遊びましょう
「あの・・・ユーク様?」
プレナは恐る恐るユークに話しかけた。
「・・・・・・。」
無反応。
「ユーク?」
モルガナも話しかけるが、同じく無反応。
「気が済むまでやらせればいいと思う。」
「そう・・・ですね。手遅れにならなければいいのですが。」
「大丈夫。金がないとギャンブルはできない。」
高級ホテルに宿泊中の4人。
ホテルにある小規模のカジノで遊んでいた4人だが、ユークはギャンブルにのめり込んでしまった。
そして現在、負けに負けまくったユークは無表情でルーレットを回していた。
「ふえぇ。このアホは放っといて、どこか違うところに行こうよぉ。」
「うん。コインはまだ残ってるし、全部溶かすまで時間かかると思う。」
負けるのが前提ですか・・・。
と思ったプレナだが口には出さなかった。
「では、プールに行ってみましょう。」
「ふえぇ。私、泳げないよぉ。」
「おや、そうなのですか?何だか意外ですね。」
「私は泳げる。忍者だからね。」
楽しそうな笑い声とともに遠ざかっていく少女たち。
その声を聞きながらユークはぼそりと呟く。
「プール・・・。」
「お客様?そろそろお止めになった方が・・・。」
そして、あまりの負けっぷりに、ディーラーに心配されていた。
・・・・・・・・・
「おおー豪華。」
水着になった少女たちは、プールの設備に感嘆の声を上げた。
「ええ。流石は娯楽の国ですね。」
ライトアップされており、周りにある神殿のような建物や木々が神秘的な雰囲気だ。
「ふえぇ・・・クオンちゃんって何歳だっけ?」
「15だよ。」
「プレナさんは?」
「18です。どうされましたかモルガナ様?」
2人の身体を交互に見るモルガナ。そして、自分の姿に視線を落とす。
「ふえぇ・・・。」
「大丈夫。ユークよりはある。」
励ましになってない。
「モルガナ様はまだ12歳なのですから。何も気にすることはありませんよ。」
「うん・・・プレナさんはともかく、クオンちゃんって歳の割にちょっと小さいし、気にしなくてもいいよね。」
「よーし。戦争だ。負けたら今晩デザート抜き。やるよプレナ。」
「え、私もですか?」
「当然だよぉ。ビーチバレーで勝負だよぉ!」
「ここ、ビーチじゃありませんけど・・・。」
理由はさておき、プールでバレーボールを始めた3人。
その3人に近づく影が一つ。
ユークである。
ギャンブルに心を奪われていた彼だが、プールという単語を耳にしたことで、永遠に続くかに思えたギャンブルから抜け出し、少女たちの水着姿を見に来たのだ。
「お前ら楽しそうじゃねぇか。俺も混ぜろ!」
「よーし!じゃあ3対1だよぉ。」
「普通2対2だろ!?何言ってウヴォ!」
文句を言いながらプールに入ってきたユークの顔にボールが直撃した。
「こんの~・・・よーし。戦争だ。負けたら今晩デザート抜きだ!いいな!」
「あ、はい・・・。」
もうそのルール、ありますけど・・・。




