桃園の誓い
「あ、あの、杏さん、本当に僕はこの部隊にいても大丈夫でしょうか?」
「私はこのドウーイングレイベンの隊長として、君を認めたから、もっと自信を持ちなさい」
「し、しかし」
「杏、入るぞ」
こうやって私の返事を待たない勝手に私の執務室に入ったのは、光神信使の総隊長であるカミトさんだ。そしてさっき私と対話していたのは私が招いたドーイングレイベンの狙撃兵科候補、ラエリエト=シングルモルト。
少し弱気っぽい見えるけど、狙撃の腕は確かなものだ。
そんな彼がカミトさんを見た瞬間、しっかり立て敬礼した。隊長の私でも見た事ないくらいに綺麗な敬礼……まあ、狙撃兵だから仕方ない。
カミトさんがやって来た原因は、今この光神信使に実働できる部隊は私のドーイングレイベンしかないから、既に受けている任務との打ち合わせるために、カミトさんがやって来たのだ。
「こいつは例の?」
カミトさんはラエリエトを見た時、ラエリエトは震えてきた。そんなに恐怖なのか?
「はい、彼はラエリエト=シングルモルトです」
「は、はい!自分はラエリエト=シングルモルトと申し上げます!よろしくお願いちます!」
「そうか、君があのラエリエトか」
「あ、赤城さんは僕の事をご存知ですか…?」
ちょっと舌を噛んだけど、ラエリエトはカミトさんに返事出来た。。
「ライラ教官からなかなか優秀な狙撃兵科候補がいてな」
「主任教官さんですか?」
あのライラさんからカミトさんに語る価値があることだけで、狙撃兵科としては十分名誉なことだ。さすが私が見込んだ候補だね。
「カミトさん、ライラさんから言ったの?ならば私が詳しく紹介しなくてもいいですよね」
説明の手間が掛からなくて済んだことはありがたいです。
「これは君の部隊だから、俺は口を出すつもりはない。まあ、杏に失望させないてくれ」
「は、はい!」
カミトが軽くラエリエトの肩を叩いたから、私に向いた。隊長は私なのに、その綺麗な敬礼はなんなんだろうか。
「ロックオンたちは試練のために動き出した。いい事だが、俺の予想では半年くらいが必要だ」
「その試練とは、自分の後継者を育てることですよね。それは実力を持つ人を招いたらよろしいでは?」
「全ての戦力をセラフィーブリンガースに集中するわけにはいかない。だから彼らはその後継者を一から育つにもらわないと不合格とする」
「リスクを分散する事ですね」
「いや、単純に他の部隊に俺らの変な噂を起こさないだけ」
カミトさんからの答えも単純ですね。しかし今の私は理解できます。そして一から育つ事も、ロックオンさんたちの教官適性を証明するためにもだから。
「ところで、エミリの仕事は順調か」
「はい、各地へコンサートを演出して諜報活動を援護すること、古典なやり方ですが、今のエミリは表で存在しない人だから、効果は格段上になっています。しかし諜報部門からの苦情もありまして」
「これからこの光神信使は俺のやり方で行こう。既にマーヴェレヴェス様と他のボスから了承をもらっている」
他のボス、それはマーヴェレヴェス様と同じこのアースの超神のことだろ。
情報部門のボス、確かに星の巡行者と言う超神である。
詳しく知らないけど、星の巡行者は光子の流れを見えるようだから、情報と言うより予知の方が近い。
「汚い仕事の情報はわざわざ収集しないと断罪できない原因もあるけど」
確かにそうなる。星の巡行者様はこの星の危機相関の情報だけに注目するから、私たちがほしい情報は自ら収集しないと。
「あ、あの、隊長たちは重要な話をするようですよね。では僕は先に失礼します」
ラエリエト、ここまで聞いたらようやく気づいたのか?
「いや、大丈夫だ。もしお前に聞かれてはいけない話だったら、最初から追い出したぞ」
「そうね。それに私たちが行う任務の種類について、狙撃兵科は要だから、今専門の狙撃兵はあなたしかいないから、もう少しここで聞いてなさい」
カミトさんも狙撃兵ではないかって?今のカミトさんは総隊長ですから。
「杏、俺だ」
また私の返事を待たない勝手に入ったのは、もう一人のカミトさん、じゃなくて、ヴィクとトリーを肩に乗られているシンだ。
「お前はラエリエトか、俺はシン、この子たちはヴィクとトリー、これからよろしくな」
「は、はい!僕はラエリエト=シングルモルトです。藤原隊長からシンさんの事を教えていただきました。よろしくお願いします!」
ラエリエトはまた少し緊張しているようだけど、カミトさんの時よりリラックスしているようだ。それともヴィクとトリーがいるからかな?
