037 やっと終わったわ
アクセスありがとうございます。
俺の精神がガリガリと削られる中、やっとセバスが帰ってきた。
話し合いは終わり報告をもらった。終着点は、船の完全整備と賠償金になったが、賠償金はそこまで多くは無いだろうとのことだ。先の話し合いと大体同じだったな。
ギルドはそれに加えて、今回の無警告発砲の詳細調査を、ギルドの職員立ち合いで行うとのことだ。
ギルドには、救助要請を出していた船に宙賊が乗っていたことを報告しているが、軍からはその情報が下りてきていないので、確実に宙賊と繋がっている軍人がいると判断したから調査に入るようだ。
ギルドだけだと力が弱い可能性があるので、司法の手も入れて膿を絞り出すようだ。
このような被害が減るのは、軍用グレードのパーツをゲットしたいプレイヤーにとっては、いい迷惑かもしれないけど、そんなことは知らん!
軍とギルドの船なので、俺の船より大分早いみたいだな。俺の船がここまで移動に使った時間の半分……とまではいかないが、4分の3から3分の2くらいの時間で首都星へ戻ってきた。
軍港ではなくギルド所有のポートへ到着した。
ギルドには既に軍の高官が来ており、ギルドの幹部も揃っていた。一応俺は、船長だったので抜け出すことは出来ず、一緒に話し合いに参加することになってしまった。
話し合いはセバスが全部してくれるので、俺は本当にいるだけでいいようだ。うん、助かった。
船の修理と賠償金については、すぐに話し合いが終わったが、ギルドの立ち合いの調査は軍としては飲めないという話になっていた。
セバスが副音声のような形で説明してくれたのが、その内容は、
軍艦は軍事機密の宝庫なので入れられないというのが軍の説明で、軍だけで調査を行うからギルドは引っ込んでいろというモノだった。
記録の残る話し合いだったので、言い方はもっと穏便ではあるが、高圧的なのは変わらなかった。
それだったら無理じゃね? って思ったけど、話し合いの様子を第三者視点で見ている俺は、違和感を覚える。
高圧的にしているのは、中心に話している軍人だけであって、他の軍人はそいつにむかって、お前は黙っておけ! みたいな視線をしていた。
話し合いに来た軍人たちも一枚岩ではなく、別々の派閥が入り乱れているってことか。
膠着状態になったと思ったが、すぐに話の流れが変わった。
コンコンッ
部屋にノックをする音が響いた。
ギルドの職員は少し安堵した様子だったので、この人たちが呼んだ誰かが来たのかな?
……?
煌びやかな鎧? を身に着けた人たちが入ってきた。
どうやら、王族の手足となって動いている実行部隊の人たちらしい。軍には基本的に何人たりとも干渉できないのだが、国のトップである王族であれば話が変わってくるそうだ。
俺の連絡を受け、軍と話し合いをした結果、王族の介入が必要と判断されたため、即刻連絡を入れたそうだ。
それにしても、派手だな……セバスの説明では、見た目だけで王族関係の仕事で動いていると分かるように、こういった派手な見た目をしているらしい。
あと、この国では白を基調に黄金の装飾は、王族関係者にしか使用を認められていない組み合わせなんだとか。
紛らわしいと罰を受けることもあるので、似たような色は基本的に使わない方がいいってさ。
近衛隊というらしいのだが、近衛って守る人たちじゃなかったっけ? こうやって護衛対象から離れて、色々調べたりするのも仕事のうちなのか?
考えても分からんことは、考えないでおこう。
この人たちが来たことで、話の流れが決定した。
いくら軍事機密が多い軍艦でも、明らかな違法行為と宙賊と繋がっている可能性がある、という情報を放っておけないようだ。
貴族や王族の権力が小さくなっているこの国でも、さすがにここまで情報が集まっていれば、国の中枢が動くのは妥当だろう。
近衛隊から初めての命令は、今回救助要請に対応した軍艦をすぐに首都星へ呼び寄せ、調査をするために専用のドックへ入る様にだってさ。
しかも時間まで決められているようで、1秒でも遅れればさらに軍内部への調査が強行されることになるだろうだって。
王族からすれば、力を持っている平民たちで構成された軍は、目障りなんだろうな。少しでも力を削っておきたいという思惑があると、セバスが教えてくれた。
それでも、貴族籍のある人間が軍に入ることは無理だろうが、パワーバランスを考えると、軍の力はもう少し小さくしておきたいというのが、王族の判断なのだろうだってさ。
とんとん拍子に話が進んでいき、話し合いが終わりになった。
やっと解放される。最後に船の修理と改修、賠償金のサインをして、船を工廠へ預けて話は終了。
長く感じたけど、これってゲームなんだよな。そう考えると、時間がかかった気がするわ。
修理と改修は、セバスとメイが見張って、リアルタイムでギルドの本部に情報が送られるようだ。
俺の船を直すのに軍事機密は無いので、全ての情報がギルドにわたるらしい。軍自体が信用できない状況ではあるので、身の潔白を証明するために情報を公開する形のようだ。
じゃぁ、後は任せた! 俺は一旦ログアウトして、向こうで寝てくるよ。
睡眠ポットに入り、俺はログアウトする。
「ふ~久々に長時間ゲームをした気がするな。ゲームを始めてリアルの時間では、4時間も経っていないけど……って、3時間でも十分長時間遊んだというべきか」
お腹は空いていないな。でも、汗はかいているな。お風呂に入ったけど、シャワーは浴びておくか。
もろもろを済ませた俺は、自分のベッドで眠りについた。
5時間くらいで目が覚めるように、アラームをかけていたのだが、それが鳴る前に目が覚めてしまった。
ログアウトしてから4時間半くらいかな? 寝てから4時間くらいで目が覚めたっぽいな。
朝食は……買ってきたレトルトではなく、残っていた食パンを食べる。
シュガーバタートーストで糖分とカロリーを一度に補給する。時間が加速しているせいか、特にダイブ系のゲームをやっている時は、糖の消費量が激しくなっているらしいので、意識的に補給している。
掃除と洗濯(乾燥機付き)を済ませて、いざ2日目のギャラクシーオンラインへ!
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