交渉決裂からの・・・・?
「とりあえず、学園について話すね。せめてそれを聞いてから学園に行くか決めよ?」
改めてそう結が話を切り出すと、交もとりあえず話を聞くだけなら、と結の話を聞くために姿勢を正した。ついでに酒呑も姿勢を正していた。
それを確認した結は、学園の説明を始めた。
「交に行ってほしい学園の名前は極東退魔学園の愛知支部。通称極魔学園と呼ばれているの。そこでは、13〜18歳までの子供たちが幻想動物や特殊災害、それに人間に危害を加える敵対異族に対抗するために日々訓練に励んでいるの。だから学園ではあらゆる状況に対応できるようにするために色々なカリキュラムがくんであるの。学園ならここにはいない同年代の子もいるから、友達を作って楽しく過ごしながら一般常識を学んでほしい、そう思ったの。とりあえず概要は話したけど、何か聞きたいことはある?」
「うん、何で友達を強調するのかな?嫌みかな?そうだよいないよ皆無だよ!」
あまり言われたくなかったらしい気にしていたこと(友達が皆無なこと)をビシッと言われ若干錯乱した交だが、すぐに立ち直ると言った。
「学園のことはわかったけど今5月だぜ?確か学校とか言うのは毎年4月に新しく始まるんじゃねえの?つことは来年まで待つってことか?」
「違うわよ。学園の理事長に話をつけて6月から編入ってことにしてもらったのよ」
「理事長と知り合いなのか?」
「う〜ん、知り合いではあるわね。でも借りを作りたくなかったから酒呑さんとか私とかの名前を使ってごり押しして認めさせたのよ」
そういつも通りにこにこしなから言う結だが、それを聞いた交は思った。(もしかして母さんと親父意外と有名?)と。
だが交はそのことを忘却の彼方へと捨て去った。
忘れてた方が楽だと思ったからだ。
現実逃避ともいうが。
そうして思わぬところで両親の意外な事実を知ってしまった交だったが、それをすぐに忘れると結に自分の考えを言った。
「でもやっぱり俺は学園には行かなくていいや」
「え、何で!?」
そう交が言うと、結は驚き、問いかけた。酒吞もまた驚いてはいたが、なにも言わずに傍観者に徹していた。
学園にいくかどうかはあくまで交自身が決めることであり、自分が口を出すべきではない、そう思っていたからだ。
「別に俺はここでこのまま暮らしてていいし友達もいらないしさ。それに勉強したいなら母さんやじいちゃんやばあちゃん、もしくはおじさんたちに聞けばなんとかなるし。わざわざ行く意味がないよ」
「で、でもぉ・・・・・」
交がきっぱりと断ってもなお渋っていた結だったが、酒吞になだめられて、渋々諦めた。
それから一週間ほどたち昼寝から起きた交。
そして言った。
「ここ、どこだよ?」
と。