シンはヴィクとトリーをラエリエトに渡した後、カミトさんを拳で殴り事を始めた。
「あ、あの!」
ラエリエトはわからないから、少し混乱になってしまった。でも私から見ればシンをカミトさんを殴る事は必然な事。エミリさんは歌い事を続けられる事はいいけど、まさかカミトさんはそれを諜報活動に利用するなんて。たとえ女の体を使わない事は前提として、それを同意した私もカミトさんと同罪だから、私はシンの拳を避けたカミトさんの前に立った。
「別に杏にカバーされる必要がないけど」
さすが最高級戦闘兵と言うべきなのか、バーサーカーモードのシンの前にしっかり立ている。
「シン、やめなさい。エミリさんにそんな仕事をさせたのは私。それに彼女は合格な狙撃兵だよ、もう少し彼女を信じなさい」
「そうだけど、スパイのような真似は極めて危険だから、エミリの兄としては心配している」
「ちょうどいい、シン、エミリを拉致した張本人の情報は掴んだ」
「とあるお金持ちではないのか?」
「しっかり情報を集めると、さらに深い闇を発見した。葛生虎史と言う名、聞いたことあるか?」
「トワイライトレイベンの機密情報で見たことがあったような名前です」
シンは知らないと示したけど、私にはその変な名前が印象的すぎるから、記憶の奥から浮いて来た。
「こいつか」
アリスは目標の全身像を映んてくれました。
「おいおい、こいつの履歴は冗談だろ」
映像の隅で書いている葛生の履歴、まさに悪人の極みと言えるほど邪悪。シンが疑っているのも無理ではない。
「えりなが情報の海の中から辿り着いた真実である。どっちにしろ、やるか?やらないか?」
「こんな奴を無視するわけがねえだろうか。むしろ良く今まで無視したんだな」
「もし悪に染まなかったら、きっと招いたい相手だろ」
「冗談をやめろ。って、どうする?いつも通りのやり方か?」
そのいつものやり方とは、シンがフォワードで、カミトが後方で狙撃をする。そしてえりなさんがバックアップ。ほぼ無敵と言えるコンビだ。
「それはダメです」
「エミリ、いつ帰ったの?」
「はい、さっきみんなが話している葛生の情報をもらったから、急いで帰って来ました」
「もらった…!?」
「はい。私のコンサートに助けてくれた女の子たちのところから変な薬を発見しましたので、深い尋問したら、その葛生と関わっている事を発見しました。そして今彼女たちは自力で葛生から逃げられませんから、私は彼女たちを助けさせたいです」
カミトさんの補習教育のせいなのかな、今エミリの表情は殺気が溢れている。正直、そんな顔はあの歌手エミリーと似合わないと思います。
私の考えを理解されようがない、エミリが語る続いた。
「昔の私は無力でしたけど、今の私には彼女たちを救える力を持っています。それに彼女たちの災難と私の過去が重ねていると言うなら、私はそれを無視したくありません。だから私にやらせてください!」
「エミリがここまで言ったら、シン」
「わかったよ!だがお前はフォローをちゃんとしてくれよ」
カミトさんが頷いた、そしてそれはエミリの覚悟を認めた目だと分かっている。
「では、出発しようか」
『バックアップ、接続しました』
いいタイミングでえりなさんの声が伝われて来た。これで全部準備できました。
攻撃を開始したばっかり、シンは一人で敵の本陣に打ち入れました。さすがですね。
私の勘違いではありません。ガーディアンスに入ったから、シンの攻撃の鋭さは以前より強くなりました。
昔はバーサーカーの名通り乱れな動きばっかりだったけど、今はかなり洗練している。そんな彼の後ろは世界最強の狙撃兵と世界最強の通信兵がいるこそ、背中を心配する必要がない、ただ前に進める事に専念できる。それはシンの攻撃力を最大限に解放させた。
とは言え武器を持てないわけがない。シンは昔から愛用した大口径シャットガンを持って行った。そんな程度まで行ったら、砲と呼ぶべきだろ。そんなものの前に、鍵かかった扉なんて意味はない。そしてえりなさん確実の導く、目標を発見した。
「これはこれは、伝説の処刑者さんではないか。俺とあなたには利益の衝突がないはず。それとも警察の飼い犬でもなったの?」
裏の世界で生きていると言うならば、シンの事を知っているのも不思議ではない。何せシンは一人で五千人の大組織「蒼生組」を皆殺しした狂戦士だから。
『生憎だが、俺は警察と関係ない』
『では警察でもないお前は何をしてると言うのか?まさかこの俺に自首を勧めるではないよな』
『言ったはずだ、警察と関係ない』
『ではでは何しに来た全くわからないよ。そうだ、どうだい、クスリ、要る?』
シンにクスリの勧誘をするなんて、勇気があると言うのか、無謀だと言うのか?
