14 溢れる笑顔でお帰りなさい!!
「ぐ!」
強烈な痛みに教われ意識が急に覚醒する。
久しく忘れていた強烈な痛みに全身から脂汗が吹き出だす
胸が締め付けられる感覚に襲われ、痛みのせいで上手く呼吸ができない。
何故?
苦しみのたうちこの強烈な痛みから少しでも逃れようと意味もなくあがく、しばらくその痛みに悶え苦しんでいると、今度は先ほどまで襲っていた焼けるような痛みが消え、今度は急激に底冷えするような寒気が襲ってくる
ああ、この感覚は知ってる。
俺、死ぬんだ。
死ぬ直前に流れてくる走馬灯には何故か知らない光景が流れてくる。
そして意識が途切れた。
「し」
「し」
「しょう」
「もう師匠良い加減起きてください。」
目の前にネズミ耳をつけたパーカーの女の子が馬乗りになってポカポカ叩いてくる。
うん。くそ痛てえ
「おはようミュー、えっと今何時?」
「もう何寝ぼけてんですか?うちのグループだけ監督居なくて訓練できないんですよ!」
「悪いすぐ着替えて向かうから先に行ってくれ」
何か忘れちゃいけない重要なことがあった気がしたが寝坊したことと弟子を待たせてることに慌ててた僕はすぐにその事を忘れてしまっていた。
「。。。師匠が私の名前を呼んでくれた?」
孤児院から通うあの娘達と違い俺は修練場のすぐそばに建てたログハウス風の間に合わせの小屋に住んでいる。
「あんにゃろう閂壊してやがる。」
でも気づいてた様子はなかった。
不思議に思いながら今日の予定に閂の取り替えを頭のメモに書きなぐり使う人が居ない不人気なサルのシューズとグローブをはめ修練場に小走りで向かった。
「はる君おはようミューちゃん達待ってるよ~」
「深雪、おはようすぐ向かうわ~」
邪魔にならないように壁際を駆け抜け急いで向かう。
「あ、こっちじゃなかった。すまん壁際邪魔するよ」
「おはようございます、師匠ミュー達ならそのまままっすぐですよ」
「サンキューエリーゼ」
「へ?」
さっきからなんか皆様子変だな?
訓練中なのにボーっとしてたら危ないんだが
不思議に思いながらネットの裾をめくって待ちぼうけの5人に謝る
「すまんな寝坊した。準備運動は終わってるか?」
「ばっちりです。いつでもいけます。」
「んじゃ昨日ぶっつけでクイックキックターン決めてたアリスからな」
「はい!ガンバ。。。ふぇええええ」
「師匠?どこかで頭ぶつけました?」
「ミーア何気に失礼だぞ。何か変か?」
「えええええ、へ、変じゃないですううう」
「あんた達、驚くのは分かるけど良いことなんだから喜びのは後にして切り替えなさい。浮わついた気持ちでやってたら怪我するわよ?」
ネットの裾を捲った姉ちゃんが弟子に一喝する。
「あんがと姉ちゃん」
「。。。くっまだ無理か私お姉ちゃんなのに」
なにやら不満顔の姉ちゃんだったがネットの向こう側に行ってしまった。
今日は皆ちょっと落ち着きないな。。。
すっかり忘れてたけど修練場に夜のうちに並べて置いた名前の刺繍付きのセットで皆ちゃんと着こなしてるな。
逆噴射のやり方教えてないけどいきなり扱えるんだろうか?
1通り終わった所で全員集めて肩パットの逆噴射の説明をする。
いきなりぶっつけで使うと驚いて操作誤るかもしれんからなぁ
仕組みと動きを物理視点で説明するよかどんな感じになるか実際に見た方が分かりやすいだろ。
「んじゃどうなっか実際にやってみるわ。」
羽でスーっと浮いてキックを重ねて壁際でどんどん加速させてく。前のジグザグ多段キックとは違って動きはひたすら壁際にて加速重ねるだけだから何やってるかは分かるだろう。
そして俺はトップスピードでネットに向かって突っ込んでいき、大体残り1/5位の所で逆噴射を起動する。」
その瞬間爆音が響き
キーン
何も聞こえね。
「何言ってるか聞こえんがとりあえず説明するな。。。まあ事故るよりはましって考えでつけた緊急逆噴射装置だからまあ結構空包が凄いんよ。まあ結構最悪な事故を防ぐ代わりだから爆音にびびって気絶すんなよ?」
「ん?どうしたチーネ?今話されても聞こえねからちょっと待っててくれよ。」
「ちょっなんで泣いてんの?あー自然回復待とうと思ったけど埒あかんからポーション使うわ」
「ってうぇ!!!」
「聴こえるように治したのに状況が分からん」
「本当に今日はどうしたんだ?」
なんで泣いてんの?
