真意
「って、お前は一体何を考えてるんだ?」
シンとカミトは医務区から帰ったからすぐ何かを争っているようだ。
「実績を持つ杏はあれほど嫌だったのに、真の一般人であるエミリにはあっさり同意した上で、簡単すぎる試練を与えたのはなんのつもりだ!」
どうやらこれは争いの原因だな。
「狙撃について、一番大切な事は何と思う?」
しかしカミトは全く関係ない事を反問した。
「狙撃技術だろ」
カミトの真面目そうな顔を見たから、シンは少し考えたらカミトに答えた。
「違う。一番大切なのはトリガーを引けられることだ」
「え?」
カミトの答えは僕にも理解できない。
「狙撃とは、一撃必殺だ。つまりトリガーを引くたびに何かの命を奪うことになる」
「それならばエミリには!」
「ここで謝らせてもらう。俺はエミリに与えたい卒業試練は、あの彼女を買った奴を自らの手で」
「おいおい!」
カミトの話は中途だけか、既に十分わかったから、シンが怒ってきた。確かにそんな奴ならカミトに手を出す方が早いだよね。
「彼女ができるかどうか未だわからないんが、今はできない方の可能性が高い」
「そうやって判断する理由を聞きたいんだが、もしエミリが卒業できなかったらどうする?」
「その時はお前に面倒を見てもらおう」
「彼女が歌続けるのか?」
「そこは問題ない、既にマーヴェレヴェス様の許可を取っていただいた」
「ならいいけど、しかし何てできないと断言する?」
「彼女の性格は甘すぎる。昔はずっと綾崎の名に守ってもらったから、人の悪意を見えなかった」
「だから今回の事件が起こしたわけか」
「卒業が出来なかったとしても、彼女の体力と洞察力を育てられる」
「わかった」
どうやらシンはカミトに説得されたようだ。しかし桜はまだしも、あの麻美さんのように想像したら何か怖くなった。
「ところで、憐の試練は?」
「彼女は支援兵科だから、レイコに任せた」
「そうか」
「文句はないのか?」
「レイコはお前よりマシだろ」
「チッ」
え?カミトはシンをツッコミしないの?珍しい。
「っていうか、相手の資料は捕まったと言うのか?」
「えりなは頑張ったからな」
カミトはアリスになにかを命令した後、シンのAI「グライラ」は新しい資料を貰ったようだ。
「お前の真意はもっと深くのはずだ」
シンはその資料に目を通した後、カミトにわけわからない言葉を吐いた。一体どう言う意味だろ?
「さすが我が半身」
「って?」
「それほど複雑ではない、狙撃兵科の訓練は目標を観察する事は重要だから、せめてエミリに自分を守れるように訓練させたい」
「おい、お前は三日しかエミリの事を知らないのに、今の兄っぽい顔は何の事のかよ?」
「俺は妹持つの兄だからな、つい保護心が起きてしまって」
「なら最後は俺なりの兄っぽい顔させようぜ」
「?」
カミトのそのシンに対して綺麗な疑問符がある表情は一体どうやって出来たのか?僕は真似したいけどできなかった。
「できればエミリはA組にしたい」
「理由は?」
「正直お前には説明が不要だと思ってが。まあ、一般人が多いB組では彼女を知る人が多くかもしれん。そんな迷惑を避けたいと言うなら、名前を変えてA組に入るのは上策だと思う。それにエミリの弱さに杏は何とかするんだろう」
そう言う事か。
「それは既に手配している。ところで、さっきからお前の通信が入っているようだ」
「あ、本当だ!しかもクロエからだ。何々、相談したい事があってから面会したいって」
「俺は拒否だと思うか?」
シンはクロエからのメッセージを読んだ後、目線でカミトにどうするって聞いた。カミトの答えもあっさり同意されたから、シンは少し喜ぶになって来た。
「お前も付いて来いって書いているけど」
「全く意味分からねえな。まあ、なにか面白そうだから行ってやる」
「お前は実は暇だったよな」
シンの冷静なツッコミはカミトにスルーされた。
お待たせしました、よろしくお願いします。




