ヴィオラとゴロンガ山道の崖へ
ゲームアナウンス『』
アイテム名〖〗
スキル名⦅⦆
職業【】
さて、ゴロガ山道へと向かうか。本当は農作業を終えたらゴロガ山道へ行こうとしてたんだ。何をするかって?例の発見アイコンを確認するんだ。そのために『頑丈なロープ』も作ったし。
⦆テレポート⦆を使わずに(だってゴロガ山道に用があるから)ゴロガ山道を歩いていると
「ホムラ⦅ファイアーブレス⦆、茶々⦅ブレイブ⦆、セイラ⦅アクアショット⦆」
数メートル先で赤い鳥と茶色い狸、青い猫を連れ立った女性のプレイヤーがウオークプラントと戦っていた。アレはヴィオラじゃん。以前はホムラだけだったのに他に精霊が増えたんだ。
戦闘が終わりヴィオラはこちらに近づいてくる。
「こんにちは、ケンさん」
「こんにちは、ヴィオラ。精霊が増えたんだね」
「はい。ケンさんの情報の通りに図書館に行ったらいくつか精霊を発見するイベントが発生してこの2人にあったんです」
ヴィオラが2人を紹介してくれた。茶色い狸が土の下級精霊の茶々、青い猫が水の下級精霊のセイラというそうだ。今日はゴロガ山道で2人のレベルアップをしに来たそうだ。僕もヒミコ達を召喚し茶々とセイラに紹介する。僕とヴィオラは従魔たちが仲良く戯れるのを見ながら今後の事を話す。
「ケンさんもレベル上げですか?」
「いや、偶然見つけたイベントの手掛かりを探しに来たんだ」
「そうなんですか・・・。あの私もついて行っていいですか?」
「いいよ。別に秘密にしてるわけではないし」
こうしてヴィオラとパーティーを組んでゴロガ山道の洞窟に向かうことにした。以前の場所に着くと僕はヴィオラに説明をした。
「そんなスキルがあるんですね。スキルを頼りに崖を降りたけど途中でツタが途切れたため前は諦めたと」
「うん。今度はロープを作ってきたから再挑戦しようってわけ。一応崖を降りる時はなるべく軽くした方がいいよ」
僕とヴィオラは召喚獣たちを送還しロープで少しずつ下におりていく。降りながら何度か確認したが頑丈なロープの耐久性は素晴らしく少ししか減っていなかった。これは錬金術のおかげかな。以前到達した場所よりさらに下におりると
「うわあぁ」
「ケンさん!」
僕がいきなり崖の中にめり込んで消えてなくなり、ヴィオラはその光景を隣で見ており驚いて声をあげた。僕がどうなったかというと
「洞窟?」
そう、壁を抜けるとそこは洞窟だった。慌てて後ろを振り向くと入り口がぽっかり空いていた。すぐにヴィオラに現状を伝えようと入り口から顔を出すと驚いた顔をしたヴィオラがロープでぶら下がっていた。
「ケンさん、壁から顔が出てる」
どうやらこの壁はホログラムの様なもので外からは崖に見えるが内側から見ると入り口になるみたい。ヴィオラも恐る恐る洞窟内に入ってきた後、この洞窟を詳しく捜索するためにヒミコ達を呼び出した。捜索する事10分
「特に何もないわね」
「ああ、これだけの仕掛けで何も無いわけがないはずなんだけど、何かキーアイテムでもいるのか?それとも条件が違う?」
一応、壁を叩いたり、少し壁を掘ってみたが特に何も発見できなかった。うーん、アイコンはばっちり反応しているんだが・・・あ、そうだ。あのスキルを使ってみよう。
「⦅サーチ⦆」
そう、特に必要性が無かった⦅素材収集家⦆のスキル⦅サーチ⦆。あれからいろいろ実験してみたがどうやらこのサーチは壁、水などを貫通して一定範囲内にあるアイテムを知らせてくれるみたいだ。このスキルでいくつか地中に眠っていた鉱石も取り出すことができた。
「うん?結構地面奥深くに反応がある」
⦅サーチ⦆を使ってみると地中深くに大きな反応があった。これは宝箱かな?⦅サーチ⦆はアイテムの種類、大きさにより反応する色、大きさが変わる。宝箱の場合、鼠色の大きな球体の反応だ。
僕と地面を掘るのが得意な土の精霊である茶々は頑張って反応がある場所まで穴を掘ってみる。すると大きな宝箱が出てきた。ちなみに結構深く掘ったので穴の入り口にはヒミコ達に立ってもらっていて何かあったらロープを垂らしてもらおうと思っている。宝箱を掘り出し、僕とヴィオラで開けてみるとそこには2つのスキルロールが入っていた。
「えーと、なになに⦅チェンジスロット3⦆?何これ?」
アイテムを撮ってみると洞窟内が突然揺れ始め、画面中央にカウントダウンと共にあるフレーズが現れる。
『洞窟消滅まで残り1分10秒』
はぁ?罠だったの?とにかく急いで脱出しなくちゃ。でも今からロープを下ろしてもらって登っていたら間に合わない。どうする・・。くそ時間が経っていく。ヴィオラもどうすればいいのかわからずあたふたしている。
「兄さん、大丈夫?」
周りの異常に気づき、不安そうに穴の上から声を掛けてきた・・シズク・・そうか。
「ヴィオラって泳げる?」
「え?突然どうしたの?泳げるけど」
その答えを聞いた僕は
「シズクは僕達に当てないようにこの穴に大量の水を注ぎこんで」
シズクに命令を与えると僕もすぐさま水魔法で水を生み出す。ヴィオラも僕の作戦に気づいたのかセイラを呼び出し水魔法を放つ。すると穴の中はすぐに水が溜まり一気に穴の出口までたどり着く。僕とヴィオラは召喚獣たちを送還して入り口に向けて走り出す。入り口まであとちょっと、時間もあとちょっと。僕らはアイコンタクトをすると洞窟の入り口のひもに向けて大ジャンプ。それと同時に洞窟は崩れふさがれる・・・。
「危なかった~。もうちょっとで押しつぶされるところだったわ」
「ああ、急いで上に戻ってスキルを確認してみよう」
僕たちは急いでロープを登り、頂上に着くと先ほどのスキルの確認をする。
「これって結構すごいスキルね」
ヴィオラの言う通り⦅チェンジスロット3⦆は破格のスキルだった。効果はこのスキルには3つ他のスキルを設定できて、たとえ戦闘中でも選択したスキルの入れ替えが可能になるそうだ。つまり間接的にスキルスロットが2つ増加されたわけだ。
僕の場合どうしようか?⦅伐採⦆⦅採掘⦆とかの採取系のスキルを入れ替えても面白いかも。あとは⦅短剣術⦆とか⦅大槌術⦆とかの入れ替えもいいな。とりあえずヴィオラと話し合った結果、このスキルの話は2人の秘密にすることにした。こうして最後にいろいろあったがヴィオラと別れた後ログアウトして、就寝した。さあ明日はとうとうあれだな。




