、見覚えのない名前もあり、保証してもらう物としては、大丈夫なのか心配になるのだが……


 新しく積んだ物資の中で、見覚えが無い物資は、軍ですぐに準備できたもので俺が前に用意した物資より、向かうコロニーで不足しているものらしい。


 なるほどね。俺たちの目的を改めて話したんだろうな。一つひとつは、そこまで高い物ではないけど、ランク1相当のカーゴとはいえいっぱいにすれば、それなりの金額になるからな。


 よし、さっさと出発しよう。


 船を動かして、ジャンプゲートのある場所へ向けて移動する。


 宙賊を倒してお金にしようとしていたけど、まさかあんなことになるとは、お腹いっぱいだからしばらくは遠慮したいんだけど……


 想像上ではあるが、リアルを追及している部分も多い。だけどゲームなので、やはり戦闘などはそれなりに発生する。


 朝食を食べている時に情報収集したところ、交易を中心にしている人たちは、片道移動で2回に1度は宙賊に襲われるらしい。


 船団の規模にもよるが、単独で交易をしている初心者あたりは、しょっちゅう襲われるんだとさ。面倒だけど、ゲームの仕様だから仕方がないともいえる。


 初心者は逃げて、中級者は返り討ちにしてお金に、上級者は面倒だから相手にしない。そんな感じらしいな。


 中級者あたりまでなら、狩った方がお金になるけど、上級者クラスの船団だと狩りに時間を費やすより、足止めされる方が損害がデカくなるんだとさ。


 船旅も順調で、2つめのゲートで目的地の最寄りエリアまで移動してきた。後は目的のコロニーまで移動すれば、荷物を降ろせるわけなんだが……


 受付の人の話を聞く限り、間違いなく襲われるだろうな。ゲームのシステム上の話をすれば、エンカウント率があがっているわけで、ちょうど狙われやすい船に乗っているのだから、襲われないわけがないよな。


 エネルギーの充填率に気を配りながら、ショートジャンプで目的地へ向かっていく。


 前回は、戦闘らしい戦闘はしていないので、シールドセルはほとんど消費していない。使用を前提として多く積んでいたので、適正数までは使っておきたいと思っている。


 ミサイルに狙われることはまずないはずなので、レーダーの範囲を最大にして怪しい船を探していく。


 一応メイン航路を進んでいるので、たくさんの船がいるかと思っていたが、周りには1隻もいないんだよね。宇宙の広さを考えれば、メイン航路とは言え遭遇する方が珍しいか。


 知らない船でも集まって移動した方が安全な気がするけどな。小説とかで、商人が馬車で移動するときに、安全を確保するために複数で移動する……みたいな描写があるから、宇宙でもそうかなって勝手に思ってたんだよな。


 でも実際はさ、宙賊と繋がっている奴がいるかもしれないから、出来るだけ単独で移動して、遭遇したらなりふり構わず逃げるのが、賢い商人なんだってさ。


 中には、囮にするために足を壊して、さっさと逃げるやつもいたらしく、見知らない船とは絶対に近付いて飛ばないというのが、商人たちの中で独自のルールがあるらしい。


 ここら辺の内容は、この宙域を飛んでいる時に質問したら、2人が答えてくれたんだよね。


「船の後方に高エネルギー反応」


 どうやら宙賊のお出ましのようだな。緊急回避行動で、船を90度回転させエンジンの出力を限界値まで上げる。


 長距離射撃になると、近付いたり離れたりする軌道より、上下左右どちらでもいいので狙いがそれる行動が一番厄介だ。


 それは普通の射撃でもいえるが、長距離であればあるほど誤差の修正が難しい。偏差も考えて撃つ必要があるので、なおさらだ。


 それでも敵に向けて攻撃面が広ければ被弾する確率が高くなるが、そこはさらに船を回転させ慣性で移動したまま、敵船に船首を向ける。


 セバスは主砲のチャージを始め、メイは敵船からの攻撃予想を逐一更新してくれている。


 おかげで避けやすいな。サイドスラスターも使い、敵の砲撃を回避していく。


 セバスに回避のタイミングを伝えながら、反撃の機会を待つ。


 クラス3とこちらより大きな船ではあるが、主砲で撃ち抜くには問題がない相手だ。撃ち抜くだけならね。


 できるだけ高く売りたいので、あまり傷付けたくないと思っている。狙うなら相手のコクピット。エンジンやジェネレーターでも止めることは出来るのだが、コクピットに比べると高くつくからね、修理費が……


 主砲の範囲を狭めて、ピンポイントで撃ち抜く。


 俺だけだったら無理だけど、セバスが砲撃を担当してくれるなら、俺は回避に専念していればいいからな。


 こちらにクラス2の武装しかないと思い、クラス3の射程で撃って来てくれているのはこちらとしても、助かる。


 主砲を撃っている瞬間はシールドが張れていないので、狙い目ではある。それはこちらにも言える事なんだけど、向こうは回避行動をとっていない。


 じゃぁ、一発行きますかね。


 セバス、頼むぞ!


 寸分違わぬ狙いで、ブリッジを撃ち抜いた。

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。

ブクマや評価をしていただけると幸いです。

これからもよろしくお願いします。

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