仕事と雑談
粉砕された玉座を隅に片づけ、プレナが取ってきた使用可能リストを三人で見る。
親父?親父は高笑いしながらまた地下に行ったぞ。
「まずは罠の確認です。新たに、毒を仕込む罠が設置できるようになりました。用途としては、宝箱を設置し、開けた時に飛び出す。スイッチを床に設置する。といったものです。毒といっても種類は様々、動きを鈍くさせるもの等もあります。」
ユークは顎をつまむ。
「そーだな・・・宝箱は金がかかるし・・・踏んだら針が飛び出す、みたいなのを頼む。せっかくだから全種類の毒を頼むぜ。」
「せっかく・・・?」
不思議そうにクオンは顔を傾けた。
「かしこまりました。では続いて、配備可能モンスターについてです。これといって目新しいのはありませんので、単純に強力なものを配備すればよろしいかと。」
「あ、ゴジューエーンだ。」
首を伸ばしてリストを眺めていたクオンがそう呟いた。
変な名前のモンスターだな。てか、聞いたことないや。
「ゴジューエーンですか。このモンスターはこの大陸から南に位置する島国・・・クオンさんの出身国ですね・・・そこにのみ生息するモンスターですね。」
「名前のまま鳴く・・・あと、倒した時に50エン落とす。」
説明を聞いても、変なモンスターだとしか思えないな。
でも何だか面白そうだから、いていいかもな。
「よし。じゃあ、ゴジューエーンを出来るだけ、後は強いのを順番にやってくれ。」
「分かりました。では、交渉に行って参ります。実際に配備されるのは、早くとも明日からになりますので。」
「あいよー。」
ここんトコのやり取りは、前回とほぼ同じ。
プレナは交渉のために移動魔法で去っていった。残されたのは、暇になった俺とクオン。
「そういえばさ、クオンは何で俺のトコに来たんだ?前にいた国に魔王はいなかったのか?」
出会って会話をした時から気になっていたことだ。別に俺のところにこだわる理由はないと思う。
「魔王はいる・・・けど、強すぎるからつまらない。だからこっちに来た。闘いを楽しめると思ったから。」
「ふーん。」
強すぎる・・・か。俺もそんな風に言われる存在になりてぇなぁ。
「お待たせしました。OKだそうです。」
「あいよ。」
やっぱ早いな。
「何のお話をされていたのですか?」
「ああ。クオンがいた国の魔王について・・・。」
「それなら・・・。」
プレナは部屋の隅に置いてあった、今日買ってきた本を取りだす。
「世界情勢について載っている本を買ってきました。せっかくの機会ですし、三人でこの本を読みましょうか。」




