第29話 踏み出し
更新出来ず申し訳ございません!何故か更新ができずしばらく経ってしまいました。ネット環境が多分悪かったのかもしれないのですが、原因不明です。
もうないと思うのでしっかり更新していきたいです。
夜は肌寒い朝を迎えていた。
床は少々固く、しっかりとした毛布はなく薄くあまり暖かくない中で夜は目は覚めた。
昨日の夜作ったテントの中で夜は目覚めた。
今日は神獣討伐の予定日だった。
まずは「魔の森」に入り、そこから突如現れすぐに消えた神獣を探さなければならなかった。
いつどこから現れるかわからない恐怖と夜が凍らせたことで周囲一帯が真冬のように寒くなっており、体力がとても奪われやすい。
そんな状況は誰もが想像しうる中で最もひどい状況だった。
だが弱音もはいていられないこの状況で、ぐっすりと寝ることよりも起きて行動したいという考えてが頭を巡ったのだ。
いつもならランニングをするのだが遠くに行くのは危険なためこの近くに滞在したかった。
そのため夜は体を動かす刀の抜刀練習をしようと決めた。
抜いた状態での素振りは居合道においては意味をなさい。
意味をなさないというのは言い過ぎかも知れないが、あまり為にはならないだろう。
夜は隣で寝ているティアを起こさないようにそっと起きるとアイテムボックスと服を持って外へと出る。
誰も起きていないとても静かな中、大量にあるテントの間を歩いて少し離れた所でアイテムボックスか時雨を出す。
(今日はお前を多用するからな。一緒に戦ってくれ。)
時雨を構えて目をつむり内心で時雨へと語りかける。
しばらく物音一つ内静寂が訪れる。
精神の奥深くへと入っていくような感覚がある。
風が少し吹き夜の髪をなびかせ、あたりの木々から草が散る。
夜の目の前を草がひらひらと通り地面へとパサっという小さな音とともに落ちる。
その瞬間、腰に下げた時雨を抜刀するとステップを踏みながら見えない何かを切る。
他の人から見たら何をやっているのか分からないぐらい速い。
だがそれがどれだけ速いのかは本人はわかっておらず、とにかく型を立て続けにやっていた。
夜は完全に周りと遮断し自分だけの世界に入っていた。
それは数分続いたが夜も少し疲れてきたので、その時点でやめた。
いつもならもう少し体に負荷をかけるのだが、今日は討伐の日だという事もあり、優しめの運動にした。
夜が体を落ち着かせていると横から声がかかる。
「凄いな、夜が何やってるかわからなかったよ」
「おはよう、ユミル。見てたのか」
少しねむそうな顔をしていながらも声をかけてきたのはユミルだった。
だがその顔は眠そうながらもどこか尊敬の顔があった。
「おはよう。朝からちゃんと鍛錬なんてセカンドさんはやることが違うね」
「そんなんじゃない、体を動かさないと落ち着かなかっただけだ。」
「へぇ、体が疼くのかい?」
「まさか、不安になるだけだ。」
「夜にもそんなことがあるんだな。なんか安心したよ。」
「なんだそれは?」
「いや、深い意味は無いよ!」
そんな会話をユミルとしているともぞもぞとあちらこちらのテントで動きが見られた。
夜が起きてからまだそんなに経っていないのにも関わらず起き始めるという事は考えているのことはみんな一緒なのだろう。
それを見てそろそろ戻ろうと考えているとユミルから真面目な顔をすると夜に気合の入った声で言う。
「夜、この勝負絶対に生き残るぞ。」
「なんだ、改まったと思ったらそんな事だったのか。そんなのは当たり前のことだ。生き残り、負けない。つまりは勝つことだな。」
「セカンドさんが言うと説得力があるね」
そんな他愛のない会話をしていると周りのテントから声などが聞こえてくる。
訓練を行ってからまだそんなに時間が経っていないはずなのを考えると皆考えていることは一緒なのだろうと夜は思った。
「俺は戻るがユミルは体を動かしていくのか?」
「いや、僕はご飯を食べないと気合が入らないんでね。一緒に戻るよ」
「ふっ、そうかよ。」
