闘技場
階段を下りていくと、やがて先が明るくなってきた。
下りきると明るい広間が見える。
「あれか。」
受付らしきものが手前にあり、奥には大きなステージがある。
屈強な者もいれば、虚ろな目をした者もいる。
多様な人たちがごった返しており、まだ何か起きているわけではないが、熱狂で渦巻いている。
「あの、知りたいことがあるのですが。」
受付に立っている男にプレナが話しかけた。
「ここでは全てを勝負で決めます。まずは試合をしてください。」
うわっ何そのシステム?
「つまり、戦い勝ちさえすれば、何でも訊けると?」
「ええ。勝てば王様から話が聞けることでしょう。」
王様も一枚噛んでるのか。
「王様がこういうのを認めてるってのはヤバイが・・・戦って決めるってことだろ?なら簡単だ。」
こっちにはクオンがいる。恐れることなど一つもない。
「ちなみに、どのようなことを知りたいのですかな?」
「魔族に対する神について・・・だ。」
ユークの返事に受付の顔つきが変わった。
「なるほど・・・そのことですか。それでしたら・・・1人勝った程度ではお教えできませんね。」
「いや何でだよ?」
「それだけ高価な情報ということですよ・・・そうですね・・・皆さんのうち、3人が戦って勝ち越せたのなら、情報を渡しましょう。」
「よーし。言ったな?やってやるよ。」
何でこの男がそんなことを決めれるのか分からないが、今は言う通りにするしかない。
腹立つから、情報を得たら一発殴ってやる。覚悟しとけ。
「では、エントリーをお願いします。」
「俺とクオンと・・・どうする?」
今まで一緒にいたかんじ、プレナは運動が得意というわけではなさそうだし、モルガナは魔法が使えるくらいしか特筆すべき点はない。
「ふえぇ。ここはプレナさんに譲るよぉ。」
戦いたくない、モルガナの顔にはそう書いてあった。
「では・・・私がエントリーします。」
「よし、決まったぞ。」
「では、ルールの説明をします。」
受付はステージを指した。
「あのステージ上で戦っていただきます。時間は無制限。防具の装備は禁止。武器は使用可能です。ステージ上から離れた場合には、10カウント以内に戻らないと失格になります。そして相手を戦闘不能、もしくは降参させれば勝ちとなります。何かありますか?」
「対戦相手はどうやって決めるんだ?」
「ああ、そうれでしたら、既にエントリーされている方々がいますので、その人たちと戦っていただきます。もうできますが、準備はよろしいですか?」
「ああ。」とユークは頷いた。
「では、ステージに上がってください。」
仲間たちから応援の言葉をかけられ、ユークはゆっくりとした足取りでステージ上に立つ。
「お客様方!大変長らくお待たせしました!これより、3試合をお送りしていきます!まずは第1試合!『ユーク』対『レディ・ミノタウロス』!」




