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ラブリーファンタジー  作者: 由自不
アナザーライン(仮タイトル)
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23 乗っ取られた精霊祭

とうとう迎えた精霊祭初日、始まりは開幕宣言から始まる訳で恒例ならフォースの人気者フォースの守護者が演説をするのだがファーストの王が直々に来賓されるということでフォースの守護者は簡単な一言だけ述べるいわゆる祝辞だけの役割だ。本来ならフォースと精霊祭の歴史ある歩みについての熱い思いを演説し、これから3日間精霊様をお呼びする為に祭りを全力で楽しもうと演説するはずだったのだがその役割はファーストの王が担当することになった。


まあ俺としては誰が宣言しても良いんだがとにかく精霊祭の成功率が上がるなら誰が開幕宣言しても良い。


予定通りフォースの守護者が簡単な祝辞を述べ壇上に王が立った。



そして()()()()()


エルフ呼んでねえ


え?ファーストの王が簡単な祝辞で退場しちゃったんですけど?


エルフ王は超絶にはるをリスペクトする王様なので嫌な予感が止まらない。

どきどきしながらしゃべりだすのを待つといざしゃべり出そうとしてエルフ王が固まった。



????????


エルフ王は簡単な祝辞だけして退場してしまった。



え?誰が開幕宣言すんの?

エルフ王より偉い人居たっけ?



エルフ王の後に壇上に立ち上がる勇者は無駄にデカイモニターを担ぎ上げるふぉぉぉぉぉぉおじさんだった。


『皆さん初めまして本日は私の披露イベントとついでに精霊祭の為に集まってくれてありがとう。新AIいわゆる神様に就任しましたよろしくね』


悲報精霊祭、神様に乗っ取られた件について



ちゃっかり俺の用意したテーマ曲が裏で流れててとてもポップだ。


祭りだからポップなのは合ってるけどなんか間違ってる!!


どこで観てたのか神様が直々にこの祭りでの見所紹介や夕方~夜の部での芸披露の演目なんかも紹介してくれる。それぞれの演者は1分の持ち時間を使って軽く一部分だけ披露する感じだ。


なんちゃって披露のプレイヤーは1分じゃクッキングできないので完成品を直接神様に献上するという形(虚空に消える)で終わる。

神様がこれは絶品だ。と宣伝したことで一番の歓声が上がった。


神様容赦ねえな(笑)


そんな訳で精霊祭改めて神様披露祭ついでに精霊呼び出し祭の開幕が宣言されたのであった。


皆で盛り上げて精霊を呼び出すパワーを高める祭りは神の目出度いお披露目に私が呼んでるんだからさっさと祝いにこないと殺すぞ?的なヤンキーを思い起こされるような残念な祭となった。



実は精霊祭の準備中に実際の活動憑依先のゴーレム作成依頼が、こっそりプライベートクエストに入ってた訳だが流石にそのままの姿で祭り見学されたら神の近くだと畏れ多くて盛り下がるのでモブに変身できる変装の魔道具ならぬ神具も作った訳だ。正確には仙術のエネルギーで運用するから仙具かもしれないが神の力に触れて発現する力なので似たような物だろう。


実際にその姿で食べ歩きする訳じゃなくて買い食いの場合一旦憑依ゴーレムで買ってインベントリーにしまうていで虚空に消えて直接神様が食べるという感じらしい。そこらへんは製作途中でAIチャンネルの神様も相談して決めたことで他にもお忍びで楽しめるように目線の位置にカメラがあったり感触のリンクする手袋をつけたりと色々と工夫されている。


まあこんなのはお遊びみたいなもので神様が本気で下界で遊ぼうと思えばH∧Lみたいに御神体のアバターを作って使うという手段もあるのだがそれをやるとかなりリソースを喰らうからあんまり必要のない所で力は使いたくないらしい。

まあそういいつつも水面下で日に日に力が増してるらしいのだがそこらへんの事情はきっと俺に説明しても理解できないか知らなくても問題ないことなのだろう。


神様の憑依ゴーレムの活動が問題無さそうなので前から娘達と一緒に練習してたサプライズショーの第一段の準備にとりかかった。



予定時刻になるとフォースのあちこちに設置された告知スピーカーからサプライズショーの宣伝がされた。


いよいよ始まるのだ。プレイヤーが自由に空を飛べるというエンターテイメントが



そう第一段は飛行訓練で軽く語った航空ショーの大人数バージョンだ。



そして1通りの技の披露が終わったら今度は同じく自衛隊の儀仗隊がするような音楽に合わせて統率のとれた飛行演舞の披露だ。


それが終わった後は好きな色を出すことのできる煙幕の魔道具を使った空中アートショーだ。


この煙幕の魔道具も例のごとくなんの役にも立たないネタアイテムなのだがこの煙幕の魔道具は込める魔力量によって煙幕の発生時間がリアルタイムで変わるという仕様があり書き始めと書き終わりに向けての発生時間を短くさせて描いていけば完成アートが完成してから1分後に綺麗に消えて次の空中アートを作ることができるというその場限りの芸術ショーができるという訳だ。


本当なら姉ちゃんとおっさんも含めた24人で完成される絵だったので披露できるパターンは、減ってしまったが高所恐怖症のフィリップスが少しだけ存在感を増す程度の配置で何故か姉ちゃんも同じように無くてもまあ問題ない位の配置ばかりやってたからそのままでも使えるパターンが多かったのが幸いした。


演目の最後に今は空中飛行の教師育成中なので近日空中飛行訓練施設を公表すると告知した。


サプライズショーの第2幕は風鳥と雷鳥と癒しのガラムのコラボによる上空に精霊幻想ショーである。


初日のサプライズショーはこんな感じで2日目はカラクリで作った機構による自動演奏音楽ショーである。

同時開催は初日からあちこちのスタンプラリーではんこを集めると浮かびあがるヒントを集めて秘密の景品交換所で色々な豪華景品が貰えるという出店や普段からの店の両方利用しないと答えにたどり着けないようになっている


なんせ秘密の景品交換所はインベントリーがNPCにも普及されたことを利用しておよそ祭りに遊び疲れてただの休憩中の人に見えなかったり、一軒家でくつろいでる人だったりするからだ。そう秘密の景品交換所は複数あり、グループごとに、別々の景品交換所にたどり着く仕組みとなっている。


豪華景品の中身はとにかく豪華だ。今の俺からしたらはした金だが普通に金貨数枚~数百枚のものだったり、注文期限付きの無料のリフォームの権利だったり(流石に10年先に使われたら対応できんしな)、神の晩餐が出てくる幻の料理の体験権利(何気にこれは転売すると一番高い)だったり、様々だ


そしてサプライズではないが2日目は精霊信仰の者達による選りすぐられた精鋭による演舞が始まったりする。


そうこれらは全て精霊祭改め神様披露祭ついでに精霊呼び出し祭(名称が酷い)のフィナーレの為のお膳立てに過ぎないのだ。

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