ナツ(立夏)、ウィン(美冬)、へスト(智秋)登場
やっとケンのパーティーメンバーが話に出てきました。ちなみにこの3人も後々特殊な職業につきます。こうご期待
今日は土曜日、時刻は12:00、家には僕、父さん、母さんがある人物の帰りを待っていた。
ガチャ
誰かが玄関の扉のカギを開けて家に入ってくる。
「ただいま」
「「「お帰り、立夏」」」
今日は僕の妹、立夏が尾峰おばさんのペンションのヘルプから帰ってくる日。立夏は自分の部屋に荷物を置くとリビングのソファに座りくつろぐ。
「やっぱり、家は落ち着く~」
「ペンションはどうだった?」
「すごい人だったよ。お客さんは山登りブームを危惧して少し早めにペンションに来たんだって。私的には夜天体観測できたからよかったけどね」
「よかったわね」
「うん。こっちはどうだった?」
「特に何も変わりはないわね。あ、今日は立夏の好きなものを作るからね」
「やったー。あ、あとで兄ちゃんの部屋に行くから一緒にゲームしよ」
「ああ、わかった」
僕が部屋でいろいろしながら待っていると
コンコン
「兄ちゃん、入ってもいい?」
「ああ、いいよ」
立夏がVRの端末を持って部屋の中に入ってくる。
「美冬姉と智秋姉も一緒にやりたいって言ってたよ」
「ああ、聞いてる。2人とは3時ごろにセンターの広場で待ち合わせしてる。で、どうする?先にプレイしとく?」
「一緒に始めたいから兄ちゃんの『WMMP』の話を聞かせて」
美冬とは多田美冬。僕達の隣の家に住む幼馴染で今福引で当たった旅行券で家族旅行に行っており今日帰ってくるそうだ。僕は立夏に時間が来るまで今までの『WMMP』の話をしてあげる。そして時刻は14:50、僕らは『WMMP』の世界にログインする。
ログインして僕は待ち合わせの時間が来るまで畑作業をしようと外に出る。
「お兄ちゃん、こっち来て!」
すると家の近くで作業していたヒミコが僕を見つけて腕を引っ張ってある場所に連れていく。
連れていかれたのは世界樹の苗木を植えた場所。そこにはシズクとヒビキもいた。世界樹の苗木だがすでに苗木ではなく全長10mまで育っていた。
「兄さん、苗木から若木に育ったみたいでいくつかアイテムが採れたんです」
アイテムを見てみると
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世界樹の若木の枝
ランク4
品質:高品質
解説:世界樹の若木から抜け落ちた枝。枝というが世界樹の若木自体巨大なため、普通の木材位の大きさがある。魔力を多様に含んでいるため様々な武器に使われる
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世界樹の若木の葉
ランク4
品質:高品質
解説:世界樹の若木から抜け落ちた葉。魔力を多様に含んでおり様々なアイテムの素材として優秀である
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うわぁ、世界樹という点からヤバい素材と思ったけどこれはヤバすぎる。マナの木材がかすんじゃったよ。それも若木なんだよな。これ、成長しきったらどんなランクになるんだ。とりあえずできた物はしょうがない。とりあえずシズクの杖用にバイロンに渡すか
世界樹の素材は後にして、集合場所に行くか。小屋からセンターの街に行き噴水に行くと何人ものプレイヤーが噴水の近くに集まっていた。周りを見回していると
「兄ちゃんだよね」
一人のプレイヤーに声を掛けられた。振り返るとそこには3人の女性プレイヤーがいた。
1人目は茶色の髪を後ろでポニーテールにした人族の女性でプレイヤー名はナツ。名前からわかるように彼女は立夏のアバターだ。
2人目は肩まで伸びる白銀色の髪を持つエルフ族の女性でプレイヤー名はウィン。彼女は向かいに住む幼馴染の多田美冬のアバターだ。
3人目は腰まで伸びた金髪の髪の先端をリボンで結んでいる人族の女性でプレイヤー名はへスト。彼女は家の都合で先日まで外国にいた如月智秋のアバターだ。
「僕が一番遅かったみたいだね。ウィン、へスト、お帰り。元気だった?」
「久しぶり、ケン」
「お久しぶりです、ケン君」
「ウィン姉とへスト姉はさっき会ったんだ。それにしても兄ちゃんの装備他の人と全然違うね。なんかシュッとしてる」
「これでも防御力は高いんだぞ。確か皆の職業は」
「私は【剣士】だよ」
「私は【魔法使い】と【裁縫士】を取ったわ」
「私は【僧侶】と【武闘家】です」
順番にナツ、ウィン、へストである。ナツは最初から剣でばっさばっさ敵を倒すって言ってたし、ウィンは近接より魔法が好きで趣味が裁縫だから。へストはパーティーのバランス的にヒーラーを選んでくれたんだろうな・・・うん、わかってるよ、何で【武闘家】を取ってるかだよね。これはへストがリアルで合気道とか護身術を習ってるからかな。
「まずは一番安い装備で必要最低限の装備を揃えてナツの『AI』を探索するだったよね」
「うん。早速行こうよ」
アップデート後、プレイヤーは最初3000G渡されていた。この3000GはNPCの露店で必要最低限の装備を整えることができるお金だ。このお金を使ってナツは品質が悪い鉄の剣と革の鎧一式を、ウィンとへストは品質が悪い杖とローブ一式を購入した。
僕がもっといい装備を買おうかと言ったんだけど、みんな最初は自分たちで頑張りたいんだって。装備を整えた僕たちは早速ナツの『AI』へと転移した。
「じゃあ、簡単に説明するね。小屋を見つけてるってことは水玉と緑玉は手に入れたってことだよね?だったら数日は大丈夫だけど水玉と緑玉がなくなったら餓死、脱水死するから、まずは水と食料の確保から」
まあ『ファースト』に行けるから実際は魔物を狩って素材を売ればセンターの街で飲み食いできるんだけどナツたちはできるだけ僕の冒険通りに進めてみたいらしい。
「まず水だけど魔法で生み出す・川か海の水を飲むかだけど、ここで一つ注意点。川の水をそのまま飲んだら状態異常になってそこまで水分は回復しないし海水の水を飲んだら逆に喉が渇いちゃうから。じゃあどうすればいいか」
「はい!」
「はい、ナツ」
「水を汲んで火にかけて殺菌します」
「正解!だったら必要な物は」
「はい!」
「ウィン」
「水をくむ器と火が必要です」
「正解!ということでまず火をつけたいと思います。火は魔法か『火打ち石』をつかって用意します。今回は火打石を使います」
火打石だがセンターの街の露店で売っている。これでアイテムの心配はせずに魔法が無くても火がつけれるようになった。まあセンターの街に料理や洞窟探検用のランプ、光魔法のマジックロールも売ってるから火打石ってそこま で重要じゃなくなったんだけど。




