第27話 魂の呼応
気が付いたら真っ暗な空間にいた。
私は死んだのかな。
多分焦ってパニックになって、曲がり角を曲がったところで車に轢かれたんだと思う。
きっと運転手の人も驚いただろうな。私が悪いのに申し訳ないことをしたよね。
疲れてしまった。
恭ちゃんに会いたい。
でももう生きるのになんだか疲れちゃったな。休みたい。
こんなこと言ったら、恭ちゃんに怒られるよね。
そんなことを思っていたら、そばにもう一つ、私がいるのに気が付いた。
あれ。
どういうことだろう。
私って何?
あれも私、これも私。
私って複数人居たのかな。
わたくしはローゼリエと申しますの。
そうもう一人の私が話したとき、ローゼリエさんの《《すべてのこと》》が私の中に流れ込んできた。
あぁ、大変だったんだね。
そしてローゼリエさんの悲痛な心の叫びを感じた。わかっちゃた。
死にたくない。くやしいくやしいって。
気が付いたら私の頬から、死んでるのに?涙があふれてきた。
あぁそうだよね生きたいよね。
私たちは、同じなのに、なんで生まれた世界でこんなに違うんだろう。
私にはお母さんと恭ちゃんっていう救いがあって、ローゼリエさんには救いがないの?
あれ?私は疲れちゃって、休みたいし、ちょうどいいのでは?
私は今の人生に満足しちゃってた。
最後は車に轢かれちゃったけど、叔母さんを憎んでるわけじゃない。
それよりも私はローゼリエさんを助けたかった。
私を無償で愛して守ってくれた恭ちゃんみたいに、誰かを救いたかった。
だからこの身体使ってください。
まだ死んでないっぽいので!
恭ちゃんごめんね。
最後にこんな変な勇気だしちゃって。
恭ちゃんが悲しんで怒る姿が目に浮かぶ。
私は疲れたからいなくなるけど、ローゼリエさんをもう一人の私を恭ちゃんならきっと助けてくれる。好きになってくれる。
だってローゼリエさんは私だもん。




