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港区の狂戦士、剛田力一  作者: つなまぐろ
14/27

[第3回]漢は黙って金策/剛田力一 ②

だいぶ短いです。

 「その可能性を考えてなかったな」


 少し離れた場所で、探索者のパーティーがリザード・ブッチャーと戦っている。


 前衛がヘイトを取って、後衛が魔法で削っている。役割がしっかりとしていて慣れた様子だ。


 だいぶ耐久がある魔物だと思ってたが、魔法で攻撃するのが正解なのか。


 リザード・ブッチャーは、ドロップアイテムが美味しい魔物だ。ネタ禁ネキが言うには、中層に行くか行かないか辺りの探索者が金策で倒すこともあるらしい。


 「取り合いになっても面倒だよな…」


 リザード・ブッチャーの取り合いになったら面倒だし、譲ってやろうじゃないか。


 「じゃあもう下の階層で魔物を倒すか」


 "配慮できるのがニキのいいところやで"




 「なんでジャングルの次が雪山なんだよ」


 さっきまでの湿った空気はどこへやら。墓地、ジャングル、雪山ってどういうことだよ。


 "寒暖差えっぐ"

 "下層に行くまでに何回季節変わるんだろうな"

 "ここの階層群れる魔物が多かった希ガス"

 "それ懐かしいなw"


 衣装が長袖でよかったわ。身体が丈夫になっても寒いもんは寒いからな。


 周囲を見渡すと、どこを見ても白。


 地面も岩もすべてが雪に覆われていて、木はほとんど生えていない。

 

 「雪山って何が出るんだ?狼のイメージしかないが」


 そんなことを言っていると、少し離れた場所に白い体毛の狼の群れが。

 

 「本当に狼かよ。どうせスノウウルフとかいう名前だろ?」


 "そんな魔物いないでーw"

 "ウルフは色で分けられることが多いんだよ"

 "ホワイトウルフなんよ"

 "戦闘以外ビミョーにダサいのなんなん"


 「俺って戦闘以外ダサいのか?」


 "傷付いちゃったじゃん"

 "今言ったやつ謝れよーww"

 "私が直々に成敗してやる"


 もっと配信と漢について勉強しないといけないか。

 

 おっ、ホワイトウルフがこっちに気づいたな。たまには先制攻撃でいかせてもらおうか。


 そう意気込んで群れに突っ込んでいったが、次々に飛びかかってくるホワイトウルフを殴りつけるだけのゲームになってしまった。


 ウルフ系の魔物は頭が悪いのか?なんの工夫もなしに飛びかかってきちゃ、やられてやがる。


 しかも10匹以上いたのに、魔石しか落とさなかった。


 「しっかし、ウルフばかりだな」


 改めて周囲を見渡すと、離れた位置にいくつものホワイトウルフの群れが見える。視界が開けている分、魔物を見つけやすいな。


 ここで周回したら効率は良さそうだな。しばらくホワイトウルフ狩りでもしようか。




 2時間くらい狩りを続けていると、ようやくレベルアップしたようだ。キリもいいし一旦休憩にしようか。


 (ステータス)

 

─────────

名前:剛田 力一

レベル:14←13

体力:299/299←286/286

魔力:22/55←22/50

攻撃:105←99

敏捷:71←66

耐久:76←71

器用:57←52

知力:33←31

スキル:【高揚(ハイボルテージ)】【硬化】【連撃】【不倒】

─────────


 まあいつもと変わらないか。


 ホワイトウルフは群れでリポップするからか、200匹くらいは倒せたと思う。


 そんなに倒したってのに、爪が1本と毛皮が6枚しか落ちないってのは湿気てるよな。リザード・ブッチャーの周回なんかしなくて良かったかもしれん。


 その代わり、途中で見つけた洞穴にバカでかい兎の魔物がいた。そいつを倒した時に雪月の瞳ってアイテムを落としたんだが、コイツがレアドロらしいんだよ。


 バカでかい兎は簡単に倒せるからレアドロでも比較的安い方ではあるらしいんだが、質によっちゃ300万するかもしれないらしい。


 「くくくっ、今から次の配信が楽しみになってきた」


 "次の配信はなにすんの"

 "今日はもう切り上げでいいんじゃん?笑"

 "あえて雑談でもいいけどね"

 "え、雑談普通にあり"


 「次ってか、明日な。15階層の階層主の討伐でもしようかと思ってる」


 "え、早すぎじゃない?"

 "リーゼントニキならやってくれそうやけどな"


 「俺のスキル【高揚(ハイボルテージ)】ってさ、デメリットはあるけど格上を倒すにはもってこいじゃん?それに雑魚ばっか倒してても、お前らだってつまらんだろ?」


 俺もつまらないしな。


 「金策飽きたから今日は切り上げでいいか?一応成功したしな」


 "ええでー"

 "今度雑談でもしてやー"


 雑談って何を話せばいいのか分からんが、やってみてもいいか。


 「じゃ、今日の配信はここまで。明日は15階の階層主に挑戦するから来てくれよな。」


 "乙ー"

 "また明日ー"


 「気づいてないと思うが、SNSのアカウント作ったから概要欄に載せてあるぞ。フォローよろしく」


 配信時刻とかを事前に知らせておく方が人が集まるから、作っちまった。


 「あ、それと。チャンネル登録と高評価、よろしくお願いします。」

 

 急いで帰って換金して、明日の準備に使ってもいいな。

チャンネル登録者数:206 高評価数:59 視聴者:103



面白いと思ったら高評価、ブックマークをよろしくお願いします。

明日は休みます。

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