マリー様は素朴な方でした
「こちらが俺の家です」
「素敵なお家ですね」
「住んでいるのは俺一人だけです」
「ご両親はいらっしゃらないのですか?」
「えぇ、もうだいぶ前に亡くなりました」
俺はマリー様を自宅へと連れてきた。
その間、マリー様は村をキョロキョロと見ていた。
もしかして、こういう田舎に来るのは初めてなんじゃないか?
俺の家を見ても目をキラキラさせていた。
中に入ると更に目を輝かせていた。
「台所があんなに近くにっ! 食卓も近いし無駄に歩かなくて良いっ! 私、こういうお家に住みたかったんです!」
「お城は大変なんですか?」
「食事をするにもお風呂に行くのにも勉強をするのにもいちいち移動しなくてはいけないし、部屋からは遠いし・・・・・・、無駄に広すぎなんです」
なるほど、お城に住んでいると不満もあるんだな。
「2階に空いている部屋があるので好きな所を使ってください」
俺はマリー様を2階へと案内した。
「この部屋が良いです。日当たりがよさそうなので」
気に入ってくれたみたいで良かった。
「アラン様、改めてですが私を受け入れて下さってありがとうございます」
「とんでもない。色々生活に不満とか出るかもしれませんけど・・・・・・」
「いいえ、不満なんて申しません。私もお手伝いさせて頂ける事はなんでもしますのでよろしくお願いいたします」
王女様と言うから高飛車なイメージだったんだけど凄く謙虚で素直な良い子じゃないか。
その日の夜、村長が料理を持ってやって来てささやかな歓迎会を行った。