「それです!彼女たちを私に見せたものと同じです!」
エミリの話によって、これで完全確認出来た。
『おっと、まさかこの俺がそのままお前にやられるとでも思うのか?お前のその緩い身体でのか?そんなわけねえだろうか!』
さすが犯罪歴が豊かな罪人、生身のシンの唯一の弱点を見抜いた。
おそらく彼が本能で一階への道が広一と顕衛に封鎖されたと気づいただろ。シンを抜いた後、迷いなく上に登った。しかしそれこそ私たちの計画通りだよ。
「あ、あの、隊長、どうしてシンさんだけに目標と対峙させるんですか?江戸さんと張さんも一緒に掛かれば…」
「シン、広一、そして顕衛、元々は日本政府の特戦組織『トワイライトレイヴェン』のメンバーでした。そして私はそこの指揮官を担当したから、ガーディアンスに勧誘されました」
今日は見学しに来たラエリエトの質問は当然なことだから、これからの信頼関係を築くために、私は彼に詳しく説明した。実情は私が自らガーディアンスに入りたかったけど、ここは隊長の面子で。
「それは隊長が軍士訓練学校にそんな優秀な成績を残したわけですか」
「そう言う事。そしてさっきの質問、それは広一と顕衛生身の防御力はシンに及ばないから。万が一の事態のために、シンだけ目標と対峙させた」
シンの生身防御力、トワイライトレイヴェンの中でも先鋒側衛であったコーバーギミルだけ比べるほどの固さを持っている。そして狂戦士であるシンは最も痛みを耐えられるから、こんな対峙の仕事、昔はジョーカーと呼んでいた、よくシンに担当させていた。
「エミリ、移動目標の命中率はどう?」
「はい、練習用移動目標に対しては八割の把握です」
「わかった、では君はちゃんと目標に専念する、他のは俺がやる」
「はい、わかりました」
「カミトさん、何かありましたか?」
カミトさんの意図はわからないから、私は質問した。
「あの数多い箱、何かと思う?」
カミトの指し方向に、大量の箱を見つけた。
そんな形はどこかで…
「まさか、ドロン!?」
「しかも爆弾を搭載しているんだぞ」
爆弾…!まさか!
『シンに連絡するか?』
「いや、そんな必要はない」
カミトさんはどう言うつもりなのでしょう。
『でも』
「爆弾排除組は準備してないからな。まさか爆弾まで準備しているとはさすがの俺でも予想しなかった」
『では、カミト、できる?』
「できる」
何かの事はわからないので質問したいけど、私は初めてカミトさんが狙撃に専念する顔を見た。
そうか、そう言う事か。ラエリエトは何かを期待しているようにワクワクしているようだけど、もう少し冷静になってほしいな。
『この私が頭にきたぞ、貴様のせいだ!これからこの都市に火を全面的に起こすのも全部お前のせいだ!』
最上階の外までに退けた葛生にはもはや退路がない。だから狂言をした。対峙しているシンに知らせてないけど、彼が本能で事情を察した。
狂言の後に、葛生後ろはさっき見た無数のドロンが飛んできた、そしてを搭載しているものは間違いなく爆弾である。
『お前はこれを阻止できるか?処刑者さんよ!』
葛生の大笑い、シンはただ静かに見るだけ。それはカミトさんへの信頼なのでしょう。
そして葛生の大笑いはすぐ凍結したのは、ドロンは全て撃ち落とされた事を見たから。
爆弾を起爆させずに全部撃ち落としたとは、おそらく葛生には想像もしなかっただろ。さすがカミトさん。
カミトさんの狙撃に驚かれたラエリエトは口を大きく開いてながら凍結した。気持ちはわかるけど、今は彼を心配する暇がない。
「さすがカミトさん、勉強になりました」
「目標に専念しろ」
エミリも思わずカミトさんを讃えさせたけど、カミトの返事は冷たかった。
それは当然だろ、任務はまだ終わってない。むしろこれからこそ正念場だ。
『頭に来た?俺から教えさせようか?頭に来たとはどう言う事ってさ』
『い、一体…!?』
「エミリ、準備を」
「了解です」
シンの怖い声とカミトの声が重ねた、そしてエミリがしっかり目標の葛生をしっかり狙っている。それはいつでも撃てる態勢。
正直、彼女にやらせたくないけど、その心の傷には癒しの材料が必要だとカミトさんが言った、そしてシンと私もそれを同意した。
『シン兄さん、もう少し右へください』
『正直俺は自ら処刑するつもりだったが、俺より適任な人がいるからな』
威嚇をする同時に、シンはエミリの言う通りに少し右へ移動した。これでエミリの狙撃ライフルから目標、そしてさらに先までの射線がクリアした。
『一体なんなの!貴様らは!?』
『守るために存在する守護者だ』
悪い人だけど、葛生は賢いだから、多分己の運命を察しただろ。
パン!
