俺の居場所
俺は一体何の為にここにいたんだ、何の為にランクレッドになったんだ。
「その顔はどうしたんだい?国光よ」
「なんてもないです、広一さん」
ガーディアンスに入った時間はあまり差がないが、実戦経験は相手の方が圧倒的に上にいるから、素直に敬意を持っている。
「さすがカミトの奴が薦めてくれた狙撃専門のランクレッド、確かに俺以上の実力を持っている、お見事だ。お陰でここの攻略は無事で成功した」
「はい、ありがとうございます」
広一さんからの褒美に感謝してるけど、俺の心には「違う!俺がやりたいのは、こう言う英雄ごっこじゃねえー!ライラさんや赤城さんのような本物の狙撃戦をだ!」と大きな声で叫んでいる。
ただの違法妓楼を突入して人を助けることなんて、俺がやりたいのはこう言う遊びじゃねえ!
「国光、お見事な狙撃援護だった。君がいるこそ、そこで受難している人を助けられた」
ちがあああああああああああああう!
シンさんも俺を褒めてくれたけど、俺は納得できない。
「後方にいるとは言え、君も疲れただろ。作戦も終わったし、少し休もう」
ただ引き金を二回くらい引いただけで疲れるわけがないだろ!だめだ、もう我慢の限界だ。
「こんな事をするなんて、どこかが世界を守ると言えるのかよ!」
俺は怒りに任せて叫んだけど、シンさんはやっぱりそろそろだろの顔を俺に見せてくれた。
「いつか大きな任務があるはずだ、その前に君がやるべきことはこんな簡単な任務で自分の鋭さを育ち事だ」
「そのいつかは一体いつなのかよ!」
暴走している俺の隣に、シンさんの相棒であるポメラニアンのヴィクが隣りにやって来た。少し心を癒したが、衝動は止められなかった。
「国光、君の考えには俺が理解できないわけでもない。しかし、誰も君と同じ事をできるわけもない事君も知っているはずだ」
え…?それはどう言う…?
「自分の服を見ろ、国光」
シンさんの指令で、俺は今着ている服を見た。
最高級戦闘兵の赤い軍服。
あ!
「国光、君がやりたいことはあいつらにとってはできるわけがない事だ。真正面で異種と殴り合える人はガーディアンスの中でもほんの少しだけだ」
だからセラフィーブリンガースのメンバーたちは化け物と言われている、特に時雨剣成さんと赤城カミトさん。あの二人は化け物を遥か超えている、何せただ二人のランクレッドエクストラだ。
「ガーディアンスに入った人は志があっても、できない事はできない。だからこのような作戦が必要だ。彼らに誰かを救えられたと実感しただけで十分だ」
「はい…しかし…」
ようやく冷静した俺はやっと理解出来たけど、心の中に疑問がある。
「受難している人を救っただけではない、この地の治安を検討する材料にもなれる。一番良いのは、そいつらはこのまま『戦利品』たちと恋に堕ちて幸福野郎になる事だ」
確かに、美人が英雄に救われたからそのまま幸せになることは、物語だけではなく、現実でもよくある事だ。
「真の戦いはあいつらにとっては厳しすぎるから、こんなささやかな誰かを助かった気持ちはあいつらにぴったりだ」
理解出来たけど、心の中のどこか理解したくない気がある。
「とりあえずこれで任務終了だ、しばらく休んで」
「はい」
体が大丈夫だけど心が疲れたかもしれない、まさか俺はシンさんに咆哮してしまったなんて…
「今の彼には、お前の話は難しいだろ」
俺が離れた時、後ろから広一さんの声を聞こえた。
「国光ならきっと大丈夫だ」
俺に対して疑問を持つ広一さんに対して、シンさんは俺を信じている。
「ところで、亜夜さんは元気か?」
「せめて凛の事を先に聞かれろよ、お前と彼女の仲は悪くないはずだ」
「それはすまん。って、どう?」
「やっと安定期に入った、体も心も」
「そうか、よかった」
亜夜さんはこの前、同じこのような作戦で救出した受難人の一人、元々はある大手会社の幹部だったそうだが、その抜群の実力が悪意に招かれてしまった、光の未来から残酷な人生に堕ちた。その妓楼で孕んでしまっただけではない、そのまま彼女のセールスポイントになってしまった、精神崩壊寸前に広一さんに救出された。
元々性格が強かったと聞いたが、今は全くそのような面影はない。
おそらく広一さんに捨てられたくないだろ。
広一さんはパートナーの凛さんの同意を貰って、亜夜さんを受け入れた。
