鍛練期①
スポーツというものは大会や戦う相手のレベルが上がっていくと回りに研究され弱点をつかれなかなか勝てなくなってくる!
が!その敗戦や厳しい試合の改善をしていくとその環境に慣れてきて、また上のレベルで戦えるようになる!
この勝てない時期を鍛練期と言う!
男が見ているチームで女子のチームがある!
全国初出場を決めてから三年連続で全国出場を決めていた!
あの怪我が絶えず、いつもギリギリで戦っていた女子たちは、いつのまにか全国出場常連校になっていた!
あの感動の笑顔で勝ち取った全国から三年がたち更なる進化のため新たな試練が始まろうとしていた!
三年間の全国での成績は三年連続でベスト16!
毎年ベスト8を目標にやって来た!
そして今年も夏の高校総体から始まろうとしていた!
春先にある地域リーグも二位という成績で全国高校総体は当確と見られていた!
近年の高校総体はスイッチが入らないまま終わっていた!
今年こそは念願の全国高校総体出場と回りからの期待も高まっていた!
だがふたを開ければ後一歩のところでまたしても悔し涙を飲まされた!
前半は完璧に圧倒していた!
楽勝ムードかと思われた!
後半に入り一発のカウンターから一点入れられそのままチームは総崩れして逆転を許し又しても予選敗退!
女子たちの夏は終わった!
負けて終わるとトレーニングコーチへの風当たりは強くなる!
トレーニング日の監督からのトレーニングへの要望は厳しくして下さい!追い込んでください!と毎回の如くメールが来る!
そして疲労がピークになるとコンディションをお願いします!と言ってくる!
ついでにメンタルの話もお願いしますと!言ってくる!
ホントにトレーニングコーチとは多種多様に臨機応変に対応していかないと仕事にならない!
秋の始めにリーグ最終戦が行われようとしていた!
調子は高校総体後の練習試合やマイナー大会などでことごとく負けていた!
もう心も体もぼろぼろである!
そんな時、男は話したいことがあった!
そして選手たちに
「いつもお疲れ様!
今日はちょっと変な話します!
銃殺の刑
ある会社の大社長が販売成績を上げるために社員に企画を出しなさい!と言いました!
社員!別に何もないです!社長!何でも良いから出しなさい!
社員!言われたことなら出来ますけど自分で考えてやれと言われてもできません!
社長!
じゃあなた明日銃殺の刑です!そうなることをイメージしてください!
そして明日までに3つやれることを書いてきてください!
次の日になると社員は得意先に挨拶に行くとかハガキを送るとかたくさんのやれることを書いてきた!
社員はとりあえず今やれることをたくさん書いてきた!社長は喜びみんなを誉め称え、社員も無気力からやる気が出て来て販売成績を上げていった!というお話!」をみんなに聞かせた!
みんな顔はポッカーンになっていた!
男
「俺はこの案を出さなかったら銃殺の刑というところに共感をもったんよね!
俺は二度も体と心を追い込まれた!
だからあんな思いをもうしたくないんよね!
だから毎日に自分の体をコンディションするしいろんなことを気を付けるんよね!」
選手はまだキョトン!
男
「俺の話は極端だから理解しにくいだろうけど!
あなたたちホントにもう負けたくないっていうくらい総体から夏の間負けてきたよね!
今度の試合ピンチになったとき負けたときのあの悔しさを思い出してみて、必ず体が動くから!
銃殺の刑は極端やけどホントにあんな思いは嫌だと思ったら必ず前向きに動けるから!
負けたときの思いを思い出すまでならマイナスではないんよ!
思い出して一歩踏み出したときにプラスになるんです!
ここまでの負けも更に強くなるための出来事ですよ!」
選手たちは少し引き締まった顔になり
「はい!」
と答えた!
いろんな経験をする選手たち笑顔だけでは乗り越えられない時もある!
笑顔プラス覇気を身にまとわないと立ち向かえない時もある!
そしてリーグ最終戦!リーグ戦だけはどうにか勝ちを拾ってきた!
全勝同士で勝ち上がってきた二チームで決着が着くようになっていた!
正直相手のほうが格上だと聞いていた!
開始から双方意地のぶつかり合いで一歩も引かなかった!
そして後半に開始直後一瞬の隙を縫ってこちらのゴールが突き刺さった!
この後も素晴らしい攻防が続いたが最後まで良く動いた我がチームが勝利を手にした!
リーグ戦!全勝で初優勝!
上半期!終わってみれば総体を逃したことは大きかったが、そのお陰様で違う成長と勝利をいただけた!
この秋も二つの乗り越えないといけない全国という山がやって来る!
この子達がどんな方法で乗り越えていくのか!と空を見上げ笑顔で思いふける男であった!
つづく!




