聞き出しました
「どうぞ、これを衛兵に見せれば入場できます。話は王様から聞いてください。」
クオンと合流後、受付に行くと切手のような紙を貰った。
「あいよ。」
何か忘れている気がするが、まぁいいか。
さっさと城に向かおう。
「あ・・・。」
プレナが歩みを止めた。
その視線の先には上下で色の違う装備の男。
クオンと戦った『あ』だ。
何しに来たんだ?
「・・・・・・。」
クオンのことを黙って見つめる。
「・・・?」
クオンは首を傾げた。
一体何なんだ・・・まさか・・・!
「君は・・・いや、やっぱりいい・・・。」
小さな声でそう言って去っていった。
いやホント何なの?
妙な男のことは放っておいて、地上に出て再び城へアタック。
俺に高圧的な態度をとってきた兵士の前でチケットをいやらしく振り、入城成功。
「人間の城に来るのは初めてだな。」
魔王城とほとんど変わらない気がする。うちとは内装が違うのは、趣味とか国柄とかそういうことなのだろう。
「ええ。違いを挙げるとすれば、窓が多いことくらいでしょうか。」
ああそっか。確かにそうだ。
「ふえぇ。そんなの誰でも気付くし、どうでもいいよぉ。」
「うん。」
落ち込むユークをプレナはなだめる。
そうこうしているうちに、玉座のある部屋に着いた。
「よく来たな。強き者どもよ。」
上半身裸でムキムキな王様が玉座に座っていた。
多分、闘技場にいたやつらよりも強い。
「して、おぬしらが求めるものとは?」
「魔族に対して起きている問題についてだ。そういう神がいるんじゃないかって思うんだけど、実際のところどうなんだ?」
「ふむ。そのことか。我は何でも知っておるぞ。答えてしんぜよう。しばし待たれよ。」
大臣らしき人物がひそひそと王様に何か言っている。
「うむ。では答えよう。ずばり、ヤポニャに魔族への意識を強くする神を奉った宗教がある。それが原因とみて間違いなかろう。」
この王様が何でも知っているというのは嘘っぽいが、この情報は信じてもよさそうだ。
「ヤポニャだな?」
「ああ。もし違ったら大臣が切腹しよう。」
「よし。確かに聞いたからな。」
大臣が驚いた表情をしたが、無視して城を出る。
ヤポニャといえば、クオンの故郷でモルガナと初めて出会った国だ。
「ふぅ・・・ようやく掴めてきたな。さっ行くか。」
「はい。ヤポニャでしたら、私の移動魔法で行けます。では、バスリー様の魔王城へと移動しましょう。私に触れてください。」
そういえば魔王城ってどうなったんだろう?
最後に見た時はバスリーが大暴れしてたけど、大丈夫か?
まぁ行けば分かる話か。
プレナの肩に触れ、移動魔法発動。
次の瞬間、4人の姿が城前から消えた。




