19 増殖するG の陰
先日の奴隷商の一件で気づいたのだが俺はお金を稼ぎまくっていたらしい。
のんライの時は姉ちゃんが羽振りよくがんがん溶かしてくれてたのでまったく気づかなかった。(公式イベントは課金又は膨大な通貨溶かす系が多い)
まあ原因のほとんどはのんライ終了で消滅したはずだった備蓄アイテムが大量に戻ってきてそれをほんの一部だけ売り払った事が原因なんだろう。のんライでは生産職がしのぎを削る戦いをしていたのでアイテム価値が暴落していたのだ。まさかここまで高値で買い取られることになってたことなんぞ奴隷商の件で大金を持ってたことに気づくまで全然気づきもしなかった。
それに本来ならかかるはずのお金を俺はほとんど使ってない。
生産職は熟練度を育てるのに湯水のようにお金を使うそれこそ自転車操業だ。
このサイクルを止めてしまえばライバルにレベルを取り残されてしまい、より安く買い叩かれる。だから必死に売上を使い上級プレイヤー向けに良質な素材を買いそれで今できる最高の装備を作る。それだけではなく少しでも熟練度を上げる為に損失額覚悟で安い素材も買い漁る。
それがトップを突っ走る生産プレイヤー同士の戦いだ。
そんな自転車操業から脱落していった準トップ層がギルドに拾われてギルド専属として夢の莫大な利益を諦める代わりにギルドから融通して貰った格安素材で修行を続けてトップに返り咲く事もあれば理解を得られずに諦めて最低限依頼された分だけ淡々と装備を作る生産プレイヤーもいる。
中には魔道具ギルドに雇われた生産プレイヤーのように半官半民というスタイルで国(?)の依頼でお金を貰いつつ熟練度を稼ぎつつ良質質な魔道具の販売をし、常に利益が出る事しかしない生産プレイヤーもいる。
そうした事情に比べて俺は少々特殊だ。
なんせ湯水のように使ったのも姉だがその前にお金を用意したのも姉なのだ。
まあいってみれば姉が稼ぎ、俺はひたすら金にならない熟練度稼ぎを繰り返したともいう。
普通なら途中で姉も金策に疲れ、どこかで破綻するはずだった。なんせ生産ガチ勢にぽっと出が勝てるはずがないのだ。突き詰めていうなら生産職の熟練度とはすなわちどれだけその系統のアイテムを作ったかの1点なのだ
1日のほとんどを生産に捧げるガチ勢が作るポーションに後追いで半分の時間しか生産活動をしなくて更にその中でもポーションにかけた時間は全体で見たら少ない俺が熟練度で離される事はあっても追い抜くどころか距離を縮める事すら無理なのだ。
1ヶ月の差は毎月1日分縮められたとしても30ヶ月かかるのだそれが1年分の差ならその差を縮める事がいかに絶望的な差なのかはいうまでもないだろう。
もしあの変態達がシステムの仕組みを正しく理解していたなら運営がGと恐れた人物は俺ではなかったはずだ。
そして俺は廃人とは違い実は生産に使うお金はSが取れないと躍起になった建築と調薬以外はかなり少ない方なのだ。
熟練度上げの為に金をどぶにじゃぼじゃぼ捨てるような金にならんアイテムは確かにかなり作っているが金にならんアイテムを作ったのはせいぜい中級卒業までだ。廃人どもは更に大変な熟練度が必要な上級になってもずっとそれを続けていると思うと尊敬の念すら覚える。
壁殴りなんかかなりコスパが良いのだ。純粋な製作の為に素材に道具を振り下ろすか壁に振り下ろすかの違いだ。とはいえそれは道具を使う熟練度なのであって純粋な生産活動での熟練度ではない。無限の資金があるなら常にその道具で作り続けた方が早いのは間違いない。すりバチで壁を殴った所で多少の混ぜ動作の熟練度が上がった所で一分の工程だけ熟練度が上がったとしても薬作りは上手くならないのだ。
まあでも決定的に有利な点はあった。オートの時にも触れたが器用と俊敏と熟練度に依存する以上器用と俊敏で圧倒していれば残りの熟練度が近づく程にオート生産の速度は加速度的に上がり絶望的なはずの差は縮んでいくのだ。
なんせ、何故かその道一筋の特級が最上級の素材を使って作ったアイテムに中級総なめが中級素材を使っても勝てなくても上級相手なら中級素材で充分勝てるのだ。その時に最上級ではなく中級を使った分だけこちら側ができる値引き幅も大きい。向こうは同じ土俵に上がってしまったらじり貧待った無しである。
それにどれか1つでも上級に達したらその瞬間他の系統でも品質が上がる。そこから先は先頭を走る生産プレイヤーですら中級素材で作り続ける俺の射程圏内へとどんどん近づいてくのだ。
相手が最上級素材に対してこちらはまだ2段階変身を控えてるボスキャラみたいな反則状態で追い詰めることもできる。
相手からしたらなんでそんな赤字設定で売るんだよと頭を抱えていたはずだ。余裕で黒字だったけど。。。
まあそんな訳で散財だ(え?)
コスパの悪さ関係ねえ
よし学校を作ろう。
孤児院増設だ。
職業訓練私設だ。
疫病対策で病院だ。
美食コンテストの優勝賞金の寄付だ。
小説コンテストの優勝賞金の寄付だ。
美術コンテストの優勝賞金の寄付だ。
後なんかあったっけ?まあ良いやそこら辺は偉い人がなんか思い付くだろ。
そんな訳で深雪を連れ回し町の代表者が住んでそうな立派な建物を訪ね、それらの公共事業への寄付金を最近荒稼ぎしてると有名なG名義でどんどんやってもらった。
各種コンテスト関連は寄付が多すぎだと言われたがGからの寄付金が尽きるまで毎年恒例にして何回も開けば良いと一蹴した。
俺が思いつかなかった施策はスラム対策や犯罪者対策、魔物対策なんかだ。
逆に学校や病院はものすごく感謝された。
今までやりたくてもできなかったらしい。
そういえばこっちの世界では勉強したくてもできないんだっけか。。。
G様に感謝をお伝え下さいと泣きながら言われたが。。。
何も考えずクッソ軽いノリでやらかしたとは言えず微妙な気持ちで必ず伝えておきますとなんとか返したのだった。
帰ってから深雪はあっさり子供達にその事をばらしてしまい、キラキラした眼で見られてめっちゃ居心地が悪かった。
ちなみに俺はセカンドだけのこととして話してたつもりだったのだが何故か未解放の町の分までの規模での会話だったようで。。。各地にG基金の名目で広まってしまうのだった。
これがたび重なる魔物襲来で希望を忘れていた人々に未来への希望を与えた
第二次Gの奇跡と呼ばれるのだった。
筆者一言
そりゃ感涙しますよ。
そして深雪さんがばらさなくても時間の問題でした。
喜ばれた施策
ファースト学校病院犯罪
セカンド学校スラム犯罪孤児コンクール
サード学校コンクール
フォース魔物病院学校グルメ(上級プレイヤーの指揮爆上がり)
フィフス魔物(解放作戦準備中)解放と同時に基金解放
シックス物資不足(超人が守護する町)フィフス未解放の為迂回路使用により基金到着は1ヶ月後予定
セブンス物資不足(植民地状態)レジスタンスを通して支給中地下学校&病院建設中
シークレット天空都市(公式未解放都市)急ピッチで王家に眠る転移門の解析中
筆者からの一言
↓
おい!最後の!それはアカンやろ(笑)
え?エルフが居ないとプレイヤーは行けないから大丈夫?
。。。何も言えねぇwww




