辿り着きました
灯りがともされた細い階段を下りて行き、一番下までくると広めの通路となっていた。
「なんか、ダンジョンって感じだな。」
「ふえぇ。面倒だよぉ。」
「こういうトコって大体、複雑になってる。」
進んでみると、すぐに迷路のようになった。
「クオンが変なこと言ったせいだぞ。」
「言霊じゃないんだから。」
とりあえず、右だけを選んで歩いてみる。
「ここ、さっきも通った。」
数分後、そう言われて予定変更。次は左だけを選んでみる。
が、結果は同じ。
「何で!?」
「ふえぇ。真っ直ぐ進むんじゃダメなの?」
モルガナの提案で、あえて迷路を直進してみると、なんと大きな扉の前に着いてしまった。
「・・・・・・。」
何のための迷路だ。
「迷路は置いといて、いよいよ最終決戦といこうぜ!」
ユークが威勢よく扉を殴って開けると、中に黒いローブを着た人間が沢山いた。
「おおっ!」
「魔族だ!」
「滅ぼすのです!」
一斉にこちらを向き、口々にそう言ってくる。
「ふえぇ。最終決戦じゃないよぉ。」
「うるせぇ。」
大人数だが、親玉というか元凶は多分いない。
もっと奥があるはずだ。
「この数を蹴散らすのは、ちょっと面倒。」
「皆様、お待たせしました!」
後ろから呼びかける声がした。
「プレナ!」
そこにはプレナと見知った顔ぶれが!
「ふはは!ここにいる奴らを血祭にあげてやる・・・!」
ヤポニャの魔王・バスリー!
「フフ。私の力をご覧に入れましょう。」
ヤポニャの元魔王・タワシ!
・・・あんまり強くなかったよな?
「僕がこの世界を正してみせる。」
スーシャの魔王・キット!
「ようユーク!父さんはな、父さんなんだぞ!」
ユークの親父・ジェーラ!
「移動魔法で来ていただきました!私たちの最高戦力です。」
「そういうことだ。ユーク、このモブたちの相手は父さんたちに任せて、先に行くんだ。」
「親父、分かった。よし、走れぇ!」
「ちょ、ちょっとはためらってよ!」
親父の声をバックにユーク、クオン、モルガナ、プレナは走り出した。
すぐ後ろからは戦いが始まった音が聞こえてくる。
「ところで、他にも魔王っているんだろ?そいつらは?」
走りながらプレナに質問。
「交友関係がないので、来ていただけませんでした。」
「ふえぇ。薄情な奴らだよぉ。」
「本当。」
また大きな扉が見えてきた。
きっとあれだ。
「今度こそ、最終決戦だァ!」
扉を蹴破るとそこは、怪しげな部屋だった。
最奥部には怪しげな銅像が立っている薄暗い部屋。
藁人形と釘を持った祈祷師のような男が、ただ一人そこに佇んでいた。
「来たか・・・私の憎む魔族よ・・・ここで滅ぼしてやろう・・・!」
「滅ぼされるのはお前の方だ。迷惑な宗教作りやがって!さぁ勝負だ!」
ビシッと男を指さし、ユークはそう凄んだ。
さぁ、いよいよ追い詰めたぞ。




