悲しい別れより笑顔で別れたい
家に帰ってきてそのままベッドに倒れこんだ。
「これで良いんだよな・・・・・・」
俺は天井に向かって呟いた。
明日にはユーヤ達は王都に向かう。
そこに俺はいない、ただそれだけの話だ。
「うん、これで良いんだ。冒険者なんて懲り懲りだしユーヤ達との関係も今のままで良いんだ」
俺に追放を言い渡した時のユーヤ達の冷たい目は今でも忘れない。
あの時は辛かったし、関係が壊れた事を思い知らされた。
それよりもこれからの事だ。
これからはただの村人として過ごす事になるんだ。
「ステータスを見たいけど・・・・・・、ギルドカードは無いからな。」
ギルドに登録していたらカードにステータスが標示されるんだけど、村人だからギルドに登録する事は出来ない。
だから、成長してるのかわからないな。
「まぁ、いっか。村人が強くても意味なんて無いもんな。これからは気楽に生きていこう」
そう自分に納得した。
その日の夜、村の集会場で成人のお祝いの宴会が行われた。
「アラン、ちょっと良いか?」
「どうした、ユーヤ?」
俺はユーヤに話しかけられた。
「・・・・・・あの後、ナオ達と話したんだけど明日王都に行く事にした」
「そっか、いよいよ冒険者への道を歩むんだな」
「あぁ、さっき親父達とも話した。ギルドに登録してくる。本当はアランも一緒に来て欲しかったんだけど・・・・・・」
「俺はただの村人だぞ? 足手まといになるだけだよ。俺は明日から畑を耕さないといけないからな」
「随分とあっさりしてるな」
「仕方がないよ、上手に向き合って生きていくよ。応援してるから頑張れよ」
「・・・・・・あぁ! ナオやティファは気にしていたんだけど安心した。絶対に有名になるからな!」
「期待してるよ」
まぁ、ユーヤ達の実力だったら大丈夫だろう。
翌日、ユーヤ達は王都へと旅立っていった。
こうして俺とユーヤ達の道は別れた、筈だった・・・・・・。




