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大宇宙時代☆ギャラクシーオンライン☆  作者: AN@RCHY


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031 つられて過激になる

アクセスありがとうございます。

 俺は調査してくれる人を連れて、ブリッジへ。


 俺が入ると調査員が……入らなかった。どういうこと? あっ、別に許可を出す必要があったな。2人に許可を出すと、中へ入ってくる。


 この人たち、余計なことを一切しゃべらないのは、何か理由でもあるのだろうか? 疑いをかけられているわけだし、仲良くするなってことかな?


 調査員に指示されるがままに、データを呼び出して再生していく。


 この操作は、船長の俺が行う必要がある。現時点では犯罪者ではないので、軍が勝手にブリッジ内をいじることは出来ない。それをすれば、この人たちが犯罪者になるからだ。


 航宙法は、何でここまで細かく書いているかというと、過去に実績作りとして軍人が、マッチポンプのようなことをしていたため、細かく書く必要ができてしまったのだとか。


 簡単に言えば、調査員が隠して持ち込んだ物やデータを、調べに行った船に仕込んで、それをあたかも自分たちが発見したようにして、実績を稼いだ奴らがいたんだとさ。


 これには追加の話もあって、実績作りではなく、金が欲しいだけの人間が、これをネタに脅して金を奪っていたということもあったんだとさ。


 後でセバスたちが教えてくれたよ。



「救助要請を出した船に接触した段階で、この船が宙賊の物だと分かったのに、軍へ報告しなかった理由はなんだ?」


「正確には、宙賊が乗っている船であって、宙賊の物かは私には分かりませんでした。乗っ取られている可能性もありました」


「ん? だが調べれば、すぐに分かることではないか?」


「調べようとしたところで、宙賊からの攻撃を受けて船から離れましたので、船の情報を得ることができていませんでした」


「宙賊が中にいることを伝えていない理由は?」


「それはこちらの落ち度です。軍の人たちが船を調べればすぐわかることなので、報告しなくても問題はないはずです。


 過去に、誤報告で民間の船を沈めてしまった事例があるので、軍は報告を受けても自分たちで調べるまで、情報を信じてはいけないんですよね?」


 セバスは、艦内のシステムにアクセスして、こちらの会話を聞いており、リアルタイムで返答の仕方を教えてくれているので、初心者の俺でも問題なく対応できている。


「確かに……で、この後に報告にあった軍艦からの無警告の発砲があったと。怪しい行動がないのに、こいつらは何で発砲をしたんだ?」


 2人いる調査員は、同僚の行動に困惑している感じだな。見知らぬ船乗りより、同僚の言葉を信じていたんだろうな。


 何かしらこちらに非があるのだと思っていたのだろう。だったとしてもさ、明らかに船を襲っているような状況でもない限り、軍は警告をする必要があるみたいなんだけどね。


 例外事項として、先に発砲してきたなら、警告なしの撃沈もあるそうだ。



 しばらくデータと格闘しているが、こちらの船には問題はないので、ブリッジ内での調査は終了する。


 俺は連れられて、船倉の方へ向かうように指示をされた。


 船倉に着いた俺は、中身を聞かれ積んでいる商品と、それを買った理由について説明する。


「中身を調べるのは構わないですが、医療関係の商品なので、疑わしいモノ以外最後の封は切らないでください。ただでさえパッケージングが解かれていると、商品価値が大きく下がるんですからね。


 全額補填と移動に使った燃料代を払ってくださるなら、どのように扱ってもかまいませんが、どうしますか?」


 こういわれても、調査員には判断できないと、セバスは言っている。もし強行するなら、全額補填をしてもらえばいいだけの話だとか。


 上司に確認すると言って、無線を繋げて何やら話している。


 軍としても調査はしたいが、俺たちは法律を犯していないので、荷物の調査を強行して違法物が出ない限り、軍は全額補填する必要があるから、二の足を踏むとセバスが……


 セバスさんよ、あんた優秀過ぎないか? 本当にゲームの中のAIなのか? 実は中に人が入ってたりしないよな?


