銀翼のキセキ外伝 ミス・エスメーラ達の午後2
本短編は、「銀翼のキセキ外伝 もう一人のクロネッカ」第8話「尾行の報酬」と、第9話「肝試し」の間の出来事になります。本短編より先に第8話「尾行の報酬」をお読み頂き、本短編後に第9話「肝試し」をお読み頂くと、よりお楽しみ頂けるかと思います。
<アーネ! あなた、『メギル・メギル』行ったの?>
「え? 何で知ってるの?」
<マイアが窓から見たって。エレクトラと行ったんでしょ?>
「まあ、そうだけど……」
<ひどい! どうして私も誘ってくれなかったの? あそこのノクティア、私も食べたかったのに!>
「いや、ちょっと色々あって……」
<……浮気?……エレクトラの方がよくなったの?……>
「え?」
<……冗談……>
「……ロージェでも冗談言うんだ……」
<誰のせいよ>
「はは」
<で、二人で何してたの?>
「いや、まあ、ちょっと相談に乗ってた、というか……」
<ああ、そういうこと?>
「ん?……ああ、うん」
<恋愛の指南役は大変ね……>
「ああ!……うん、そうなの」
<エレクトラ、かわいいわよね>
「かわいい……かな?……まあ、かわいいか……」
<特に目が大きくて……>
「ロージェは……結構、目が好きなのね」
<え? そうかな?>
「まあ、いいけど」
<そういえば……エレクトラのミドルネーム、知ってる?>
「ミドルネーム? エレクトラ=キタルファじゃないの?」
<エレクトラ=B=キタルファよ>
「B? 何のB?」
<それが、絶対に教えてくれないんだって。マイアが言ってた>
「あ~、何かあの子らしいわ。変なこだわりありそうだし」
<そう? そういうところもかわいくない?>
「……いや、そこは別にかわいくない……」
<そう……で?>
「え?」
<彼女、どんな人が好きなの?>
「あ~、えーとね……て、哲学好きの人……」
<て?!……あ……そう……>
「でしょう? で、本人も気にしてるみたいだから、このことは絶対に触れないであげて」
<そう……わかった>
[そんなこと言ってないけど]
「うわっ?! びっくりしたぁ!」
<あら! エレクトラ!>
[誰が、哲学好きがタイプだって?]
「あ、いや、だから、ほら!」
<大丈夫よ、エレクトラ。誰にも言わないから>
[何か、話が変な方向に行ってんじゃん。全然違うでしょ]
「あー! 取り敢えず抑えて! 色々まずいから!」
[……追加報酬、要求するわよ……]
「わかったわかった! そのことは後で話そ!」
[……で、何であんた達がここにいるの?]
<先輩達に呼び出されたの。エレクトラこそどうしたの?>
[私も呼び出されたの]
「……あー、何か嫌な予感がする……」
<どうして?>
「だって、この組み合わせだよ?」
[そうね]
「そうね、ってどういうこと?」
[優勝を逃したペアと一緒だからね]
<……ごめん……>
「……私はあんたのことを言ってるのよ……」
[何? 何か言った?]
「いいえ! 何にも!」
「銀翼のキセキ」本編のPVが2000に達しましたので、感謝の気持ちを込めて、アルキュオネとロージェスタ、それにエレクトラのとある日常を描いてみました。お付き合いいただきありがとうございました。




