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輝かしき果実〜愛情を知らぬもの〜  作者: にんしり
天災編
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第19話 縮む距離

短くなってすみません!今回はギルドに行く直前までです!暇な時に読んで下さる程度でいいので、最後まで読んでくださると嬉しいです!


夜)展開が遅くないか?

作者)俺も思ってる。

夜とティアは服屋で酷い目に遭ってから疲れた体を引きずりながら、宿屋へと戻った。

ちなみに宿屋に入った途端にオバサンに「随分とお疲れだね」と心配された。

何時間も見世物にされて、はや着替えもできるようになった2人、ローブを手に入れたはいいが戦ったわけでもないのに体がとてもだるかった。


(いや、実質戦ったな)


そんなことを考えながら今、夜は自分のベッドで寝転がっていた。

ただただ眠たくて寝転び休んでいた。

そんな夜を横目にティアは自分のベッドの近くにある明かりをつけてなにか作業を黙々としていた。


「何してるんだ?」


夜は気になり聞いてみた。

ティアは少し疲れた顔をしてこちらを見るとゆっくりと静かに口を開いた。


「………明日の準備。明日はギルドの依頼だから今日中に糸を仕込まないと間に合わないから」

「あぁ、そうか。いつまで掛かるんだ?」

「……わからない。大体では1時間で終わらせたい」

「そっか…なら俺も起きていよう」


夜は自分だけ休憩するのは不公平だと思い、どうせなら一緒に起きているとティアに提案した。

ティアはその言葉に激しく横に首を振る。


「……ダメ、私は大丈夫だからヨルは寝ていい」

「ティアだって疲れているのに俺だけ寝るのはちょっと嫌だからな、俺のわがままだと思って集中してやってくれ俺は起きてるからな」


夜がそう言うとティアは諦めたのか自分の手元へと目をやる。

さっきから細そうな作業をずっとやっていて、それを見て夜は疑問に思ったことを聞いてみた。


「どうやって仕込んでいるんだ?」

「……指と指の間に裁縫と同じようにして糸を仕込んでいる」

「なぜ指と指の間なんだ?指先のイメージが強いんだが?」

「……それは糸を強く引っ張る際に指先だと手に力が入りずらい、だから指と指を閉じた状態にして手を握ると糸も強く引っ張れるだから指と指の間にしている」

「なるほどな、言われてみればそうかもな。すまない話しかけて黙るから集中してくれ。」


夜はそう言うとティアをじっと見るだけで黙ってしまった。

ティアとしては話しかけてくれて良かったのだが夜も疲れているだろうしと早く終わらせることを優先する。

ずっと黙り込んでいる2人、次第に夜の意識も危なくなってきていた。

だが我慢だと夜は耐えるが、程なくして力なくベッドに倒れ込む。

ティアはそれに気付かずに黙々と作業をする。

急いでやったせいか40分で終わらせることが出来た。


「……ヨルでき………た」


ティアが話しかけた時にはもうぐっすりと夢の中にいる夜。

ティアは起きてるって言ったのにと怒ったりはせず付き合わせた事への罪悪感と寝顔を見れたことへの嬉しい気持ちが混ざりあっていた。

ティアも夜同様に疲れきっており出来たと同時に激しい睡魔に襲われていた。

それからティアは寝相のいい夜のベッドの空いている場所に素早く入ると夜の寝顔を見てニッコリと笑う。


(……こんな悪魔の髪の色、目の色の私を愛して大事にしてくれる。私はこんな幸せでいいんだろか、今まで酷い環境に居たからかもそれないけどたまにそんなことを思ってしまう。私をこんなにも幸せにしてくれるヨルに出会って本当に良かった)


夜の寝顔を見ながら重たい瞼を閉じるとそのまま夢の世界へと落ちていった。







(もう朝か昨日は途中で寝ちゃったな。ティアに謝らないとな……それよりもなんか左腕が重くないか?)


夜が寝落ちしてしまってから数時間が立ちすっかり外が明るくなっていた。

そんな夜は半分寝ぼけながら体を起こそうとするも左の体が重くて上がらなかった。

未だ眠たく重い瞼を開ける。

そこには銀髪の美少女が夜の左腕に抱きついて寝ていた。


(前もこんなことあったな。とりあえずは起こさないように出ていつものランニングだな。)


夜はそっとティアから左腕を抜くと素早く着替えを終えてそそくさと静かにランニングに向かった。


それから程なくして夜は宿に帰る。

最近お決まりのノックをして今大丈夫かどうかを確かめる。

すると扉の向こうから返事が返ってくる。


「……大丈夫入って」


夜はその返事とともに扉を開ける。

いつもは部屋着(全身白)の服かお出かけ用の服を着ているのだが今日は手に白色のグローブをして服は白色のローブを着ていた。

ギルドに行く気満々だった。


「準備が早いな。昨日は先に寝てすまなかったな」

「……いい、特に気にしていない」

(……むしろ寝てくれてよかった)


夜は実はティアが寝てくれたことを喜んでいるとは知らず、気にしていなかったことに安堵する。


「なら朝早いが出発だな。早くに行かないといい感じの依頼がすべて取られてしまうからな」

「………わかった」


それからティアと夜は指定場所にある羽の首飾りをして二人仲良くギルドへと向かうのであった。





次こそはギルドで依頼を受けて魔物討伐したいですね!


作者)最近は忙しすぎてきついとすごく思うよ

夜)まぁ、頑張れ

作者)あんまり嬉しくない言葉ありがとう

ティア)……頑張れ

作者)ありがとう!すごく嬉しいよ!

夜)そろそろキレ時かな?

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