第22話 依頼報告
精神的追い込まれがなくなった斉田です。
趣味の小説が自由に気楽に書けるようになって最高です!
夜とティアはゴブリン討伐依頼を遂行させてから1時間かけて王国のギルドへと戻っていた。
もちろんギルドによった理由は報酬の受け取り換金だ。
「ミル依頼を終わらせてきた。他にも言いたいことは沢山あるがとりあえずは報酬と素材の換金だ」
「分かりました。少しお待ちください報酬をお持ちしますので。」
「あぁ、頼む」
ミルはそう言って奥へと入っていく。
朝討伐に行って昼ちょっと過ぎに帰ってくる冒険者はかなり異常なのだ。
しかも討伐系の依頼ともなるともっと異常になる。
今ミルへと依頼報告をした時に大して驚かなかったのだが、それは夜がセカンドというのがとても大きいのだ。
セカンドと言っても人間なのだがそれが普通だと少しだけ人外扱いされることもある。
(人間扱いして欲しいものだな)
周囲からも異様な目で見られている今少しだけショックを受ける夜。
ティアというとミルが入っていった奥へと手を繋ぎながらじっと見つめているだけだった。
気にしていない様子だ。
「ゴブリン達のことはとりあえず言っておくか。毎回毎回あんな大量の魔物を情報なしでやり合うのはいくら俺でも無理だからな。」
「……コク、それがいい。それよりもどうだった私の戦い?」
「急にどうした?まぁ、綺麗だったかな?」
「……?戦っているのに綺麗?」
「あぁ、綺麗に舞う姫さまみたいだった」
「……あ、ありがとう」
夜の言葉に初めて見るかもしれない表情をする。
今のティアは俯いているものの顔を隠しても意味が無いほど赤くなり照れくさくしていた。
(こんな表情もするんだな。新しい発見もいいものだ。)
そんな2人のやり取りが終わった頃、タイミング良くミルが奥からお金を持って戻ってきた。
「お待たせしてすみません。こちら5万オーロになります。」
「ありがとう。あとは素材の換金の際に話があるから素材を渡す時に聞いて欲しい。」
「?分かりました。では奥に案内します。」
「分かった。ティア行くぞ」
ミルに案内される際にずっと俯いていたティアに声をかけて我に返す。
手をずっと繋いだまま2人はミルに案内され客間へと向う。
「お掛けください」
ミルの言葉とともに夜とティアはソファーに腰を下ろす。
「早速ですが、どういったお話ですか?」
「時間を取らせて済まない。それでだな、今回のゴブリン討伐の依頼だが目標の数が最低10体となっていたな。」
「はい、確認してそう書いてありましたね」
「確かに最低と書いてあるが限度があると俺は、いや、俺達は思うわけだが…」
「そう言われましてもヨルさんが今回何体のゴブリンと戦ったのかわかりませんので何とも言えないのですが……」
「ギルドカードで後で確認…今確認すればわかる。」
「はぁ、お2人のギルドカードを預からせてもらいますね」
「頼む、それでわかると思う」
ミルは夜の言っていることに疑問を抱きながら客間から出ていく。
「俺が言っていることがわかるだろう。この後しっかりと注意して帰るか」
「……コク、久しぶりにこんなに動いたから疲れた。」
「だろうな。明日はギルドに行かずにゆっくり休むか。」
バンッ!!!
