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最強伝説

進化の過程で避けては通れないもの!


それは消滅と繁栄!


文明や命あるもの全ての物が、この消滅と繁栄を繰り返している!


栄えに栄えた文明は消滅し、また新たに文明が栄える!


地球上に君臨していた恐竜も消滅し骨格の違う生き物が繁栄を続けている!


消滅しては新しく、進化して繁栄する!


この原理原則は変わらない!


拓也はチャンピオンの座を

失いまた日本ランカーから心と体を創り直していた!


チャンピオンの座は失ってもジムの会員は前の倍近く増えていた!


そして口出しをする親御さんにイラっとする事も多々あった!


男と拓也の月一のトレーニングの日は日頃の出来事の情報交換になっていた!


愚痴や泣き言を言うわけでもなく二人ともいろんなことがありながら良く顔晴れてる!と激励しあった!


拓也が口には出さないが親御さんへの不満やバイト先の不満があるのはなんとなくわかった!


そんなとき専門学校で拓也の街に来ていた唯ちゃんとご飯を食べに行った!


唯ちゃんの目標のために苦手な大人でさえ利用してしまうポジティブさに感心した!


人には必ず必要なときに必然的に知らせや気づきがやってきている!


たとえ一回り以上も離れた年の子が言っていることでも素直に聞けばヒントがたくさん入っている!


唯ちゃんのお陰様でメンタルがレベルアップした二人にチャンスがやってきた!


去年タイトルを落とした団体と関東のメジャー団体からの挑戦者決定戦のオファーがやってきた!


拓也も男も一気にスイッチが入った!


最初の戦いは去年落としたタイトルの挑戦者決定戦!


対戦相手は今のチャンピオンを一番苦しめたと言われる選手!


ここまで来ると間違いなく強敵ばかりである!


かなり相手を研究して対策を練って試合に挑んだ!


試合の日、復帰せんにも関わらずメインの拓也の試合の頃には会場は超満員になっていた!


ランキング一位を掛けた戦いはスピードのある両方の選手のハイレベルな攻防となった!


だがラウンドを重ねるごとに拓也のスピードが勝り始め最終ラウンドに男は拓也に一言だけ伝えた!


「気を抜くな!」


この一言にたくさんの思いを込めた!


案の定、相手は玉砕覚悟で頭から突っ込んできた!


3分間持たない勢いで攻めてきた!


だが拓也は指示通り冷静に相手を制圧して五ラウンド終了した!


判定は3-0文句なく拓也の圧勝であった!


敗戦を糧に一段と強くなった!


その勢いのまま二ヶ月後に関東に乗り込んだ!


相手はトリッキーな攻撃が得意な選手!


そして何よりアウェー!


普通に動けば問題ないと思われたがアウェーのプレッシャーは想像以上であった!


観客の全てが敵の中ちょっとでも相手の攻撃が当たると歓声が上がった!


相手のラフファイトにも手こずった!


ポイントにはならないが力任せに振り回したり投げたりしてきた!


明らかに試合の流れは拓也のほうが見た目が悪かった!


男やセコンドのアドバイスも手詰まりになってきた!


そんな中、拓也は持てる技と力をフルに活用して相手を攻略していった!


相手のラフファイトに果敢に立ち向かう拓也の姿は見るものに感動を与えた!


3ラウンド途中から完全アウェーだと思っていた観客が少しずつ拓也の声援も出てきた!


最終ラウンドになると声援はほぼ互角になっていた!


大声援の中、ラウンドが終わるゴングが鳴った!


ポイントは拓也!後はラフファイトがジャッジにどう見えたか!


判定は2-0

拓也に軍配が上がった!


男は凄まじい激戦を制した拓也を誇らしい目で見ていた!


拓也はもう男の教えは越え始めている!


どこまで強くなれるか見続けたい!


これで拓也は2団体でランキング一位を勝ち取った!


最強のチャレンジャーとしてタイトルマッチに挑む!


最初のタイトルマッチまで試合間隔が短かったが、ちょっとしたハプニングが起きた!


対戦相手が怪我で試合が出来なくなり急遽対戦相手が変更になった!


