一章-第三話 たった一人の生存者 Ⅵ
船までの距離が遠すぎるので、休憩をすることにした。距離はまだ半分近くある
彼女はまだついてきていた
「ねぇそろそろ出てきたらどう?」
木の後ろに隠れている者に言った。彼女はおずおずと出てきた
「キ…………い、、、、て……たの……?」
「まぁね……なんでついてきたの?
(。´・ω・)」
救助者に向かってあり得ない言葉を言った
「さっキ………の……とワ………違………キ……した……カら」
-颯太のことだろーなぁ……-
休憩を取りつつ彼女と話した
彼女と話してわかったことがある
彼女は10年以上、他の人間を見ていないらしい。そのせいか、自分を一人にした人間という種族を嫌っている
颯太達を襲ったのもこれが理由だろう
そしてこの星の人間は10年以上前に絶滅したことがわかる
話していると彼女の角が消えていた
「この後、君はどうすんの?」
救助者に向かってまたあり得ない言葉を言った
だがこのまま船に戻れば、颯太達がいる。彼女は彼らを敵視した、だからこそ互いに危険があるかもしれない
だから自分で決めて貰うことにした。彼なりの優しさなのだろう
考える時間を少し与え、答えを聞かずに再び歩く龍火
夜が近づいている。日没まで後1時間半と言ったところ
船までまだかなりの距離がある
歩き始めるとまた、彼女は後を追ってきた。それを見た龍火は……
-大和達に連絡しとこか(´-ω-`)-
なんとか日没までに船に着くことが出来た。龍火再度確認することに
「君どうするの?俺の仲間には、君が会ったあの人間がいるよ?ホントに入る?」
今なら引き返せる。さっき会ったあの危険視した人間に会うか、ここで引き返すか
それを聞いて少し動揺する彼女。しかし船に入る事を決める
船に入り、DRに向かう龍火。彼女は警戒しているのか角が生えていた
中に入るとチームリーダー5人とA、Cのチームメンバーがいた
「あー………ただいま…………(ㅇㅁㅇ;;」
迷惑を掛けたからか、少し戸惑っている。だがメンバーは
「おかえりなさい」
と、笑顔で返事を返してくれた。案外優しく返してくれた
「その人?が救助者の女性ですか」
「でも、角生えてない?」
やはり皆、彼女の角に目がいく
彼女は皆の目線に余計怯えさせ、彼らの姿が化け物に見えた。そしてその恐怖は限界を超えた
颯太たちの行動を見て、これが武器であると言うことを察していたのか、龍火の腰にあった銃を奪い構えた。颯太達と出会った時の行動を見て真似たのだろう
それ見た大和と涼介も銃を取り出す
龍火はその場に崩れこむ。歩き疲れ、その上彼らを止めないといけないのだから、かなりの重労働になった
「はぁ……もう……休ませてよぉ………」
「そんなこと、今はどうでもいい!!その人を止めろ!」
どうやらどちらも銃を下す気がない。場の空気は悪くなる一方だった
それでも龍火は冷静に対処した
「大丈夫だよ……この子撃てないもん………一応君らもね……………」
「何の根拠があってそんなこと言えるんですか!」
彼女の銃を奪い、銃の側面を見せる
銃にはセーフティがかかっていた。当然セーフティがかかっていると銃は撃てない
そのことを知った二人は銃を下した
彼女にはなにがどうなっているのかわかっていなかった
「そろそろ……寝ていいかなぁ?」
「それより、その人の世話役を決めたからの方がいいです」
龍火とリーダー5人は彼女の世話役を決めるため、話し合っている。彼女は龍火の後ろで、龍火の裾を引っ張り、じっとしていた
「……なぁ、おめーら」
「あぁ、これ世話役決めなくていいよな」
5人の発言に龍火は首をかしげる
「なにがいいんだぁ?」
「隊長ってこの子に好かれてるの?」
何故かいたAチームの真歩が質問した。龍火の動きが止まった
「うん、まず好かれるってなに?」
真顔で質問し返す
「言葉のまんまだよー」
「そっか、んじゃさ隊長ってなに!?
なんで俺、隊長呼びされてるの?( ・◇・)?」
大声で言い、今度は涼介が固まった。真歩は華麗にスルーし話す
「好かれてなくても、信用されているのは隊長でしょ?
それなら龍火に世話役をやって貰った方がいいっしょ?」
この船の現在のトップ、そして彼女に信用されている龍火なら、彼女もメンバーも争わないのでは?という考え。この会話を聞いた女性も
「そ……レ……なら……キく」
と自ら言った。その言葉が決め手となり、反論する暇もなく龍火が彼女の世話役となった
「てなわけで!よろしくね!」
「え?ちょっまっ!ちょっ!!え!?(゜ロ゜;)エェッ!?」
言いたいだけを言い、メンバー全員、龍火と彼女だけ残し食堂に向かった
「はぁ……俺色々やらないといけないことあるのに
アスト手伝って……」
『できることなら何でも、お手伝いいたします』
「な……二……しタ……ら………い…いの?」
「とりあえず……今日は風呂入って寝ようか」
龍火は一応男なので、アストに彼女を風呂に入れることお願いした。だが……アストには体がないので流すことができない。よって断られた
仕方なく一時風呂を完全に封鎖し二人で入ることにした
-俺の心と体はボロボロだよぉ~(*T^T)-
龍火は彼女の背中を流し、前は自分でやってもらい、少し湯船に浸かった。
「そういえば……君の名前は?」
「な……マえ………?わ……かン………ない」
-そりゃそうだよね…10年以上も誰ともしゃべってないんじゃ…覚えてる訳ないよね-




