レイドの冒険(その三)
いよいよ雷光剣を乗れるこの日が来た。
コックピットに入ったとは言え、また模擬操縦しか許されてない。
と言っても、このコックピットにある椅子は快適すぎない?まるで永遠眠れそうなほど気持ちいい。
え?先ずは意識同調を慣れないとって?
そうか、PAWSは自分の手足になって動くなんて、慣れないときっと災害になる。
それ以上恥ずかしいのは、俺の動作はロックオン先輩と国光先輩だけではなく、技工兵科として全ガーディアンスに名が響いている大井奈美兵科長もモニターで見ている。
「機材相関は全て私の管理下だからな。それに自分から訓練されたい奴は滅多にないから、興味があるのは当然だろ」
ちょっと若すぎる顔で俺のために機体を調整している奈美さん、知らない人から見ると、高校生だけでなく、初中生でも見られるかもしれん。
しかし周りの人から彼女への敬意は間違いなく本物だ。
「レイド、雑念が出ているよ、自分の動きに専念しなさい」
おっと、考えすぎて、不必要の動作も出していた。笑い声や責め声を聞こえると思うけど、何もなかった。
「最初から誰もそうだったからな」
うわ、まさかこれはよくある黒歴史なのかよ!
ようやくうまく行けそうになった、俺は意識から動き出した。
「そうそう、そんな感じだ」
奈美さんからしっかりの指導、模擬操縦とは言え、せめてそんな感覚を掴まえた。
「OK、続きは模擬演習を行う」
あの、さすがにこれは早すぎない?俺は模擬操縦を始まったばっかりだぞ!
『レイド、準備は良いか?』
相手は…国光先輩!おいおいおい!今の俺にランクレッドが相手なんて…以前のあのバカだったの俺なら挑戦するが、今は基礎の重要さを知ったからかもしれん、恐怖はしっかり感じさせられた。
普段は優しい先輩である国光先輩なのに、PAWSを乗ったら、プレジャーは一気に上昇しました。
『大丈夫、さっきの感覚に任せばいい』
ロックオン先輩からのアドバイス。それもそうだな、今の俺は意識だけで操縦している、つまり仮想に過ぎない事だ。仮想ならば、思い切ってやればいいだろう!
ちょっと近接戦闘訓練を思い出した。ダイヴなら己の技量は何より大切になる。
だから今国光先輩の雷光剣は伝統なPAWSが絶対できない動きをしている。それに訓練の時より鋭いのは一体…?
俺の想像を遥か超えていた、さすがランクレッドの一人、伊達ではなかった。俺の完敗だ。こんな手足が何も出来なかった感覚は初めてだ。
「レイド」
おい、まさか彼女に見られたのかよ!
そこで哀れみの目で俺を見ているのは、他でもない、エリカだ。
「煩い」
彼女は心配しそうで俺に手を差し上げられて、俺は払った。
「うわ、最低」
ロックオン先輩の言葉も煩く感じていた、俺は一体…
「よ、小僧」
「こんにちは」
俺の行き先を邪魔されたのは、教官のカミトさんとエミリーだった。
「カミト教官」
さすがにこの人を無視するような真似ができるわけがないから、俺は返事した。
「今はどこへのつもりか?訓練はまだ終わってないはずだ」
「カミト、今日のところはこいつを放っとっけ」
「そうか、わかった。しかし一時間後のバーベキューパーティーは欠席じゃねえぞ」
「はい」
いつのまにか俺の後ろにいた剣成さんは俺の代わりにカミト教官に何か言った。でもバーベキューパーティーとは一体…
「バーベキューパーティー…おい、まさか!」
「そのまさかだ。だが俺じゃないエミリの手柄だ」
「それは流石だ。昨日の演出も一層より素晴らしくなった、本当に頑張ったな」
「ありがとうございます、時雨さん」
え?何の話かよ!
一時間後、俺は予定地点に到着した。そこで支援兵科炊事組の人が大きな猪を下処理している。
「兄さん、ありがとう、こんな良い教材をくれた」
「感謝の言葉はエミリへ、俺はあくまで見守っただけ」
「エミリさん、ありがとう」
「い、いえ、それはカミトさんが指導していただきましたから」
エミリさん本当にいい子だな。しかし今の会話は?
「誰を見てるの」
うわ!この部隊の人は誰かを驚かせるのが好きなのかよ!?
「私のこと、覚えているかしら」
えっと、確かに、心凌さんだよな。
「覚えていただいてありがとう」
は〜
「彼女はすばしらいですね」
え?何の話か?
「誤魔化すのも無駄よ、あなたの目は私を答えてくれたのよ」
何だと!
「しかし残念、エミリはそんな気がなさそうよ」
おいおいおい!
「だってあの猪を倒したのはエミリのよ」
今日の二回目だけと言わせてもらおう、何だと!?
「いいな、あのカミトさんに教えてもらえるなんて」
えっと、前回の事を含めてから見ると、もしかして心凌は、カミト教官のファンなのか?
「あなたも知っているかもしれない、一般世界の芸能界には、裏ルールがあるの、エミリだけじゃなくて、私もそれを知ってしまった」
まさか…!
「悪い人があと少し私の純潔を奪われた時、私を救ったのはカミトさんだった」
なぜ異種と真正面戦えるカミト教官がそんな事を…
「詳しく事私も知ってないけど、私を救ったのは間違いなくカミトさん。そして私にエミリのようにもう一度ステージに演出できたのも彼のお陰」
うわ、今の心凌の目から沢山のハードマークが出ているぞ!
「だけど私なんか、カミトさんの目に入らないんだろ。歌やダンスの実力はエミリに及ばない、適性もただの支援兵科、こんな私を目に置くなんて」
何というか、心凌は少し自分を過小評価だと思う。
「え?」
「心凌の演出、俺も見た。それはエミリと違う風味だよ。エミリーのファンである俺は断言できる、心凌の演出は素晴らしかったよ」
「ほ、ほんとう?」
今の心凌の顔はちょっと赤くなっている、病気か?もしくはちょっと寒くなったか?
「ほら、出来上がりの焼き肉、どうぞ」
「あ、ありがとう」
俺は彼女のために焼き肉を取って来た。それを小さい口食っている、かなり優雅だと感じる。
「レイド!」
エリカの声、そして俺の耳は引かれた。
「何をしやがる!」
「それはこっちの台詞よ、さっきあなたの態度は何なんだよ!こっちが心配してるのに」
「わ、悪かったよ!」
「レイドさん、この方は?」
「あ、はい、こいつは俺と一緒にここで訓練を受けているのエリカだ」
「どうしてレイドは心凌さんと…!?」
エリカも心凌の事を知っているようだ。まあ、昨日エリカも演出を見たからな。
俺の紹介を聞いたエリカは俺を、そして頷いた心凌を見て、困る表情になった。
いや、知り合いとなったのはただの偶然に過ぎねえぞ!
心凌:エミリと同じ、ガーディアンスに入った芸能人。この前はCDも出していた。




