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大宇宙時代☆ギャラクシーオンライン☆  作者: AN@RCHY


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029 どうしてこうなった?

アクセスありがとうございます。

「ご主人様! ロックオンアラートです。予定していた場所へ、ショートジャンプをしてください」


 俺はこのアラームが何なのか分からなかったが、すぐにメイから指示が飛んできた。


 チャージしてあったエネルギーを使い、目標地点へショートジャンプする。


 ショートジャンプをした先で、メイが今の説明をしてくれた。


 ロックオンアラートは、追尾機能の高い兵器が目標をロックした時に鳴る物で、俺たちが狙われたのは、その中でも追尾性能の高い超高速ミサイルという兵器だそうだ。


 超高速と言っても、宇宙船が主砲としている光学兵器や、エネルギー兵器には遠く及ばない速度なのだが、追尾機能が高いので回避が困難な兵器なんだとか。


 熱源に向かって飛んでいくミサイルなので、フレアなどを使えば直撃は避けられる可能性はあるが、戦闘機のミサイルと違い爆発のエネルギーが段違いであるため、シールドがない状態で近くで爆発すれば、大破はしなくとも戦闘不能にはなるレベルの被害が出るようだ。


 この兵器は、主砲と違い使い捨てなので、唯一の弱点はコストが嵩むというものだ。


 そんなコストが嵩む兵器を積んでいる船はそうそうない。となれば、補給する術があるとセバスたちは予想していた。


「ご主人様、軍に一報を入れるべきです。軍艦でも無警戒で襲撃されれば、被害を受ける可能性が高くなるので、報告はしておくべきです」


 と、真剣な表情のメイに言われた。


 すぐに連絡を入れ、救助活動に入ろうと船内を調べていたところに、超高速ミサイルを撃ち込まれたことを説明する。


 2隻で向かってきていたようだが、すぐに他の軍艦にも連絡がいったようで、機動力の高い戦艦級……クラスにすると7以上の軍艦もこちらに向かってくるそうだ。


 ミサイル系の兵器を相手に、クラス4のシールドでは心許ないので、無理のない範囲で敵船を牽制してほしいとお願いされたけど、民間人の俺にそんなこと言うのは間違ってないか?


 ミサイルは完全にレーダーの外から飛んできていたので、敵船に最低でもクラス5以上の船が1隻はいるはずなので、絶対に近寄りませんよ。


 にしても、教わった宙賊の船のクラスより、高クラスの船がいきなり出てくるってなんだろうね……


 セバスとメイに確認したが、今回の軍の依頼には従う必要はないので、無理のない位置で見張っていれば問題ないだろう……だってさ。


 軍には民間人への命令権なんてないので、お願いという形をとっていたが、敵船が確認できない状態で一方的に攻撃され続けるなんて死ねと言っているようなものだ。


 救助要請を出した船の場所は完全に把握しているので、出来る限り船から離れて、主砲についている照準器の倍率を最大にして監視することで、一応航宙法を守っていますよ……というアピールをするとのことだ。


 軍には連絡していないが、セバスからもう1つ情報が入っている。


 あの船は、トラブルで座礁していたそうだが、間違って救助要請を出してしまったようだった。俺たちをミサイルで狙ったのは、仲間を助けに来た宙賊だということは予想できているんだとさ。


 セバスが様子を見ている時に苦笑いしていたのは、船に乗っている宙賊が罵詈雑言を飛ばしてくるのに、最終的な意見が「助けないと殺す」という内容だったためだ。


 助けてもどうせ俺たちの事を殺すか商品とでもするつもりだろうから、助けるわけないだろ。そんなバカな奴らの話を聞いてたら、俺も苦笑するしかないな。


 そのまま撃沈してもレコードを提出すれば問題ないだろうが、救助要請を出しているため面倒なことになりそうだと、セバスが判断していたようで、そういう意味でも苦笑していたのだとか。


「攻撃を仕掛けてきた船は、救助に来ませんね。何かを待っているのでしょうか? それとも、救助しない理由でもあるのですかね?」


 結構時間が経っているのに、救助に来る気配がないのだ。もうすぐ軍がお出ましになるけど、そいつらを狙って……は無理だろうな。クラス7以上の戦艦がくるって話だしな。


 超高速ミサイルでも、10発単位で撃ち込んでやっとシールドを飽和させられるくらいだろう。軍用のグレードだから、民間から見ればクラスは1~2は高く見積もった方がいいな。


 うん、宙賊が頑張ったところで勝ち目はないな。


「後方に高エネルギー反応あり! 近くを通り過ぎます!」


 はぁ? 別動隊を待ってたのか? そんな事より、


「うだうだ考える前に回避! エネルギーは……問題なし。ショートジャンプをする。適切なポイントの指示を頼む」


 すぐにメイからポイントの座標が送られてくる。座標に向けてショートジャンプを実行する。


 距離を取ったので、すぐには砲撃は来ないだろう。その間に情報をまとめる。


 急に砲撃を撃たれたので宙賊だと思っていた。だけどメイの情報からもたらされたのは、


「軍艦からの砲撃でした。無警告の発砲でしたので、宙賊だと思っていたのですが、まさか軍艦からの砲撃とは思いませんでした」


「ん~、軍艦だけど乗っている人間は違うとか?」


「宙賊が軍艦をですか? それは難しくないですかね?」


 軍艦の話を聞けば聞くほど、民間の船では勝てないと分かる。そんな船を宙賊が保有しているとなると……


「軍からの横流し品?」


「そこらへんは分からないですね。二世代前だったとしても、現行の民間武装船より性能がいいので、同クラスであれば逃げるのが一番ですね」


 二世代前でも現行機より上なのか。


 そういう理由もあって、軍艦の払い下げは三世代以降が基本である。


 三世代前の払い下げは、軍を退役して第二の人生を歩む際に、渡されることもあるので、民間の人間が手に入れられるのは、四世代前以降の物だろうとセバスが言っていた。


「相手の想定クラスはいくつか判明しているか?」


「二世代前と想定するとクラス3の中でも大型の部類ですね」


 一応、スペック的には勝てる範囲内ではあるけど、リスクは犯したくないな。


 その前に軍へ連絡を入れよう……


「メイ、さっき砲撃してきた艦は、トランスポンダーを出していたか?」


「出ていますね。救助要請で駆け付けた軍艦のようです」


「マジで軍の艦ってことか? まだ初めて1日も経っていない俺に、どんな判断をさせたいんだよ、このゲームは!」


 今起きたことをデータにぶち込んで、軍に送り付けた。


「こちらX-354、救助要請を受けた先で宙賊の攻撃を受けた者です。そのあと、救助要請を受けて駆け付けた軍艦に、無警告の発砲を受けました。そのデータを送ったので確認してほしい。


 この場に残るには、危険が多すぎるのでこの宙域から退避します。救助要請の対応はお願いします」


 こちらのキャパを越えた……そのままこの場を離れるように、セバスが進言してきたのでその通りにしておく。


 軍の本部とギルドにもデータを送りつけておく。両者に送ったという情報付きでの送信なので、隠蔽も難しいだろう。

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。

ブクマや評価をしていただけると幸いです。

これからもよろしくお願いします。

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