それからティアがいるテントへと戻ることにした夜とユミルは捜索前とは思えない陽気な雰囲気で帰っていった。
「……おかえり。朝からどうしたの?」
テントへと入るといつの間にか起きていたティアから声が掛かる。
顔はとても眠そうだが着替えは終わっているようだった。
「ただいま、ティア。眠れなくてな少し体を動かしてた。」
「……そう。それは分かったわ。なんで後ろの奴もいるの?あなたのテントは向こう」
ティアの言う後ろのやつとはユミルのことを指していた。
ユミルは「カップルの邪魔をしちゃいけないね」と昨日、自分だけ別のテントに寝ていた。
その際にティアが物凄く嬉しそうなオーラを漂わせていたのは言わずともわかるだろう。
「朝ごはんぐらいは一緒じゃないといけないと思ってな。それに朝一緒になったんだよ。」
「……」
どこか不満そうな顔をしていたが仕方が無いと割り切ったのか、そのまま何も言わずに軽く頷いた。
それからアイテムボックスから食料を取り出すとフォークや食器を出して真ん中に鍋を置く。
「付くずく思うんだけど、アイテムボックスは本当に便利だね。普通、遠征でこんなの食べれないよ。無駄に指揮が上がりそうだね。」
「夜がいて良かったと思うよって昨日アイテムボックスから荷物を配っている際に何人かの人に言われた。全く人をなんだと思っているんだ……」
「ハハハ、それは言われるよね。僕も実際に思ったしね。」
ユミルの言葉は後半は小声で発せられており夜とティアには聞こえなかったが、ユミルが小声でいうなんて妙だなと思いながらも2人は流すことのした。
その際にティアだけは不快感を雰囲気として隠せていなかったのだが、それは夜しか分からないことであってユミルは決して気づいていなかった。
3人は食事中に話す方ではなく、食べるのに専念し何も会話しなかった。
全員が食べ終わると、ティアの水魔法を使って食器をすべて洗うとアイテムボックスへと戻し、ユミルと夜はしっかり探索の準備をする。
帰ってきた時にはもうティアはすべて終わらせており、夜とユミルは待たせると悪いと思い、急いで支度する。
その際に、テントもちゃんと畳んでアイテムボックスにしまう。
馬車は森の前に待機させておくことしか出来ず、ここからは冒険者全員が歩きで探索することになる。
アイテムボックスにすべて荷物を仕舞い終わる頃には周りの冒険者は緊迫した顔をして待っていた。
「ほら、ここはセカンドの夜が声をかけて出発だろ!」
「はぁ、俺はそういったのは苦手なんだがな……」
夜は嫌な気持ちもありながらも今は少しでも指揮を高めるのが優先と思い、仕方なく声をかけて出発することのした。
「皆聞いてくれ!今から踏み込む森はかなり危険なところだ。いつ何処から襲われるかわからない恐怖が襲い掛かる。寒いからすぐに息切れもして体力も急激に奪われるだろう。不安に思うかもしれないが、前に俺が言った大切に思う人をちゃんと考えるんだ。お前達がやらなきゃ誰がやるんだ?お前達がもし失敗したら何人かの一般人が連れていかれる可能性があるんだぞ?だったら俺達がやるしかないだろ?だったら気合入れていくぞ。」
「「「「「「「おおおおー!!!」」」」」」」
夜の言葉に冒険者一同が元気になる。
在り来りの言葉しか言っていない夜だが、それでもセカンドから言われる言葉は不安を少しでも掠める効果があったらしく、指揮が高まる。
指揮が高まると同時に数々の班が森へと入っていく。
「さて、俺達も行くか」
「そうだね。僕達が前線で戦わないといけないしね。」
「……コク、がんばろう」
夜たちも声にはあまり出さないが、内心でしっかりと気合を入れると討伐に向けての一歩を踏み出した。
自分でもいい場面で終わりすぎてムズムズしてたのですが、やっと更新できて安心してます。
本当に申し訳ないです。
作者)今回はコーナーなしです。何故なら……
夜)今はおふざけ無しだ
ユミル)流石に僕もやめて欲しいな
ティア)………コク
作者)との事なので!




