↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
46/73

手紙です

「ワハハ!弱い弱いぞ!」



魔王城で冒険者を迎撃する日々が戻ってきた。



「あー勝った勝った。・・・たまにはお前らも戦ったら?」



相手を全滅させ、手をパンパンと払いながらユークは3人に語りかけた。



「ふえぇ。私はここの魔王じゃないからいいの。」



「・・・弱いからいい。」



「私は秘書ですから。戦闘はユーク様にお任せします。」



三者三様の答えが返ってくる。



「・・・そーかよ。ところで、そろそろ警備ランクが上がるんじゃないか?てか、上がってほしいんだけど。そろそろ迎撃の頻度、減らしたいし。」



「そうですね。では、確認してまいりますので、おくつろぎください。」



「はーい。じゃあユークの部屋でトランプやろうよ。」



「おっいいぜ。今日こそはケチョンケチョンにしてやんよ。」



旅行以来、トランプで勝負するのが日課のようになっていた。


地下空間に移動し、散らかりつつあるユークの部屋に入る。



「前から言ってるけどさ、お前ら、私物は自室に持ってかえれよ。」



クッションやら本やらが床に散らばっている。モルガナとクオンが持ち込んで放置してある物だ。



「えー面倒くさい。」



「なら、そもそも持ってくるなよ。」



「ふえぇ。固いこと言ってると禿げるよぉ。」



「え、マジで?・・・そんなわけないだろ。」



一瞬、信じた。


部屋をノックする音がした。



「プレナです。」



「おう。入っていいぞ。」



「失礼します。」



律儀に一礼してから入室。



「まったく・・・お前ら、少しはプレナを見習えよ。」



「・・・何のお話でしょうか?」



ユークは掌をヒラヒラと振った。



「何でもない。こっちの話だ。」



「そうですか。それとユーク様、お手紙です。」



「手紙?誰からだ?」



手紙を受け取った。文通するような仲の良い人物はいない。


差出人は・・・キットか。スーシャの魔王だ。



「あの新世界の魔王(笑)が俺に何の用だ?」



封を切ってプレナに渡す。



「読んでくれ。俺じゃ読めないかもしれないし。」



「かしこまりました。では・・・。」



内容量があるのか、手紙を読む時間が続く。


真剣な表情で手紙を読むプレナ。


こういうキリッと顔を見るのって久しぶりだな。出会ったばかりの頃はこんな表情ばっかしてた気がする。最近は笑うこと多いしな。



「・・・要点をまとめますと、最近、スーシャ内で魔族に対する人間の行いが強くなっているそうです。何か心当たりはないか?とのことです。」



ないな。いや、魔王城に来る奴なんて大体そんな感じだから、何とも言えないけど。



「スーシャってキットが治めてんだろ?色々やってるってたしか言ってたよな。それなのに魔族への当たりが強くなってる?変な話だな。」



魔王としてのカリスマでも失ったのか?



「そうですね。いずれにしても、手紙なので詳しいことは分かりませんが。」



ピコーン!とひらめいた。



「なら、実際に会って話すか。」



「え?スーシャに行ってですか?」



「そうだ。」



ヴェリニヤに行ってからまだ5日だけど、また旅できるいい機会だ。



「さぁ善は急げだ。早速支度をしようぜ。」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。