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大宇宙時代☆ギャラクシーオンライン☆  作者: AN@RCHY


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021 何だったんだろうな

アクセスありがとうございます。

 首都星へ向けてショートジャンプをしていると、時折、他の船から無線が入る。理由は分かりやすく、俺の船が怪しいからだ。


 ランク2の船で同ランクの船を2つも運んでいれば、嫌でも目についてしまうようだ。さすがにこちらの獲物を横取りしようと行動する奴はいないな。


 そこまでお金になる物でもないので、わざわざリスクを犯してまでやるような奴はいないってことだな。


 最後のショートジャンプが終わり、首都星の星域に到着したので、すぐに軍へ連絡を入れる。


「こちらX-354。星系軍、応答してください」


『こちら星系軍オペレーター034です。X-354、何がありましたか?』


 数字で管理されてるとか、オペレーターってアンドロイドか何かか?


「こちらX-354。ゲートでジャンプ後、しばらく航行していたところ、今転送した座標位置で、宙賊の襲撃を受けました。宙賊はガイアファミリーを名乗り、1隻を撃沈、2隻を鹵獲しています。生き残りの宙賊がまだ船の中にいますが、引き渡しは必要でしょうか?」


『……上司に確認したところ、引き渡してほしいとのことですので、首都星の宇宙港にある軍港へそのまま向かってください。管制圏内に入り次第、また連絡を入れますので、指示に従うようにお願いします。以上』


 続けて、セバスが作成してくれたレポートのデータを、ギルドへ向けて発信する。


 どうせ戦闘記録をそのまま提出することになるのだが、軍へ出頭してからギルドへ向かうことになるので、先に連絡を入れておいて、職員に確認しておいてもらおうということらしい。


 しばらく進むと、ミッションコントロールより連絡が入る。


 ビーコンに従い、軍港へ移動するように指示が入る。


 軍事施設が単独でない場合は、ミッションコントロールが民間の船も軍艦も管制を行うらしい。流れ的には、ミッションコントロールが全ての船に連絡しそこで割り振っていくらしい。


 軍から見れば二度手間ではあるが、軍がなかった時代からの習わしみたいなもので、これを変えることはないらしい。


 メイに説明を受けていると、指定されたドックへ到着する。


「あれ? ポートじゃなくてドックなの?」


「どうやら、ドックに入れてそこで宙賊の相手をするそうです。ポートと違いドックは頑丈にできているので、荒事に向いているそうです」


 あ~、もうすでに制圧部隊が待機しているのね。


「アンカーを外す指示が出ましてたので、解放します」


 解放された宙賊の船は、ドックに備え付けられているアームにつかまれ、強化外骨格に身を包んだ陸戦隊が待っている所へ運ばれていく。


 使っている武器が非殺傷とは言え、あの部隊に突っ込まれたら、勝てる宙賊なんていないだろ……そもそも、敵船に乗り込むのが前提の部隊なんて、軍しかいないもんな。


 その訓練も積んでいる陸戦部隊は、身に纏う強化外骨格のせいもあって、船内を自在に走り回る戦車みたいなものだな。絶対に相手にしたくねえ……


 俺たちはお役御免かと思ったが、軍のオペレーターから連絡が入り、隣のドックへ入る指示が出た。


 俺たちにもう用は無いはずなのに、何故だろうか?


 指示が出たからには、ドックへ入る必要があるよな。



「指示された通り、ドックへ入りました。何をすればいいでしょうか?」


『今、対応する者がそちらへ向かっています。船の入り口でお待ちいただけると、スムーズに対応できますので、よろしくお願いします』


「了解」


 今回は、中に入れなくてもいいようだな。自分の家のような物なので、あまり入れたくない感じはあるんだよな。


 2分程で船の所に対応してくれる人がやってきた。


「X-354の船の持ち主、ナインヘッドさんですね。私は、買い取り担当のデービスよ。こっちのは……デカいので覚えておいてくれればいいわ」


 デービスと自己紹介してくれたのは、真っ赤な髪でロングのストレートの女性だ。歳は……わからん。で隣というか後ろにボディーガードのような、大きな男性が付き従っている。


 でも、紹介されていない人間が1人いるんだが、そいつは放置でいいのか?


「了解、えっと、デービスさんでいいのかな? 階級で呼んだ方がいいですか? 問題ないみたいなので話を進めますが、買い取りというのは?」


「今回の宙賊船についてよ。船の方はパッと見た感じでは、ジェネレーターとエンジンが壊れていたので、スクラップ扱いで再資源化の買い取りになるわ。これは一律決まっているので、一応値段の確認をお願いね」


 そういってタブレットを渡され、セバスが確認してくれた。


 俺たちがこう話している間にも、紹介されなかった人間が、こんなところで対応するな! 船の中へ入れろ! 話を聞いているのか! 等々、良く分からないことを言ってきていた。


 デービスさんが無視しているので、俺も無視している。セバスとメイには、始めからいないモノ扱いされていたな。


 見た目からして、入れたくないタイプの人間なので、アンドロイドのオペレーターに感謝だな。


 軍には不正がほとんどないと思っていたが、極稀に見るようなレベルで、胡散臭い見た目をしており、入れたくないと思う奴だな。


 勝手に船へ乗り込込んだため、メイが銃を突き付けて出るように命令している。


「デービスさん、お宅んところのおバカさんが、船長の許可なく船に入ったのだが、どうにかしてもらえないかな?」


「これは失礼。犯罪者として捌いておきます」


 ん? 今、「さばく」の意味が違った気がするのだが、会話なので気のせいだよな。


 デカいのさんに拘束され、連れられて行った。あのアホはなんだったんだ?


「すまないね。本来は私だけで対応する予定だったのが、どこかの部署からいきなりやって来て、船の中を捜索するみたいなことを言っていたので、オペレーターに船から出ておくようにと指示を出しておいたんだ」


「こういうことって、よくあるんですか?」


「そう多くはないけど、難癖をつけるか、薬物所持とかをでっちあげて、積み荷を懐へ入れたりするようね。全体的な割合で言うと、傭兵の半数位は薬物をやっていたりするので、こんな行動でもまかり通ってしまうのよ」


 要は、小金を得るために粗探しをして、発見したらそのまま押収という名の窃盗をするようだな。そんなことできるんかね? ずさん過ぎて笑えん。


「明確な犯罪だから、さすがに軍には残らないよな?」


「そうですね。犯罪者として収監されますね。えっと……貴族から除名をして軍に入ったらしいのですが、自分の地位が低い事に文句を良く言っていたらしいです。悪いつながりから、今回の事を聞いたんでしょうね」


「勝手をする人間を止められないものなんですか?」


「明確に何かしないと、こちらが悪い事にされるのよね。ああいう奴らって、悪知恵が働くから厄介なのよ」


「分かる気がするけど、こちらからすれば迷惑なんですが?」


「それは、すまないと言っておくよ。後日、裁判が終わったら、迷惑料を振り込むので、それで勘弁してほしい」


 軍隊って、デービスさんの話を聞くまでは、結構清い組織かと思っていたけど、部署によっては違うんだろうな。


 宙賊から引き出された情報は、後日連絡があり、それに見合った情報料が軍から支払われるらしい。機密事項があった場合は、機密事項があった事実を教えてくれるが、内容は教えてもらえないようだな。


 それにしても、こんなに作り込まれているゲームに、こんなアホな奴もいるんだな。これもリアルを追求しているのだろうか? リアルでもここまでアホはいないと思うけどな……

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。

ブクマや評価をしていただけると幸いです。

これからもよろしくお願いします。

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