これはさっきシンさんが言った幸福野郎だな。
正直俺も男だ、そんな事を期待しないわけがない。
しかし狙撃兵は後方にいるポジションだから、そんな機会が皆無と言える。
赤城さんの推薦で入隊できたから、半年もないのに離隊するような真似はできない。
とりあえずシンさんの言う通り少し休もうか。
俺は故郷の京都に帰ってきた。
この前シンさんはそのような試験を渡されたのも俺が京都生まれだったからだ。
世話になった綾崎様に挨拶したいけど、いきなり邪魔するなんて、追い出されるかもしれない。だから俺は一旦俺だけの実家に帰ったから、街に出た。
「りゅう、龍宝寺さん!」
街を回っている時、突然後ろからどこかで聞いた事ある声だ。振り返って見れば、そこには知り合いの女の子がいた。
「桜翔さん!?」
これは本当に奇遇だな。
「もう一度会えてきてよかったんです。ずっとちゃんとしたお礼をしたいです」
それは以前綾崎さまの命令で彼女を救った事だろ。
「それは大丈夫だ、お礼をしたいと言うなら、綾崎さまに言って。俺もあくまでその人の命令に従っただけ」
「でも実際行動したのはあなたですよ」
確かにそうだけど、それは綾崎さまに自ら介入されられないからな。
ランクレッドだから、機密権限もかなり高くなっている、だからデゥカラガンさまは異世界の神龍である事を知っていた。
そのような強大すぎる存在に介入されるより、俺の方が損壊を最低限に抑えられる。
そう思ってるけど、桜翔さんに話すわけがないから、俺は彼女の好意を同意して、彼女の奢りで一緒に昼ご飯をした。
「余計なことかもしれませんが、お財布大丈夫ですか?」
目の前のメニューが書いて数字を見て、桜翔さんを心配になった。
「大丈夫ですよ、むしろこうでないと」
彼女の好意を受け入れたから、俺はこれ以上言うわけがない。
「ではいただきます」
しばらく悩んだ後、注文したい料理を決めた。
席の間、料理の美味しさを楽しながら近況を話している、が、ガーディアンスの事を話すわけがない俺にはほとんど彼女の話を聞くだけ。
彼女に面白くないと思わせたかな?
「龍宝寺さんの休日はいつまでですか?」
「今度は長い休日だから、あと二週間くらいあります」
「では連絡先を教えていただけないでしょうか?」
「それは構いませんが」
普通のケータイ番号は持ってないが、AIはその機能を持っている。AIが受信してケータイに転送できるから、俺は彼女に連絡先を教えた。
「あの、龍宝寺さんは外国人ですか?」
番号の事だろ。擬似番号は乱数生成だから、疑われるのも当然な事。まあ、元々ガーディアンスは人知れずだから、それも仕方ない。
「護衛訓練の為に外国で訓練されましたから、帰国ばっかりなので」
これは嘘ではないぞ、ランクレッドの訓練基地は極秘だけど、絶対日本ではないと確信できる。
俺にとっては無駄話ばっかりだが、彼女との会話は確かにある程度俺の心を癒されている。
前回は護衛に専念したから、彼女を観察したが、今のようなじっくりではなかった。
ランクレッドの教官から観察は狙撃兵にとっては基本科目だから、習慣にされろって。
彼女を追いかけた野郎たちは確かに彩子の事をお嬢様と呼ばれていた…そして今この俺と話している気品、綾崎さまに及ばないが、きっと何処かのお嬢に間違いない。
でもプライベートは聞かないでおこう、この数日の付き合うだけだから、深く知る必要はない。
「龍宝寺さんって、彼女いる?」
「俺と綾崎さまはあくまで主と護衛だと言ったはずと思っていますが」
「だから聞くの」
そうか、つまり今の俺の状況か。もちろんそんなものはない。
顔は自惚れて言っても普通の程度だけ、おそらく太ってない事は唯一のセールスポイントだろ。
「いきなりかもしれませんが、私はどう?」
本当にいきなりだな!
まあ、桜翔さんは綾崎さまほど綺麗ではないけど、可愛い部類と言えるだろ。田舎っぽいの可愛さとお嬢様の気品が重ねている奇妙な雰囲気、彼女なりのミステリアスかな?
しかしこちらの状況でもある、そんな事は無理だろ。
「せめて何かリアクションしてよ」
「桜翔さんはいい人ですが、俺には上すぎる存在だから、ごめんなさい」
俺はそれしか言えないはずだが、桜翔さんが少し切ない顔をしたのはなぜだろ?そして俺が言った後、隣りにやって来たこいつは一体…?