葛生の頭は弾丸に貫かれた。
「ありがとう、シン兄さん」
少しエミリの手を汚させた事に後悔したけど、今エミリの声はガーディアンスに入った以来初めて聞こえた元気一杯の声。シンはど思うにはわからないけど、せめて私は安心した。
『目標の死亡は確認した』
エミリの射撃は確実葛生の脳を貫いたから、生きることは不可能だろ。万が一のために、シンは確認して報告してくれた。
「よし、ご苦労。では顕衛、広一、さっき撃ち落とされた爆弾を解除し回収する事はお願い」
『了解です』
『出番は完全になくなっちまったじゃねえのかよ』
「文句を言う場合ではないのよ、警察が到着する前に片付けないと」
『は、はい!』
時々は彼らが私の命令を聞くかどうかに心配したけど、今彼らから私への忠誠は本物である事に感謝を。
「エミリ、大丈夫か?」
「はい、エミリは大丈夫ですよ、シン兄さん」
「よかった」
相手が悪い人とは言え、今エミリは間違いなく人殺しになってしまった。
でもシンもエミリの元気さを気づいただろ、笑ってエミリの頭を撫でている。
「もう、シン兄さんだっら」
ようやく年に相応しい顔になった。
「仲良しはいい事だけど、こんなところでするのをやめてほしいな」
「カ、カミトさん!」
そんな力を手に入れたからかもしれない、この前に兵科長だったのカミトさんは凛さんと違うけど、総隊長っぽい雰囲気になっている。
「あ、あの、カミト、兄さん」
え?エミリ、今なんて?カミトとシンはそっくりだとわかっているけど、いきなりそんな呼び方なんて…
ほら、シンの顔も怪しくなっているではないか。
「大変よく出来た」
シンに続いて、カミトもエミリの頭を撫でていた。もう、さっきカミトさん、あなたが何か言ったっけ?
「エミリ、その呼び方は?」
シンも質問した。
「はい、私がガーディアンスに入った以来、カミト兄さんも私の面倒をよく見てくれましたから、シン兄さんと同じ心から兄さんと呼びたくなりました。だめでしょうか?」
最後の質問はカミトさんに対して、そしてその目でカミトさんを見るな!迷惑かけてしまいではないか!
「では、問題だ。三人の義理兄弟、一番有名な物語りは?」
「はい!桃園の誓いです!」
そう、エミリの答え通り、それは中国の三國時代の有名な話です。ただの創作の話だけど、今は世間によく知っている話だ。
「どうだい?シン、可愛い妹はここまで言ったら、お前はどうする?」
「それにお前と俺も双子の兄弟っぽいものだから、問題ないだろ」
最後の話は極めて声を小さくなったけど、ちょうど私が聞こえる程度に控えていた。確かにそのザッドへ遠征した時、この二人の人生には重大な変化をさせられたと聞いた事がある。
「って、神に誓ってもするのか?」
「シン、こんな時は飲むだけでいいではないか?」
理江さん、ナイスタイミングだ。
「でもエミリは未成年だから、ジュースで我慢してね」
理江さんはシンとカミトさんに酒のコップ、エミリにジュースのコップを渡した。他のみんなも各自飲み物を用意してくれた。そう言えば、任務完了の祝いはまだだね。
「では、カミト総隊長とシン、及びエミリ三人の兄妹の仲と、ミッションコンプリートに乾杯!」
カミト総隊長から言いにくそうだから、この私が代わって指令をした。
おおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!
ワーーーーーーーっ!
みんなが盛大に勝ち鬨を上げた。ヴィクとトリーもだ。
さすが完全なる勝利ですね。
中嶋エミリ:元芸能人の狙撃兵、今は諜報任務に頑張っている。守ると救いたいのために、彼女もトリガーを引く覚悟ができた。
ラエリエト=シングルモルト:アメリカ人で、優秀な成績で狙撃兵科に卒業した。
お待たせしました。




