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輝かしき果実〜愛情を知らぬもの〜  作者: にんしり
天災編
22/33

第21話 ゴブリン討伐

今回はティアと夜のカッコイイ戦闘シーンが見られると思います。


夜)やっと俺の鬱憤も晴らせるな

作者)怪我するなよ

夜)お、お前が俺の心配を?

作者)動揺しすぎだ


「ギャギャギャ!」


そんな声があちこちに聞こえる今、ゴブリン集落のど真ん中に突っ込んでいた。

ゴブリンはそんな人間を見つけて鳴いて仲間に知らせる。

夜のとってはそれは好都合であり苦ではなかった。

何せ実験台がノコノコとやってくるのだ。


(魔力操作をしっかり練習しないと前みたいになりかねない。)


前に氷魔法を使った夜だったが、魔力を周囲に一気に放出した為にあの時夜が想像した通りにはいかず、周りを凍らせてしまうという結果になってしまった。

今回はその練習の為でもある。

ティアを凍らせてしまはないようにしなければと思った結果だ。


(とりあえずは小さい氷の塊を何個か出してみるか)


そんなことを考えている間に10体以上はとうに超えており40体以上はいるだろう。


(40、いや、それ以上絶対にいるなこの分だと60以上だろう。最低10体か…最低、この単語しっかりと覚えとかないとな。)


依頼書に最低10体以上と書いてあったのだ間違ってはいなかった。

それは最低と書いてあるからだ最高とも断言したわけでもない。

だからギルド側を攻めることも出来ないために最低という言葉を心に刻む夜だった。


「戦闘開始。ティア、俺が後ろから魔法を打つからティアは前衛をやってくれ危ない場合は俺も出る。」

「……コク」


そう言うとティアはグローブから徐々に糸を出していく、それを一体のゴブリンの首にかけると一気に引っ張る。

その一体のゴブリンは首を切断されて絶命。

それを見たゴブリン達はますます興奮する。


「ギャギャギャギャ!!!!」


あちこちでけたたましい声が響く。

だがティアの体は動きを止めない。


(俺を一体一体にやるのか?効率が悪い……!?)


ゴブリン一体一体に首をかけて殺すというのは効率が悪いと考えていた夜だったが次のティアの行動に驚く。

ティアから魔力を感じたのだ。

夜は魔力が見える訳では無いがティアが何をしようとしているのかは読み取れた。

ティアはグローブから大量の糸を出すとゴブリンに向かって絡めるようにではなく当てるように振り抜く。

次の瞬間ゴブリンたちの体は斬られた。

いくら硬いからと言ってゴブリンの体を擦るようにして斬れるとは思わない。

だがティアが斬る前にやった魔力が種であることは夜はすぐに分かった。


(ティアは自分の糸に斬る瞬間にだけ魔力を通してチェンソーのようにしているのか。それに魔力を通すと硬化能力も持つという事か。物は考えようだな。)


考えている間にもティアはゴブリン相手に夢想していた。

綺麗に髪に鮮血がかかる事もなく余裕で相手を倒していた。


(……数が多い。)


ティアは斬っても斬っても湧いてくるようにして次々とやってくるゴブリンに嫌気がさしていた。

そんな時、後ろから大量の尖った氷が飛んできた。

それはティアを援護するようにしてゴブリンを貫く。


(……ヨルの魔法。)


ティアは夜が援護してくれるだけでとえも嬉しく思った。

今後にはセカンドという強い冒険者がいるという安心感もあり、こうしてティアは怖気付くことなく戦えていることが大きかった。

夜というと魔力操作が意外と順調に出来ていることに驚いていた。


(知識であるのものの、これだけすぐに出来るものなのか?)


そんなことを考えながらも次々と大量の氷の礫を大量に出して攻撃する。

すると夜に寒気がはしる。

その寒気と同時に後ろへと咄嗟に避ける夜。

さっきまで夜のいた場所に矢が刺さっていた。


「後ろか?」


夜は焦ることなく後ろを振り返りながらつぶやく。

そこには大量のゴブリンが気の上に立って弓を夜へと構えていた。


(これは面倒だな。バリアとか貼れるか?)


夜が考えているとゴブリンは一斉に弓を放った。

それを夜は自分の前に氷のバリアを貼って防ぐ。


「次はこっちの番だな。」


夜はゴブリンに言うようにして呟くと消えるような速度で近くにあった木の上に立つ。

だがたっていることすら気づかないゴブリン達はただただ困惑していた。


「こっちだ」


ただ困惑していても楽しくないと感じた夜はゴブリン達に自分の位置を教える。

ゴブリン達は声のする方向に確認する暇もなしに弓を構えて打ってきた。

矢を夜は視認できない速さですべて躱すと一体のゴブリンの後ろに素早く回り込み刀を鞘に入れた状態から一気に抜刀し横から薙ぎ払うようにして白い刀で斬りつける。

他の人からしたらこの一瞬は全く見えていないだろう。

弓を放った瞬間に夜は消えていつの間にかゴブリンが真っ二つになった、としか常人には見えないだろう。


(これだけ動いても疲れないというのは楽だな。重力がいつもより少ないというのがこれだけ大きいとはな。)