「確認ですが、医療関係の商品なのですよね? 金額的にはどのくらいでしたか?」


 購入履歴を呼び出して調査員へ提示する。


「クラス1と同等の船倉容量であれば、このくらいですか……私たちは問題ないと判断しているのですが、違う部署からの横槍があったので、全部買い取りという形で中を調査させていただきます。その間、ここにいてもらうことになりますので、よろしくお願いします」


 降ろしてから調べると、違法物が出た際に罪に問えないので、この場で調べる必要があるらしい。外に出して調べている間に、違法物を紛れ込ませることができるからだとか。


 他の場所を調べていた調査員たちも合流して、積み荷を調べている。


 調査が終わった物は外へと運ばれていった。


 AIが動かしているとはいえ、こんな調査をするのは大変だろうな……スキャンすればいいのに……とか思わなくもないのだが、現状でそれをやるのは色々と法律上まずいらしい。何がまずいか説明してもらったが、よく分からなかった。


 ボーっと作業を見ていると、船内にアラームが響き渡る。


 俺は思わず調査員たちを見るが、自分たちは何もしていないとジェスチャーをしている。じゃぁ、セバス、アラームの原因を突き止めてくれ。


 セバスが口にする前に、調査員たちからアラームの原因が告げられた。


「すいません。貴船を追跡していた軍艦の人間が、無許可で船内に侵入してしまったそうです」


「侵入してしまったですか? 調査中は、人を近付けないようにするのではなかったですか? この船の周囲に人が近付かないように警備するのは、軍の仕事ではないのですか?」


 おっと、セバスがキレかかっている……仕草かな?


「そうなのですが……所属の違う人間が勝手に……」


 こんな風に話している間にメイが、


「緊急隔離システムを作動させます」


 どうやら、船内の隔壁を全部閉めたようだ。ダメージコントロールなどで使うシステムだが、今回は侵入者を捕まえるための罠みたいな形になっている。


「えっと、侵入者を隔離しましたが、どうしますか?」


「ご主人様、侵入者は武器を持ち込んでいいて、今船内で使われています」


「……マジでどういうことなんだよ。今現在、俺の船が犯罪者に傷付けられているわけですが、誰にお話しすればいいんですかね?」


 調査員は調査員でしかなく、俺たちが暴れた時のために最低限の装備しかしていないが、侵入者は強化外骨格を持ち込み、中に入ってきている。武器というよりは、もう兵器だな。


「現時点で航宙法を犯しているのは、侵入者たちですので、制圧してしまっても問題ありません。例え侵入者が死んでも、軍は私たちを捕らえられないので、遠慮する必要はないかと」


 軍人である調査員の前でセバスがそんなことを言うもんだから、10人全員がギョッとした表情をしている。


「ちょ、ちょっと待ってください! 私たちの前でそんなことを言われたら、はいそうですか、と言って見逃すことは出来ません」


「でしたら、こんなところでまごついていないで、さっさと対応してください」


 何か、メイまでキレている感じなのだが……何があった?


 メイの迫力にビビった調査員たちが、連絡先を確認し合い、同時に複数の部署へ連絡を始めた。


 お役所対応というべきか、今現在船内を壊されているのに、遅々として進まない……さすがに俺もキレて良いかな?


「セバス、戦闘用の強化外骨格って持ってきてたっけ?」


「持ってきております。専用のハンガーがあそこにありますので、そこで身につけることができます」


「待ちなさい! 強化外骨格を持ち出して、何をするのですか?」


「話が進まないから、今も! 船内を! 壊している! 賊たちを! 殺しに行きます!」


 一言一言を強調して、怒っているんだぞ! というアピールした。


 顔を青くしているけど、既に緊急事態が発生して10分も経っているのに、対応が決まっていないのは、さすがに遅すぎるよね。

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。

ブクマや評価をしていただけると幸いです。

これからもよろしくお願いします。

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