「うわ!」
「小僧、きさまは彩子に何処か不満か!」
凄い力に俺を引き上がられた同時に、この男の正体を察した。
桜翔さんが阻止してくれないことはある程度俺の予想を証明されたから、俺は決めた。力だけで俺を勝てるわけがねえだろ、ランクレッドを舐めんな!
肘関節に反方向に折れてから、男はすぐ俺を放した。痛そうだな、俺も教官に折れられたから、その痛みは充分理解できる。
「お父さん!」
やっぱりか。予想が当たったから、俺は自分の鞄をもって、離れそうとした。
「龍宝寺さん!」
「あなたのお父さんに傷付けさせてしまってごめん、あなたの奢りと言ったが、やっぱり今回は俺が出る。じゃ」
そう、未練一つもない。元々俺らは別世界の人間だ。
「待って!さっきはお父さんが悪いから、もう少し一緒にいたいです!」
何?桜翔さんがそう言った同時に、桜翔さんのお父さんの怒りが明らかに上昇した。
「もう、俺と関わらない方がいいぞ」
店の外に出た、そこには大勢の人が俺を包囲してしまった。そして何人も見覚えがある。
「小僧、きさまが彩子を泣かさせた、覚悟ができてるよな!」
擒賊擒王と言う言葉がある、だから俺はこの場において最もリーダーっぽい奴を叩き込んだ。
あ、桜翔さんのお父さんだった。
「きさま…その瞬間の判断力、そして迷わずの行動力、実に見事だ」
俺の手刀は桜翔さんのお父さんの喉の前に刺そうとしているから、他の誰も一歩前へ出来なかった。
しかし俺は讃えられたのなぜだろ?
「お父さん!みんなまで!もう!」
今度桜翔さんの怒りの対象は俺ではない、この場にいる他の奴だ。
「すみません、お嬢様、騙されかどうか心配してから」
「はい、そうです!お嬢様の為にみんながここに集まったから」
「彩子よ、これからはちゃんと話すから、まずこいつの手を離されてくれない?」
俺の手刀は依然構っている事を気づいたが、そう簡単に放すわけがない。
「龍宝寺さん、大丈夫です、お父さんはもう手出さないから許してください」
「わかった」
桜翔さんが保証するから俺は構えを解除した。
「小僧、名前は?」
「龍宝寺国光」
「この前俺の組下を素手で倒したのはお前だろ」
「そうだ」
桜翔パパさんが言った瞬間、後ろにいる奴らは殺気を立ったから、俺は再び構えた。
「待って、これ以上の揉める事はしない、だから彩子、そいつの前から離れてくれないか?」
俺の構えを見て、桜翔さんは俺を庇うように俺の前に来た。
「お父さんが龍宝寺さんに手を出さないと約束まで離さない!」
「わかったわかった。小僧、見ての通り彩子は性格が強いが、よっぽどお前の事を気に入ったから、頼んだぞ」
「本当にこれでいいのか?」
その話を言い残した桜翔さんのお父さんが他の奴を率いて行ったから俺は桜翔さんに質問した。もう関わらないと決めたのに。
「見ての通り私の家はそう言うだから、普通の男子は私を接近しそうもなかった。龍宝寺さんは唯一の希望です」
何の希望かよ?俺はそう考え中に桜翔さんに抱きしめされた。
「お願い…私を捨てないて」
確かに赤城さんやライラさんが言った、女の涙は強い武器って、理解出来なかった俺は今桜翔さんの涙に理解された。
「しかし俺の休日が終わった後、また外国へ出張するが」
「それは大丈夫です、私は遠距離に我慢できますから」
そこまで言われたら、さすがに断ることができないな。
「わかった」
「本当!やった!嬉しい!」
桜翔さんはそのまま俺とキスしたから、周りから変な視線が見られいた。
狙撃兵だから、視線に敏感だから、やめてほしいな。
「これからよろしくね、国光さん!」
そのまま名前で呼ぶのかよ?まあいい。
「こちらこそよろしく、彩子」
明らかに俺の方が年上だから、そのまま呼び捨てにした。
この後は綾崎さまに挨拶しに伺った時、デゥカラガンさまからやるなの視線をくれた。はい、わかっています。
綾崎さまは素直に祝福された、本当にありがとうございます。
さて、どうやってシンさんに報告するがいいのか?
龍宝寺国光:ガーディアンス新人のランクレッド、シンの部隊で少し欲求不満と感じている。
桜翔彩子:この前に国光が救ってくれた女の子、ちょっと性格が強いっぽい。
お待たせしました、よろしくお願いします。