刀に魔力を通しているため今の刀は透き通るような氷を纏った刀になっていた。

真っ二つに斬られた断面には凍傷の跡が残った。

ゴブリンは仲間が斬られたことにやっと気付き、近くにいた夜に一体のゴブリンが弓を放つ。

当然夜は当たるでもなく矢を斬って落とす。

弓を打ってきた今のゴブリンに夜は魔力を集中させる。

次の瞬間、そのゴブリンは氷漬けのなった。


「ギャギャギャギャ!!!!」


その姿を見たゴブリンは焦り始める。

だが焦ることは夜にとって好都合でしかなかった。

夜は抜刀した刀を鞘に入れ瞬く間にゴブリンを視認できない速度で斬っていく。

ゴブリン達はいつの間にか絶命している仲間を見ることしか出来ずにただ恐怖で斬られるのを待っていた。


「ギャギャーー!!!」


最後のゴブリンを斬り数分もしないうちに夜は自分に仕掛けてきたゴブリンを一掃した。


(これで片付いた……!)


夜は片付いたと思って油断した時に木の下から大量の気配を感知した。

夜は嫌な予感がして咄嗟に横の木の枝に移動する。

すると横に飛ぶと同時に剣が飛んでくる。


(またこのパターンか…まぁ、さっきは矢だったがな)


夜は下を除くと古びた剣を持ったゴブリン達が夜の方をずっと睨んで様子を見ていた。


(さて、今回は魔法のみで戦うとするか)


夜は戦闘方針を決めたところで、氷の礫を自分の周りに精製するとそれを使わずに自分の周りに回しておく。


(こうすれば、これを媒介にしていろんな形に出来るのでは?)


そう考えて一つをもっと大きな形の氷にして一つを刀の形にしてみる。


(想像しだいとは楽なものだな。)


夜は氷の刀を元の形に戻した。


「もう人暴れするか。」


そう言って夜は右手をゴブリン達にかざした。



あれから数分もしないうちにゴブリンは氷漬けになったり穴があいたりと無残な姿になっていた。


(終わったな。そういえば、さっき単体だけを氷漬けにできた。咄嗟にやっただけだが、上手くいったな。魔力操作も上々だ。ティアの方はどうなってる?)


ティアの方に行くことにする夜。

ティアの所についた夜だがその状況を見てホッとした。

そこには大量のゴブリンの死体があちこちに転がっていた。

斬られた跡がほとんどだが中には外傷がなく顔だけが濡れているゴブリンもいた。


(あれは……そうか、水魔法で顔だけを水で覆って息をできなくして殺したのか。本当に上手な戦い方をする)




数分前、ティアの戦いはというと一方的な虐殺でしかなかった。


(……ヨル?援護止まった?何かあった?)


夜に万が一ということは殆ど考えておらずちょっとハプニングが起きたから止まった程度にしか思わなかった。


(……ヨルだけに任せられない。私もやらなきゃ)


そんなことを考えて前衛にいる剣士のゴブリンたちを次々と倒していった。

後ろから夜と同様の矢が大量に放たれてきた。


(……まずいかも。)


ティアは夜がいない今傷ついて弱るのは何としても回避ないといけないと考えて、自分から少し遠くにある気に糸を絡ませて一気の引っ張り回避するそれから水魔法を後衛の弓を放ってきたゴブリン達の顔だけに水を包むようにして発動させる。


「ギャ!ギャ……」


後衛のゴブリン達は呻くような声を上げるもそのうち弱々しい声とともに倒れる。

ティアは後衛の一瞬で片付けると一体の前衛のゴブリンの首に糸をかけて強く引っ張り先程までいた位置に戻ると同時にそのゴブリンは首から上を失い絶命する。

それからはただひたすら斬るだけの作業と化していた。



そして今に戻り、二人は労うように声をかけ合う。


「お疲れティア、よく頑張ったな」

「………コク、夜もお疲れ様」


夜は頭を撫でながら言う。

ティアは夜に抱きつき上目遣いで労いの言葉を夜にかける。


「俺がゴブリンの素材を回収してくるからティアは待っててくれ」

「………私も手伝う」

「いや、今回はティアの頑張りがあったからな。俺はそこまで消耗していないから俺がやる」

「………コク」


ティアはどこが腑に落ちていないようだが夜の気持ちを察してくれて肯定してくれた。


(戦闘より素材集めの方が大変じゃないか?)


夜はそんなことを考えながら素材剥ぎ取っていた。

これだけ量が多いと持って帰るのも大変だろうなと他の冒険者の苦労が垣間見えた。


(もっとも俺達にはアイテムボックスがあるから楽なんだがな。他の冒険者達は大変だろうな。)


考えながらもやっているうちに素材の剥ぎ取りも終わった。


「ふぅ〜、さてティアの元へと急ぐか」


そうしてティアの元へとゴブリン達の大量の死体をあとに戻っていった。




「待たせたな。帰るか。」

「………コク」


夜とティアは疲れた体に鞭打って自然に手をつなぐと王国へと帰っていった。





今回はティアと夜の無双話でした。こういうの書きたかったんですよ。結構かけて嬉しいです!天災編は戦闘重視の話なので結構波乱万丈に行きます!


作者)二人ともかっこよかったな

ティア)……そう?

作者)ティアちゃんは舞うような華麗な動きに夜は瞬く間に倒す姿良かった!

夜)きゅ、急にどうした?

ティア)(……恥ずかしいのか動揺してる)

作者)夜を少し尊敬したよ

夜)うっ!

ティア)(………顔赤い、かわいい)

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