拓也は自動的に暫定チャンピオンになり変更された対戦相手とタイトルマッチになった!


暫定チャンピオンと言っても勝って初めて正規チャンピオン!


拓也と男は気持ちを引き締めた!


更なる強くなった拓也の姿が見てみたい!


男の胸は高鳴った!


タイトルマッチのチケットの売れ行きは前売り当日共にソウルド・アウト!


拓也のチャンピオンベルトを巻いた姿を一目見ようと超満員の観客が訪れた!


対戦相手が急遽変更になったとはいえ弱い相手ではない!が!拓也を信頼していた!


今回はアウェーではないが団体に所属していない拓也にはホームでもない!


対戦相手は他団体のタイトルホルダー!


双方条件は同じである!


そして正規チャンピオンを決める五ラウンドが始まった!


静かな立ち上がりだったが相手の攻撃も良く見えているようで安心して見ていた!


拓也は日本タイトルを取ってから二年近くになるが、その間にタイトルを落とし負けや勝ちを経験し日本のトップ戦線で戦ってきた!


そして更なる強くなった姿を見たかった!


この対戦相手は拓也の苦手とするラフファイトを研究して来ていた!


拓也が前に出ようとすると頭から突っ込んできた!


拓也のスピードをバッティングという反則で封じ込めてきた!


明らかにやりにくそうな拓也だったが関東の戦いの経験値から果敢に前に出た!


前に出る拓也にバッティングと投げのラフファイトが待っていた!


そして4ラウンドスゴい音と共に拓也が倒れた!


相手の頭が拓也の鼻に直撃して拓也は立ち上がることができず試合は一時中断された!


鼻が折れているのは明らかだった!


主催者側からアナウンスが入った!


偶然のバッティングによる試合続行不可能のため4ラウンドまでのジャッジで勝敗を決めます!


偶然ではない!

確実に故意である!

だが格闘技ばかりでなくスポーツの世界にはよくあるケース!

印象が良かろうが悪かろうがやったもの勝ち!


そして判定は!


2-1



対戦相手に軍配が上がった!


男は言葉がなかった!


あれだけいろんなプレッシャーの中でも果敢に戦い勝ちを勝ち取って来た拓也がこんな負け方をするとは想像も出来なかった!


おごりがあったのか!過信があったのか!

拓也の技!力!精神力の何一つも出してやることが出来なかった!


みんなに申し訳なさそうに謝罪して回る拓也の姿が痛々しかった!


そしてそのまま病院へ直行した!


主人公のいない会場を後にやりきれない感情を抑えながら家路についた!


それから三日間男は寝つけなかった!


寝るとあのどうにもしてやれなかったリング上の拓也の姿が夢に出た!


今までも敗北は何度も味わった!

そして負けたときのルーティンもやった!


笑顔とプラスな言葉も必要以上に使った!


自分と何度も対話した!


三日目の朝方、男は受け入れられない気持ちに終止符を討った!


男は拓也の更なる強くなった姿を見たかった!


日本タイトルも取り日本のトップ戦線で戦うようになり拓也は回りに研究され、日本のトップ戦線でも無敵になるように課題がやって来た!


望んだものはやって来る!


この敗北は更なる最強になるために起こった出来事!


この敗北のお陰様で強くなれる!


四日目、拓也から電話が鳴った!


気丈にも前向きに振るっていた!


鼻の骨折の手術で痛みの対処法を聞いてきた!


何度も入院中痛みと戦った男に何か良い方法はないかと!


男は痛みに対する対処法は意識を違うところに持っていくことと伝えた!


そして一言

「エロいこと考えれば良いよ〰!」


二人は爆笑した!


爆笑したあと拓也に伝えた!


「もう半年後の関東でのタイトルマッチ!

最強伝説のシナリオは出来てます!

また、よろしく!」


拓也も


「はい!よろしくお願いします!」


望んだものを受け入れるのに時間のかかった今回だったが今回の敗北のお陰様でよりいっそうドラマチックになった!


天を見上げたくさんの経験をさせてくれる人生に感謝する男であった!


つづく!






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