「「!?」」
そんな話をしているとミルが駆け込むようにして入ってくる。
「驚かせてしまいすみません!ですが、この数本当ですか!?」
「何を言っているんだ。ギルドカードで不正は絶対にできないと太鼓判を押しているのは他でもなくギルドだろ?」
「そ、それはそうですが……にわかに信じられなくて……」
「朝から行って昼ちょい過ぎに帰ってくることには驚かなかったのにそれには驚くのか…」
「だからこそです!」
「………?どういうこと?」
ミルが叫ぶとティアが珍しく口を開く。
「?……あぁ、なるほどな。」
「………?私わからない」
「私が説明しますとですね。先程確認したところゴブリン討伐数が120体といった数になっていました。もちろんお2人の数を合わせてです。」
「へぇ、そんなに殺っていたのか」
「えぇ、だからそんな数を朝から1時間かけた場所にある森に行ってまた帰りに1時間かけて帰ってくる。そんな少ない時間で倒してくるなんて有り得ないと疑ったのです」
「確かにそう言われれば凄いことをしているな」
「………大変だった」
「大変だったで片付けられるんですね……今回の討伐数がティアが圧倒的に多いのですがヨルさんより強かったりするのですか?」
「………それはない。今回はヨルがあまり手を出さなかっただけ、ヨルが本気になれば一瞬で氷漬け」
「た、確かにそうですね」
ミルとティアによるやり取りが終わったところで夜が本題に切り替える。
その際に夜は少し声を怒気のこもった声に変える。
「そんなことはもう終わったことだ。それよりも最低10体との数の差があまりにも酷いとは思わないか?」
「……はい」
「今回は俺達が受けたから何とかなったがゴブリンが雑魚だとしても群れでいると厄介なのはギルド側だってわかっていることだろ?」
「………」
「他の依頼書にも本当は20体いるのに最低1体ですとか書くのか?書かないよな?」
「………はい」
「これはミルに怒っているわけではなくギルド側に怒っていることだ。これからこんな事がないようにしてくれ、それで俺は許す」
「わかりました。今回は大変申し訳ございませんでした。」
「いや、別にいいよ。俺もちゃんと情報を集めていかなかった。俺の落ち度も少なからずある。」
「はい、今後ないように致します。」
「…………わかったならいい」
夜の軽い説教によりこの話は終わりとなった。
それから夜はいつもの声に戻り別の話をする。
「この話は終わりだ。大量の素材の換金を頼む」
「かしこまりました。100以上の素材の量となると今日中は無理と思われるのですが半分を急遽終わらせて換金をし残りの分を明日にする事も出来ますがどうされますか?」
「いや、金には困ってない。明日までというのも相当無理を強いるだろうしな。明後日に換金した金をくれればいい。早く終わったらその時でいい。」
「わかりました。それでは素材をお預かりします。」
「いや、ここじゃなくて換金している場所に置いた方がいいだろう」
「それもそうですね。案内しますのでこちらに」
夜は頷くとミルに付いていく。
部屋を出てすぐにその換金部屋はありアイテムボックスから大量の素材を取り出す。
「こ、これはすごい量ですね」
「明日までは無理だろ?」
「明日までと言われたら職員全員で徹夜でしたね」
「なら良かった。明後日はできた量だけでもいいからな?」
「分かりました。」
「これで今日は用事はなくなったな。帰るかティア」
「………コク」
夜とティアはそう言って未だに手を繋ぎながら宿へと帰っていった。
宿に戻るとオバサンがお出迎えをしてくれた。
「あらまぁ、最近ラブラブだね〜。距離が縮まったことはいい事だね」
「頼むからからかわんでくれ」
「………」
夜とティアは二人して照れくさくなる。
そんな様子を見たオバサンは笑う。
「ハッハッハ、若いのはいいもんだねぇ。もうちょっとしたら夕食もできるよ。好きな時に降りてきな!」
おばさんにそう言われて夜は軽く会釈すると逃げるように部屋へと駆け込んでいった。
今回はひたすら夜とティアがどれだけ凄かったかがわかる話でした。
次回は天災編が始まる展開になります!
作者)今回のこのコーナーは夜無しで行いたいと思います!
ティア)……私と作者だけ
作者)さて!ティアちゃんの好きな料理って何?
ティア)……分からない。好きな料理をあまり食べたことがない
作者)な、なら趣味は?
ティア)……それも分からない。自由な行動ができなかったから
作者)(この分だと何を質問しても意味が無いのでは?)




