決戦をしました
祈祷師の男は両手を広げ高らかに笑った。
「ハッハッハ・・・!魔族ごときがほざくな!私の作り上げた『魔族大嫌い教』を滅ぼされてたまるものか!」
追ってきた宿敵の名前がそんな変な名前なのかよ。
「私が作りあげた最強のモンスター・・・UUSIよ!行けぃ!」
地面を突き破り、羽の生えた大きな牛が現れた。
「これぞ最強の存在・・・アルティメット・アルティメット・サディスティック・インベーダー・・・通称UUSIだ・・・!」
こいつ、ネーミングセンスが壊滅的だ。
「この宗教を作った私が滅べば、信仰も崩れ去りお前たちの望む結果になることだろう・・・だが、しかし、そのような未来は決してこない!さぁやれUUSIよ!」
UUSIが突進してくる。
「ってどうすんだ!?」
あれの進化前っぽいUSIが、最強クラスのバスリーと互角に戦っていたんだ。俺が戦ったところで敵うわけがない。
その時、クオンが前に出た。
「私が相手をする。皆はあの男をお願い。」
「ふえぇ。クオンちゃんが危ないよぉ。ユークにやらせるべきだよぉ。」
人に押し付けようとするな。
「大丈夫。私はもう、皆の色を持っているから。仲間がいるから大丈夫。それに・・・忍者だからね。負けないよ。」
そう言ってUUSIに向かって駆けだした。
「・・・よし!俺たちはあの祈祷師ヤローをぶっ潰す!俺とモルガナで戦うから、プレナはサポートしてくれ!行くぞ!」
「はい!」
「ふえぇ!」
戦い始めたクオンの脇を通り抜け、祈祷師の男に迫っていく。
くらえ!ふえぇ仕込みの必殺技!
「ふえぇツッパリィ!!」
躱された。
「そんな変な技が当たるものか!」
ユークの陰からモルガナが飛び出す。
「これが魔王のたしなみ・・・ふえぇファイアー!」
モルガナの右手から火球が飛び出し、祈祷師に向かっていく。が、これも避けられてしまった。
火球はそのまま奥にある禍々しい銅像に直撃。銅像は崩壊した。
「ああ!私が30分で作った神の像をよくも!」
「そんくらいの物に思い入れなんてねぇだろ!?」
ユークの猛攻。殴りかかるが器用に躱され、反撃のパンチを受ける。
「・・・やるじゃねぇか!」
「・・・あなたこそ!魔族の分際で!」
「ふえぇ。低レベルな戦いだよぉ。」
モルガナの独り言は聞こえなかったことにして、2人は攻撃の構えをとる。
「次で決着をつけてやろう・・・!くらえ!魔族憎いパーンチ!」
「勝つのは俺だァ!受けろ!魔王ブロー!!」
両者の拳がぶつかり合うその瞬間、上から何かが落ちてきて祈祷師は倒れた。
「へ・・・?」
「ふぅ・・・うまくいきました。・・・ユーク様、どうかされましたか?」
プレナだ。銅像に一度上り、高所の景色を覚え、移動魔法によって空中へと移動し落下攻撃を仕掛けたのだ。そして、それが決め手となった。
「・・・何でもない。それより、クオンは?」
「…勝ったよ。忍者、だからね。」
ピースしてこちらに歩いてきた。
モルガナがクオンに駆け寄り、何か興奮した様子で言っている。
が、何て言っているか分からない。
「・・・あれ?」