あーもうこんな時はとっておきのあれやるっきゃないわ
「『アイテムボックス』えっと?確かこの辺にあったあった半年使ってなかったけどノンライの時のままだなうんエメラルドハーブにアップルパウダーとカップとティーポットをっと『フリージング』『ドライ』うん良い感じだ。『クリエイトホットウォーター』」
うんうんやっぱり良い香りだな。
うん?なんで皆ポカーンとしたんだ? あ、そっかお茶会にはテーブルとイスとお菓子必要だったわ。そりゃ立ちっぱなしのお茶会なんてリラックスできないし、お茶うけないとダメだよな。
「えっと『アイテムボックス』テーブルとイスっとん~お菓子なにがあったかな?あ、これなんか皆食ったことないんじゃないか?ほいっとシュークリーム
よし丁度そろそろ良い感じだから淹れてやるなおーいお前達どーしたんだ?突っ立ってたらお茶会できないだろ?一息いれたい時はやっぱこれだよな♪」
何故か皆ビクッてなったと思ったら素直に座りだした。魔法で皆の目の前にお茶とシュークリームを置いてやるとこっちを伺ってた。
「あーホストが先に安全だってアピールに一口食べるんだっけ?お前達実は育ち良いだろ?うんめちゃくちゃ旨いぞ。ほら特製アップルティーは淹れたてが最高なんだからいつまでも香りばっかり楽しんでないでないで飲んでみてくれよ。実はこれ素材集め死ぬほどきっついんだぞ(笑)」
「ふえぇぇぇえええ」
「みゃぁぁぁぁあああ」
「美味ぁぁぁ」
あーあれ?ノンライ名物最高評価だと神の晩餐が見れるやつ体験したことないのか?あれ初めて見た時いきなりバグったと思ってビビるよな
え?俺が料理作ってあげてない?んんん???
「あれ?俺なんかやらかした??」
「「「「「「気づくの遅いわ~」」」」」」
とりあえず落ち着く為にちょっと冷めたお茶を一口うんやっぱり美味い
もう飲めることなんてないのに何故か最終日に無性にやらなきゃ駄目な気がして最高素材の乱獲したんだっけなもう作れる事なんかないのにな。。。
ああ、そっかぁあの日々は帰ってこないんだ。。。
「ありがとう。目が覚めた。あ、ちょっと席外すな。姉ちゃんちょっと来てくれ。」
「『コールフレンドGMNo.7』」
「おいっす俺だ。悪い、めちゃくちゃ寝坊したわ待たせたな大精霊ガラムまだ持ちこたえられてるか?ノンライ最終日の約束やっと思い出せたわ。悪いが後1ヶ月死ぬ気で踏ん張ってくれ。今日から弟子育てながらちょいちょい精霊の好物と物流に流してくから待っててくれ。とりあえず今日から弟子に美味いもん腹はち切れる位めちゃくちゃ食べさせなきゃならんって超重要な使命が待ってるからよ。頼んだぜガラム。後他の皆にも宜しくな。」
「さて、姉貴ラブリーファンタジーで何が起きたのか教えてくれ。ノンライの最終日から急に目が醒めた感覚なんだわ。」
「今はプレイヤーネームの方が良いのかな?お帰りなさいはる」
システムメッセージ
邪悪なる封印が一部解かれました。
人物記憶が回復しました。
ノンライにお帰りなさい復帰ボーナスにラブファンへの継承が当たりました。
インストールしました。
新作ゲームラブリーファンタジーをお楽しみください。
マスターお帰りをお待ちしてました。また会えて嬉しいです。
このログは消去されました。
筆者からの一口あり↓
色々急展開ですが別に物語が加速する訳じゃありません。
普通に封印の綻びが一気崩れただけです。
後タイトル『Gの凱旋』にしそうになりました。あっぶな~




