ニュースをチェックしましょう
「月間世界のニュース~今熱い国はココ!~・・・ね。こんなの出てたんだ。」
「はい。各国の観光スポットからモンスター情報、人が分かっている魔王の活動について書いてあり、冒険者から一般人まで広い層が愛読されているそうですよ。人気コーナーに置いてありました。」
「人気コーナーにあったなら、信用できそうだな。」
本屋への厚い信頼。
「えっと、そもそも俺たちがいるのって・・・。」
「ここですね。世界の北東に位置しています。陸続きになっているので、人が定めた境によって領土が分かれています。」
プレナが世界地図の一点を指さす。
「クオンさんの出身国はここですね。」
指を下の方に滑らせて、細長めな島で指を止める。
「小さいな・・・。」
「そんなことある!」
じゃあ言うな。
「さて、ニュースの話ですが・・・魔王ジェーラは侵略活動を一切行わず、またモンスターへの関与も行っていないため、魔王城近くでも世界的に安全である。クレムリドームには数多くの店舗と娯楽、良い景観が揃っており、観光地としてオススメ度五つ星・・・だ、そうです。」
平和である。
「クオンさんのところですが・・・本が世界一の品ぞろえ、治安もトップレベルの良さであり、ぜひ一度は訪れるべき!ただし忙しい国でもあるので、移住はオススメできません・・・とのことです。」
「魔王はどんなやつなんだ?」
ユークの質問。さっきクオンと話してから興味が強くなっている。
「魔王はですね・・・。」
ペラペラとページをめくるプレナ。
「これですね・・・伝説の超大魔王と呼ばれ、その圧倒的強さから恐れられているそうです。しかし、普段は大人しく、挑発でもしない限り、手を出してくることはないようです。ムラのある気質のようです。」
「変な魔王なんだな・・・。」
ユークもまともな魔王ではない。
「魔王のニュースに関しては、魔族の情報網の方が信頼度が高いです。ですが、人間の見解を見られるのは貴重です。」
「情報網といえば・・・交流会があるんだっけ・・・次はいつだ?」
「次の魔族交流会は来週です。ユーク様の活動記録も、もう少し欲しいですね。」
「まぁ任せてくれたまえ。」
何も考えていない男。
「それって、どんなこと、やるの?」
黙っていたクオンが質問した。
「プレナ。」
説明を押し付ける男。
「魔族の上流階級・・・貴族や王族の会合です。月一で開催され、その一か月で起きた出来事や協力してほしいことについて話し合います。とは言っても、堅苦しいものではなく、パーティーに近い会合です。クオンさんも参加できますよ。」
「じゃあ行く。」
「結構面倒なんだよな。交流会って。」
不参加もアリだが、もしそうすると色々と気まずい。ニート上がりの魔王には辛いイベントである。




