第11話︰運営、普通に出てくる件
翌朝。
「……昨日のアレ、夢じゃないよな?」
「残念ながら現実だ」
リーナが真顔で答える。
その瞬間、空が歪んだ。
「またかよ」
『進行確認』
声が響く。
「出てくるの軽くない?」
『仕様です』
「その言い方やめろ」
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第12話:ステータス画面が雑すぎる件
『ステータスを開示します』
目の前に半透明の画面。
名前:俺
職業:落下者
スキル:安全着地、自由落下
「雑!!」
リーナ「職業が終わってる」
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第13話:自由落下、使い方がおかしい件
試してみる。
「自由落下、発動」
体が浮く。
「お?」
そのままストンと落ちる。
ドン。
無傷。
「ただ落ちるだけじゃねえか!」
『その通りです』
「説明する気ある?」
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第14話:コンボが成立した件
気づいた。
「これさ」
ジャンプ→自由落下→加速
ドゴォ!!
地面陥没。
リーナ「威力上がってる!?」
「コンボ技だな」
「ゲームか!!」
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第15話:街が壊れかけた件
調子に乗る。
連続落下。
ドンドンドン!!
建物ヒビ。
住民悲鳴。
リーナ「やめろおおおお!!」
「ごめん!!」
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第16話:使用禁止を言い渡された件
「落下禁止」
リーナが宣言した。
「いや無理だろ」
「せめて街ではやるな!」
「はい…」
その5秒後。
石につまずく。
転ぶ。
ドン。
地面割れる。
「不可抗力!!」
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第17話:魔族側も対策してきた件
敵登場。
「落下対策済みだ」
魔族が笑う。
空中に結界。
「落ちても防ぐぞ!」
「へえ」
ジャンプ。
結界にぶつかる。
止まる。
「お?」
落ちない。
「……詰んだ?」
次の瞬間。
結界ごと落下。
ドゴォ!!
魔族「何で!?」
「知らん」
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第18話:リーナが慣れてきた件
「またやるんだろ」
「やる」
「だろうな」
リーナ、もう止めない。
「強くなったな、お前」
「何が?」
「精神が」
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第19話:空の上に何かある件
高く飛ばされた。
雲の上。
「……あれ?」
上に、何かある。
浮いている。
建物みたいな。
「まさか」
『観測されています』
声。
「やっぱりお前らか」
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第20話:運営の拠点に近づいた件
さらに上昇。
景色が変わる。
空の上の構造物。
リーナが叫ぶ。
「戻ってこい!!」
「無理!!」
俺は笑う。
「これ、ラスボスルートだろ」
落下開始。
「行ってくるわ」
そのまま突っ込む。
次の瞬間――
視界が白く染まった。




