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大宇宙時代☆ギャラクシーオンライン☆  作者: AN@RCHY


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156/215

156 帰るまでが遠足

アクセスありがとうございます。

 戦術データリンクだけではなく、通常の通信でも工廠に呼び掛けてくる宙賊船。


 罵倒を飛ばしているが、飛ばしている相手は……アンドロイドのメイとセバスだ。感情を持ってはいるが、思考と切り離せる機械生命体である2人にとって、その罵倒は雑音と変わらない。


 俺に向けられた罵倒でなくても、俺だったらキレてしまうくらいの内容ではあるが、2人には効果はなく暖簾に腕押し状態だ。


 黙々と自分のするべきことを行っており、相手が逃走不可能な位置まで引き付けると、砲台を使ってエンジンが撃ち抜かれる。


 撃ち抜かれた後も、頭が痛くなるような罵倒を続けているが、状況確認のためにセバスだけが聞こえるように調整し、戦後処理に移った。


 クラス5の船を撃沈しなかった理由は、大きな船を与えられているので、それなりの地位がある人間だと判断して、生け捕りにすることをセバスが決めたのだ。


 主砲も壊しており、生命維持しかできない状態にして、放置しているようだ。しばらく放置して、中の奴らが弱ったら制圧でもするのかな?


 工廠の中の宙賊は、全て殺されるか牢屋にぶち込まれているため、これ以上工廠で何かを起こすことはできない状態になっている。


 外装付近より中に入った方が作業がしやすいという事で、再度工場区画へ侵入する。


 一応、強化外骨格に身を包んだセバスが、工廠内へ入っていきボットたちの指揮を執り始めた。


 人間には分からないが、陽電子頭脳を持つセバスたちには、少しでもラグがあるとストレスになったりするのだろうか? 近くの方がいいという理由で、俺が想像できるのはそれくらいだけだからな。


 人間では分からないようなズレも、セバスたちにはストレスになる可能性もあるのだろう。


 勝手にそう思い込んでいたが、本当の理由は違った。


 後で聞いた話だが、セバス曰く、操縦による通信のラグは問題ではなく、工廠という地形のせいか完全掌握した状態でも、通信状況が悪くなってしまうそうで、その瞬間が個体ごとにバラバラにやってくるため、近くで操作した方がやりやすいらしい。


 工廠内を派手に壊してしまったことが原因の1つでもあるが、バラバラに操縦しているとどうしても、個体によって通信状況が変わることが面倒なので、現場で動かしたいという事だ。


 セバスが現場で指揮を執ったため、作業効率は上がり、工廠のデータベースをサルベージして、決定的な情報を入手することに成功した。


 セバスを工廠内に残して、俺とメイはクラス5の船を運ぶために移動を開始する。


 こんなデカい船を長距離曳航するのは無理でも、きれいに掃除された空間を短距離移動させるだけなら、俺の船でも問題はない。


 エンジンが壊れていてもスラスターは動かせるので、この船からエネルギーを送り込み強引に動かすことで、工廠内に運ぼうという考えだ。


 ランクの違うエンジンのエネルギーではあるが、効率が悪いだけで動かせないわけではない。壊れたところで俺の懐が痛むわけでもないので、気にせず強引に動かしていく。動かすのはメイだけどね。


 俺は、ワイヤーを繋げた状態で強く引きすぎないように、少しずつ出力を上げる係だ。


 こんな船をどうやって止めるのかといえば、工廠や拠点船には緊急用の着船装置があり、それを起動することで中の人間は安全だが、船体は気にすることなく止めることのできる装置がある。


 イメージ的には、ロボットが戦うアニメで、壊れた機体が緊急着艦する時に網状の物を使って速度を落とす、あのシステムのような装置だ。


 戦闘機が空母に着艦する時にも、ワイヤーのような物にひっかけて止まる装置があるが、あれと同種のものだろう。


 そのサイズは月とスッポンくらい違うが、問題なく稼働する装置なので問題ないはずだ。


 普通に飛べば3分もかからないような距離を、1時間たっぷりかけて移動した。


 あまり壊しすぎないように、工廠へ入れる前に速度をある程度落としたが、工場区画を爆破したこともあり装置が十全に作動せず、中の人間が半分程死んでしまう事故が起きた。


 残りの半数も重傷を負って行動不能になったため、余計な手間が省けてよかったとしよう。


 目標であったお偉いさんは生きたまま捕まえることができたので、特に気にすることもないだろう。


 さて、全ての作業が終わったが、情報を持ち帰るまでが依頼なので、このまま戻るしかないのだが……まぁ、戦闘記録を見せれば、他の傭兵やギルド員に奪われることもないだろう。


 すぐに掌握できないように、セバスが全てのデータを抜き出して、自分の頭の中にすべてを詰め込んだので、修復するためには専用のAIが数日かけて作業しても、復旧は難しい位だそうだ。


 連邦の工廠であればすぐに復旧できたかもしれないが、そもそも似ているだけの別物なので、システムを構築するするのに時間がかかるため、すぐに復旧は出来ないとのことだな。


 これだけ大きな工廠のデータを丸々コピーした陽電子頭脳って、どのくらいの容量があるんだろうな?


 さっさとコロニーに戻って、シナリオイベントをクリアしますかね。


 捕まえた宙賊は全員、牢屋に突っ込んだままボットに監視させている。重傷を負ったやつらは、ナノマシン再生なんちゃら注射器という、ゲーム的な話をすれば回復薬を使ったので、すぐに死ぬことはないとのことだ。


 クラス5にいた偉そうな奴は2人いたので、そいつらは拘束して船倉に突っ込んでいる。監視はもちろんセバスだ。


 速度を上げてアステロイドベルトを脱出するために、ショートジャンプを行う。多少エネルギーロスがあっても、2度飛べば脱出できる位置だからだ。普通に飛んで移動するよりは断然早いので、飛んでしまう決断をした。


 ショートジャンプ1回分で飛べる位置まで通常航行すると、1時間はかかるので通常移動せずに、多少お金がかかってもショートジャンプを決行する。


 船のサイズはクラス2なので、ショートジャンプを失敗した際のエネルギーロスも少ないから、気にせず飛ぶ気になった理由でもある。

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。

ブクマや評価をしていただけると幸いです。

これからもよろしくお願いします。

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